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【看取り日記07】亡くなった日から今日まで①

今回の内容:亡くなった日から今日まで

56歳の母を30歳で看取りました。
発見した時には末期がん、2年前からはじまった延命治療。
2023年8月中旬に緊急手術、余命宣告。

手術から看取りまで約3週間の出来事をまとめています。

看取り日記01▼

前回のお話▼



亡くなった時

最初は全然わかりませんでした。
もうずっと意識もなく寝ているようなものでしたから。

大きく息を吸ったな〜、と思い「もしかして」となりました。
少しして首に手を当てましたが脈を感じられません。
どんなに弱っていても首を触ればまだ「トクトク」とゆっくり鼓動を感じていたのに。もう感じない。
悲しみより先に来た感情は「本当に大きく息を吸うんだ」でした。

赤ちゃんは産まれる時「息を吐く」
人が亡くなる時は「息を吸う」
ということをぼんやりと認識していました。

息を吸うに関しては絶対では無いのですが、これを見た瞬間逝ってしまったんだなと深く感じました。

ちょうど見ていたのは私だけだったので寝に行った伯母を呼び今後の対応をしました。
「ママ息してないかも」


亡くなってしまっただろうと思っていたけど、流石に死んじゃったなんて報告できなかったです。
だから「息してないかも」

伯母と一緒にリビングへ戻り確認しましたが、どれだけ揺すっても起きない(元々意識なかったけども)ので担当してくれている訪問医療と訪問看護さんへ電話しました。

この時伯母は息を引き取る瞬間に立ち会えなかったのが悔しかったと思います。ずっと一緒に居たんだし。
だけど私に「たまは見れたんだ、よかった」と声をかけてくれました。

本当に私の家は担当してくださった訪問看護さんが本当に優しくて…。すぐに来てくれました。
もう22時くらいなのにね。自分の生活もあるのに。この人、この仕事に従事している人は本当に、本当にすごいなと感じました。
死亡診断は訪問看護さんでは出せなく、訪問医療というか診察を受けるまでに2時間程度かかるとなりました。
その際訪問看護さんから「お金別途にかかっちゃうけど、エンゼルケアしましょうか」とご提案いただいたので母を綺麗にしていました!
葬儀屋さんよりだいぶ安かった気がします。(病院の相場くらいです)

退院してから亡くなるまでの1週間、ずっとお風呂には入れず頭を洗えてはいなかったのでベットの上で頭を洗ったり、体を綺麗にしたり、おむつ変えたり(あんなに掻き出したのにまだすごい量出てくるのにびっくりした)、服着せたり、お化粧したりとあっと今の時間でした。
このお世話をしている時意外と涙が出ませんでした。
伯母と訪問看護さんと和気藹々で話しながら行ってましたね〜。
「メイク濃すぎじゃない?」
「久々のお風呂だよ〜!やったね」
「服めちゃくちゃ可愛くしてあげる!」

余談ですが死装束は私の結婚式で着ていたおきゃわいいワンピースにしました〜。
1ヶ月前にはこの服着て結婚式来てくれたのにね。
結婚式と全く同じ形でふわふわのペチコートもつけました!おきゃわ。

母はがん治療で元々細かったのにもっと細くなって、最後には33kgになってました。
元が48kgくらいだったので15kg痩せましたね。
そんな細くなり過ぎてしまった体型がわからないような服にしました。

その後お医者さんは23時頃に来てくださり、死亡診断書をいただきました。
また腎ろうをしていたのでその管を切ってもらったりしました。

私が亡くなった時に撮ったスクショが21:28、正式な時間でもなければ亡くなった後に急いでスクショを撮ったものなのでこれにもズレがありますが私はこっちを母が亡くなった時と思って過ごしています。

訪問介護さんは死亡診断書を貰った後、全てを終えた後私を抱きしめてくれました。
「良い家族を見ました、ありがとう」


その後話を前日話を聞きに行っていた葬儀屋さんへ電話をしました。
書いていなかったですが、容体が悪くなってから1度葬儀屋さんへ話を聞きに行こうと伯母と話していました。
それが亡くなる前日です。
葬儀屋さんと時間も会い、母も深く眠りについているので2人で話を聞きにいきました。
その後打ち合わせをして、よろしくお願いします。と言った次の日に亡くなってしまいました。
こういうことが多く、私たちがいろいろ決めたら「もう準備整ったね!おっけ〜!」って感じで逝ってしまった気がしています。

葬儀屋さんも時間がかかり深夜1時くらいに車が家に着くということでしたので私は夫へ電話をしました。
もう夜も深かったので出るかな〜?って感じでしたが繋がり、母が亡くなったことを報告しました。
私と伯母はもうすでに前日から泣き疲れていたので、電話の際は泣きませんでしたが夫は話を聞きながら泣いてくれました。
電話を切った後ももう一度連絡があり「そっち行くよ!」と。

でも夫はもうお酒も飲んでいますし、タクシーで1時間ほどかかります。
その際には葬儀会社へ母を引き渡すので(家ではなく葬儀会場の安置室に行く流れになっていました)(夏場だしね)来てももうママ居ないかも、と報告すると納得してくれました。

その後葬儀会社が引き取りに来てくれて、(運ぶ際に一緒に運んだんだけど重すぎてびっくりした)(30kgちょいを男性1人と非力だけど女性2人で運んだのにこんなに重いの?!ってなった)

亡くなってから4時間くらい。あっという間の出来事でした。

次回
・夫くん次の日会社休んで駆けつける
・親戚も駆けつける
・夫くんの実家も来てくれる
・手続きってほんと大変
です。

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