晴彦

二児の父。専門は物理、確率統計とプログラミング。投資や人生設計に関することのほか、日々…

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二児の父。専門は物理、確率統計とプログラミング。投資や人生設計に関することのほか、日々思ったことを書きます。

最近の記事

近日中のセミFIREを決断した(純資産4000万)

こんにちは、晴彦です。この度、我が家のFIRE(financial independence, retire early。アーリーリタイアのこと)に向けて進展があったので経過を書き残しておきます。 2児持ち共働きの現状正社員(総合職)共働きの我が家では、年間300万くらいずつ貯金出来ています。手取りベースで年間300万円の黒字ということは、現在時短勤務の妻の収入を丸々諦めても貯金をほとんど切り崩さず生きていけるということです。 さらに、2021年末に2500万だった金融資

    • 新NISA枠360万×2を埋めた

      こんにちは、晴彦です。新NISAが始まって2ヶ月経ち、日経平均の史上最高額&4万円台突入が話題になっています。 インデックス投資家のトップランナー達から少し遅れて、我が家も新NISAの今年の投資可能額720万円(360万円✗夫婦2人)を使い切りましたので、そのことについて書いてみます。 2024年のNISA枠720万円分の購入銘柄はすべてeMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)にしました。最近はずっとこればかりです。 とはいえ、新規購入した720万円分の投資

      • 極小ボールペン ZEBLA SL-F1 mini 【愛用品紹介・再販中】

        みなさんは小さい文房具はお好きですか?持ち運びしやすいコンパクトサイズの文房具は、いくつか持っておくと便利ですよね。 私が長年愛用しているコンパクトなボールペン、ZEBRA SL-F1 miniがちょうど限定復活しているようなので応援のため記事にしてみます。 この商品のポイントはなんと言っても、筆記時に伸ばして使う軸の構造でしょう。保管・運搬時には縮めておいて、軸の後ろ側を引っ張ると同時にペン先が出てくる特殊な構造をしています。 気に入っているポイント: コンパクトな

        • 「より良い出費」を考える

          こんにちは、晴彦です。今日は私にとってより良い出費とはどういうものか、出費に際して何を気をつけているのか、整理して書いてみます。 1年ほど前に家計簿を眺めていて、「食費のうち贅沢品の割合はどれくらいだろう?」「同じ交通費でも通勤費用と旅行費用では全く意味が違うぞ」と疑念が湧きました。そこで食費や交通費といった通常のカテゴリに代えて、出費を以下の3つに主観的に分類してみることを思いつきました。 「必要」は、例えば水道代のように節減の余地があまり無いもの。「やりたい」はレジャ

        近日中のセミFIREを決断した(純資産4000万)

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        • 晴彦の投資哲学
          19本

        記事

          33歳、アッパーマス層になる

          こんにちは、晴彦です。 最近の円安と株高が相まって、我が家の所有している投資信託(私+妻+ジュニアNISA)は2400万円ほどになりました。現預金が1100万円ほど、無利子奨学金の借入れが300万円ほどあるので、純金融資産は3200万円となり、想像していたより幾分早いタイミングでアッパーマス層入りを果たしました。 投資を始めて8年、全世界株式を時価総額加重平均で持つスタイルに落ち着いてから6年。投資収益は950万円ほどになりました。収益部分だけでベンツが買えますね。 と

          33歳、アッパーマス層になる

          機器トラブルで問い合わせをしたらマシンガンのように話され全く聞き取れないまま電話を切って逃げるという、数年前(留学中)の苦い思い出があって英語の電話をずっと避けてきたのだが、最近必要になって掛けてみたらすんなり通じた。食わず嫌いは良くありませんね。

          機器トラブルで問い合わせをしたらマシンガンのように話され全く聞き取れないまま電話を切って逃げるという、数年前(留学中)の苦い思い出があって英語の電話をずっと避けてきたのだが、最近必要になって掛けてみたらすんなり通じた。食わず嫌いは良くありませんね。

          インデックス投資9年目 累積収益600万/世帯金融資産3000万

          こんにちは、晴彦です。 2021年頃に株価とともに国内でピークを迎えたFIREブームは、2022年の株安と2023年の物価高で過ぎ去ったように思われます。私も、子供が自立する(私≒50代)以前には積極的なアーリーリタイアをしないだろうと妻に宣言しています。 とはいえ、我が家は年間200万円くらいの貯金がルーティンになっており、うち7割くらいが株式投資信託の積み立てに回っています。株式の確定益と含み益+600万ほどを得て、世帯金融資産は3000万くらいになりました。特別高収

          インデックス投資9年目 累積収益600万/世帯金融資産3000万

          Todoリストの難しさについて

          こんにちは、晴彦です。 社会人になって数年来、Todoリストの運用方法や、Todoリスト用のアプリ・ツールを色々試し、どれもしっくりこず失敗してきました。今日は試行錯誤のなかで見えてきたTodoリストの本質的な難しさについて書いてみます。 ここでは、大きく2つの側面に着目します。1つ目は仕事の粒度について、2つ目は項目数の増加とそれに関連する問題についてです。 問題1: 仕事の粒度と難易度まず、極端な例ですが、次のような3項目が並んだTodoリストを考えてみます。 こ

