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近日中のセミFIREを決断した(純資産4000万)

こんにちは、晴彦です。この度、我が家のFIRE(financial independence, retire early。アーリーリタイアのこと)に向けて進展があったので経過を書き残しておきます。


2児持ち共働きの現状

正社員(総合職)共働きの我が家では、年間300万くらいずつ貯金出来ています。手取りベースで年間300万円の黒字ということは、現在時短勤務の妻の収入を丸々諦めても貯金をほとんど切り崩さず生きていけるということです。

さらに、2021年末に2500万だった金融資産は2年半で4000万になりました(うち3000万は株式投資信託)。3000万の株式投資信託があるということは、年間200万くらいの資産収入があるということです。これが無い家庭と比べれば、安全率や税金を考えても扶養内パート1人分(年間120万)程度のマージンがあることになります。

2年半前のnoteに、『世帯金融資産2500万の憂鬱とFIRE』というタイトルで

経済的には十分なストックのせいで、5年後のメシや15年後の自由のために働く状態になっています。育児に時間と気力を奪われる中で、強い経済的インセンティブなしに毎日働きに出ることにツラさを感じる日々です。壮年以降よりも、何かと追われがちな今、休みが欲しい。

と書きました。子供は5歳と3歳になり、大分手がかからなくなったとはいえ、同時に資産も順調に増え、金銭よりも時間と気力が足りないという状態が続いています。

きっかけ

昨年末に、妻が適応障害と診断され、長期休職に入りました。育児と会社の板挟みになる中で、多くの悩み、プレッシャーを抱えていたのだと思います。(妻は職場の環境に問題があったと言って私を庇ってくれますが、)私の家事・育児分担が不十分だったのかもしれません。

幸い、休職後も子どもたちの幼稚園に継続的に預かってもらえているおかげで、妻は昼間休息を取るなどしつつ何とか日常生活の形を保っています。しかし傍目にも、仕事のストレスが戻れば再発・悪化の可能性が高いと思われますので、これを機に復職せず退職の方向で考えています(一般的には精神疾患中に退職等の大きな判断をしないよう言われますが、本人だけでなく夫婦で考えたことなのできっと大丈夫)。

FIREって書いてあるけどただの専業主婦じゃん!というツッコミがあるでしょう。正にその通りです。ただし、積極的な蓄財のおかげで片方の退職を無理なく決断できたという意味で、前向きにセミ(=半分)FIREと呼ばせていただきます(笑)

なお、妻も退職後一切働きたくないという訳ではなく、忙しさや労働環境に応じて再就職等をすることに対しては前向きです。

夫が働いて妻が家庭を守るべきだ、とは全く思っていないのですが、我が家の場合、私の方がちょっとだけ(いや、かなり?)環境に恵まれ、ちょっとだけ仕事が好きだったせいか、結果的にこのような形になりそうです。

具体的な資金計画

もう少し具体的にそろばんを弾いてみます。私は日系大企業なので給与・退職金は大方の想像が付きますし、子どもたちとも何年か一緒に暮らしてみて生活費・学費の見当も付きました。子供を増やす予定もありません。あとは書き出して足し合わせるだけなので、ちょっと手間ですがエクセルでも出来ます。

2024年現在の我が家のマネープラン皮算用。
上段が各年の収支。下段はその年の推定残高。

これによれば、子供2人を私立大学にやった上で87歳までは正の残高で生きられるということなので、まあ十分じゃないでしょうか。それぞれの数字が妥当なものかどうかは当然議論の余地がありますが、次のような根拠でここから大きく下振れることは無いと判断しています。

  • 資産収入=0で試算しておりここから上振れる可能性が高い。

  • マージンとして年100万円の「臨時出費」を入れている。しかし実際には引越しや車購入も含めほぼ生活費の中で賄ってきた。

  • 私が60歳で退職する試算になっているが、65歳まで働けるケースがほとんど。

  • 退職時に8000万円あって不足するなんて話は聞いたことがない。

  • 2018年時点、2022年時点にもこのような見積もりを行い、その記録が残してある。2024年現在の残高は、株価上昇分を差し引いても当時推算した2024年時点の残高を大きく上回っている。

最後の点、実際に6年間かけて見積もりを検証できたことが、なにより大きな自信に繋がっています。さらに、本当に家計が厳しくなれば、子供が大きくなってから妻がパートで働くという選択肢もあるでしょう。最悪実家に泣きつくという選択肢だってあります。

妻が精神状態を崩してしまうまで退職を決断できなかったこと、長子が5歳になるまでの一番忙しそうな時期を共働きで過ごしたことを考えれば、むしろ決断が遅すぎたかもしれません。しかし、ここ数年の頑張りで今の金融資産があると考えれば、価値ある頑張りだったのだと思います。

まとめ

やや後ろ向きな形ではありますが、妻が新卒から勤めてきた会社を早期退職するということで、我が家にとっては大きな一歩となりそうです。実際に退職手続きが進む間に多少状況が変わるかもしれませんが、現時点で何を考えて退職を決断したのか記録しておきたいと思い記事にしました。

これまで、家事育児の分担などを巡って争うことも多かった我が家ですが、これらは少し時間や気力面でも余裕を持って、これまで以上に楽しく暮らしていけたらと思います。