今日という日
震災がおきたあの日
私は日本にいなかった。
「日本で地震!家族にすぐに連絡を!」
という友人からのメッセージ。
「日本は地震が多い国だからねぇ。。」と悠長に構えていた。
しばらくしてからニュースで事の重大さを知った。
家族の安否はすぐに確認できたけど、画面の向こう側の現地の様子が気になって、生中継のウェブニュースをPCで眺めては心配や不安からあまり眠れずに過ごした日々。
復旧は進んでいると思って帰国した4ヶ月後の日本。
計画停電で薄暗く重苦しい雰囲気を感じたのを記憶している。
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2023年3月。
福島を訪れるのは社会人になりたての頃以来。
農業事業立ち上げに関わる友人の地、双葉郡大熊町。
移住して約一年の彼らの暮らしは日々切磋琢磨しながら穏やかで健やか。
福島第一原子力発電所のあるこの町の中を車を走らせる。
新しく建設された同じカタチの建物が並ぶ中心部。
その数十メートル先にはあの日から手付かずの姿の店舗や家屋。
そして立ち入り禁止のゲートや帰宅困難区域のゲート。
自分なんかがおこがましいと写真なんて全然撮れなかった。
唯一シャッターを切ったのは小林さん家のポポーの新芽。
また新しい春がやってくる。
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