          Todoリストの難しさについて

          効率的なインデックス投資のマンダラート

          先日、退職間際の母から「そろそろNISAとかいうのを始めたい」という相談を受けました。投資歴7年、リスク資産額8桁の私が、そんな母に投資前に伝えたいことを1枚のマンダラートにまとめてみましたので、ついでに公開します。 マンダラートは、中央に大目標を、その周りの8マスに中目標を、周囲の8x8マスに小目標、と個々の要素を分解していくものです。 やや説明過多の感がありますが、母は還暦間際の素人であり、銀行員への手数料や詐欺、不必要なリスクに貴重な資産を溶かすのが怖い。そんな思い

          効率的なインデックス投資のマンダラート

          「欲しかったもの日記」で物欲を手放す

          あなたには欲しいものリスト、ありますか? 一般的に、欲しいものをリストに書き出してみると本当に欲しいのかどうか冷静になれて物欲を抑えられる、書き出すことで物欲が昇華されると言われています。 でも私はダメでした。元々こだわりの強いタイプなので、欲しいものリストに載るようなものは大抵翌日になっても欲しい。まして、一度欲しいものリストに書き込むと、忘れていた物欲まで思い出すきっかけになることも多々あり…。リストに載せたものを消すためには、惰性で買うか、買わない決断をしてリストか

          「欲しかったもの日記」で物欲を手放す

          【サラリーマン】貯金の重要性

          こんにちは、晴彦です。今日は貯金の重要性を再確認したエピソードについて短めに書いてみます。 私は研究開発部門で働いていますが、人事部門からは緊急度の低い仕事をしていると軽く見られがちです。先日、私の周りのとある優秀な若手社員が、急に営業部門へ異動を命じられました。営業部門での欠員補充とのことですが、その社員の希望や経験とも合わず、現在の業務の引き継ぎもままならず、転勤もあり、ひどく不本意な配置換えであったと傍から見ておりました。 不本意な人事はサラリーマンの常ですが、自己

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          インデックス投資、再現性の嘘。

          こんにちは、晴彦です。インデックス投資は「再現性が高い投資手法である」という評価を受けることがあります。投資に再現性があると言われれば「同一の投資手法を繰り返した場合にリターンが同じくなる」ことを期待するでしょうが、実際には期待できないぞ、というのが本日の議題です。一つづつ確認していきましょう。 決定論的再現性と確率論的再現性一般的に「再現性がある」と言われれば、何か行動を繰り返した際に結果が必ず一致することを想像するでしょう。隣人が財産を2倍に増やしたなら、私も2倍にでき

          インデックス投資、再現性の嘘。

          より良きところに住め:人生のグランドデザイン

          こんにちは、晴彦です。 年末年始には残っていた有休も消化して、家族でゆっくり過ごすことができました。久々に余裕を持って夫婦でこの先の人生について話すことができたので、今日はその中で考えたこと、記録しておきたいことなどを書き綴ってみます。 経緯年末ということで、話は今年の家計のとりまとめから始まります。夫婦の金融資産は1年前から大きく増加し、2800万円ほどあることが分かりました。そして話題に上ったのが、「これで何かできないか」ということです。いくらかの経済的自由を手に入れ

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          来たるべき暴落に備えて

          あけましておめでとうございます。晴彦です。 今日は、来たるべき株式市場の暴落に向けた、インデックス投資家の心構え等をまとめてみます。 はじめに:現状わかっていること株式の将来のリターンは予測が難しいが、それでも10年規模のリターンを決める要素の一部は現在観測可能なものであることが知られており、次のようにまとめられています。 ここで、現在のPERの値として、通常はサイクル調整後PER(CAPE)と呼ばれる値が用いられますが、本記事の執筆時点で、米国株のCAPEは40を超える

          来たるべき暴落に備えて

          6年ぶりのPC更新(Win→M1 Mac)

          こんにちは、晴彦です。 最近Macbook Air(Late 2020)を買いました。IntelではなくApple製のM1チップを積んだモデルです。その性能に感動させられたので経緯などを記録しておきます。今日は気楽に読んでください。 ThinkPad X1 Carbonこれまで使っていたのは2015年製のThinkPad X1 Carbonでした。 当時のモバイルノートの中では正にフラグシップモデルで、20万くらい積んだ記憶があります。カーボン製の薄型軽量ボディに14型

          6年ぶりのPC更新(Win→M1 Mac)

          日本人の債券投資

          こんにちは、晴彦です。アメリカ人が書いた投資本では、株式と並んで「債券」という言葉が必ず出てきますね。でも株式と比べて、債券を持っている日本人投資家は少ないのではないでしょうか。投資信託の買付ランキングなどを見ても債券ファンドが上位に出てくることはありませんし、少なくとも私は持っていません。ここでは日本人が債券投資する際のジレンマを考察し、私なりの解を考えてみます。 債券の価格変動債券の是非について考える前にまず、一般的な債券の振る舞いについて説明しておきます。ここでは信用

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