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4ヶ月で東大物理で8割取る方法part1〜問題集の選び方と使い方編

自己紹介

 たつやです。2015年の東大入試で47/60、2017年の京大入試で満点を取りました(あれれー、なんで3回も受験してるのかなあ)。高校は進学校ではなかったので高校範囲が終わったのが卒業直前だったし、私自身受験勉強を始めたのは高3の10月1日だったので原子範囲を独習することから始まりました。塾講師をやっており、かれこれ4年目になります。

意識して欲しいこと

意識して欲しいことがいくつかあります。

  • 大学入試の物理は出題パターンが決まっているということ

  • 計算力などではなく現象への理解が求められているということ

  • 物理は解法暗記科目であるということ

  • とにかく基礎が大事だということ

 大学入試は古典力学という限られた範囲でしか作ることができないので、必然的にパターンが決まってきます。また、大学の教員が受験生に求めているのは現象への理解です。「物理の心」を理解しましょう。たとえば古典力学の全ての現象はニュートンの運動の3法則で導出できるんだとか、大体のことは微分方程式なんだとか、そういう原理的な側面です。その辺の基礎を暗記しようということです。(余談ですが大学ではエグい微積とか計算力が大事になってくるので大学入ったらマインドリセットしてください。)

これらを意識しつつ、勉強法を考えていきましょう。

初習範囲をなくそう

 受験やるってのに流石に習ってない範囲があるのは問題です。最初は難しい本に手を伸ばさず、簡単な本を使って勉強していきましょう。教科書すら少し難しいと私は思います。スタディサプリとかトライの映像授業を使うのがおすすめです。彼らの教え方はプロだからね。

受験開始!でもやるのは基礎!

 初習範囲がなくなったらここからみんなと同じスタートラインに立つわけですが、とはいえあなたは物理の公式を全て覚えていますか?導出できますか?そこからです。  体系的に網羅されている問題集を使いましょう。個人的おすすめは体系物理です。この問題集は穴がありません。全ての事項を網羅してくれています。この問題集を5周します。大事なことなのでもう一度言います。5周します。5周という数字は実は大事ではなくて「完璧にする」ということが大事です。同じ問題を見たらすぐ解き方が思い出せるし、間違えないようにということです。5周もすると答えを覚えてしまいます。それでいいです。例えば高校物理では $${\sqrt{2h/g}}$$が何度も出てきます。よく出る値ってのはあるんです。覚えよう。もちろんどうしてこの値が出てくるのか理解した上で。

もう一度言います。物理は出題パターンが決まってるし、現象の理解の完璧さを求められるし、暗記科目なんです。

 周回のしかたですが、細かく区切りましょう。たとえば、力学の単振動の分野に限って5周して、終わったら次の分野に行くみたいな感じにしましょう。さもないと忘れます。

 受験直前で5周もする時間はないって?あるよ。何周もしていくうちに1周にかかる時間はどんどん短くなっていきます。私は5周にかかったのせいぜい90日くらいでした。大丈夫。信じて。それよりも大事なことがあって、他の問題集に手を出さないことです。浮気者は結局どの問題集も身に付かずに終わります。

基礎は完璧になった?じゃあ難しい問題集をやろう。

 ここまで来ればほぼ終わったようなもので、基礎がついてるんだからあとはどんどん実力が上がってくる楽しい時間の始まりです。

おすすめの問題集は名問の森シリーズや難系です。難系を完璧にできたらもう怖いもの無しですね。難系は計算が難しい問題がかなりあるので、練習したりとかもう計算結果を覚えたりしてしまうことを意識するといいかもしれません。難系も周回しよう。ここまでくれば入試は余裕。

受験直前

 過去問をやろう。受験だろうと資格試験だろうとなんだろうと、過去問演習というのは重要だ。なぜなら、似たような問題が出るから。

終わりに

まとめてみたら原稿用紙3, 4枚分くらいしか書くことなかったですね。でも、本当にこれだけなんです。今回紹介した問題集はたった3冊だけ。でも、それ以外マジでいらない。本質というのはシンプルなんです。物理学みたいですね。

次回予告

高校物理で注意すべき事項、ノートの使い方、試験の時間の使い方などを解説します。

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