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デーリー東北「ふみづくえ⑧」|灯れ!娯楽の白熱電球

 うーむ、困った。どこに行きたいか分からない。
 画面に映し出されているのは某トラベルサイト。近距離旅行を計画すべくサイトを開いたものの、これだという決め手に欠ける。移住してきて2、3年もたった頃でしょうか。悩んでおりました。
 ささやかな楽しみ、数年に1回の近距離旅行。埼玉に居を構えていた頃は、旅行の目的地はおいしい物、景色の良い所などで決めていました。住んでいた場所は、ひしめく住宅地で特に景色は良くなかったですし、おいしい物が首都圏に集まっていると言われていても、しょっちゅう口にできるものでもありませんでしたし。お恥ずかしながら東京勤務時代は貧乏でしたので、あまり都会の恩恵にあずかれなかったのです。
 階上町に移住してから数年は何もかも目新しく、目的地には困らなかったのですが、だんだんとおいしい物、景色の良い所を探すという旅行の目的が揺らいできました。なぜなら、そもそもこの辺で食べる物は何でもおいしい。下手すると、自転車で行ける距離に絶景がある。食べ物、特に海鮮系とそば、肉系、米に関して、普段から満足度が高すぎる! 何たることでしょう!
そうなってくると、最近はアクティビティや文化芸能方面を攻めようか、と
いうことになってまいります。さすが大自然には事欠かない青森県。行政の観光サイトをちょっとあさるだけでも、出るわ出るわお勧めの数々。某旅行雑誌も顔負けの充実度を誇る自治体などもあり、タダ同然で旅行企画までできてしまいます。なんならお得なサービスまでセットで提供していることも。通年企画からスポット企画まで、特に春から秋にかけての青森県全体の遊びに懸ける情熱の度合い、季節性のスポット的熱量、特筆すべきレベルです。このノリに乗らなきゃソン損、という気持ちの高ぶり。たまらないものがあります。
 そして最近ふと気が付きました。基本的に青森県内いつどこに行っても食べ物がおいしいのですが、特に旬になった時に、大体お祭り的なものがあります。
 階上町だと夏のいちご煮祭りや秋のそばイベントなどですね。各地域とも絶対に特産品に力を入れているので、地物の旬に合わせて日帰り旅行や近距離旅行を計画すればいいのです。頭の上に白熱電球がぴこーんと灯りましたね。
 青森の行楽オンシーズンは忙しい!

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