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プラムビレッジを訪れたふりかえりと今


©︎Akane Masuda

タイのプラムビレッジを訪れたのは4年前。
母が旅立つ2週間ほど前のことだった。

1年ほどの闘病期間から母の余命宣告。そのことに対してどう向き合ったらいいかわからなくて私は深い悲しみに暮れていた。あの頃は毎日泣きながら眠りについていたし、今でも母を思い出さない日は一日もない。

毎週県をまたいで病院まで数時間の面会のために足を運ぶことや最期を迎えることへの畏れからパニックになりやすい彼女の容体にヘトヘトになっていた頃。

©︎Akane Masuda

家族を残して日本から離れることに後ろ髪をひかれつつも藁にもすがる想いでむかったプラムビレッジでのリトリート。瞑想のプラクティスが中心で、朝から夕までどっぷりと自分自身と向き合う時間だった。

小さなグループに分かれてのシェアの時間もあったけれど、振り返ると自分の胸中を語ったり共有する気持ちにはなれずに他の人と距離を置いて過ごす時間の方が多かったように思う。

©︎Azusa
到着後に散策に向かったとき

ちなみに母と私は仲良しこよしというわけでは全然なくて、成人してからは年に一度くらいも会うか会わないかという時期も長かった。

私の人生は今までたくさんの人に支えてもらってきていてそれは大きな喜びや安心でもあるのだけれど、信頼関係を築いていた人とこそが何かがおきた時や関係性に変化が生じた時に深い悲しみをつながることを痛切に感じている。

もしわたしたち自身が幸せでなければ、もしわたしたち自身が平穏な心持っていなければ、幸せや平和を他の人と共有することは不可能です。
愛する人や、家族であっても。

If we are not happy, if we are not peaceful, we can not share peace and happiness with others, even those we love, those who live under the same roof.

Thich Nhat Hanh


そのままの状態をまるっと受け入れてくれたこの場所や出会えた心許せる人たちには感謝ばかり。

プラムビレッジへの訪問やマインドフルネスのプラクティスをおすすめするかと聞かれたら「あなた次第です。」というのが今の正直な気持ち。

何かが生じた時に誰かにすがりそうになってしまうことがあるけれど、自分自身の心に呼吸を通して向き合う。

そんなことをここで学んだ気がします。

©︎Plum Village 公式
公式に載っていたよと教えてもらった写真

5つのマインドフルネス・トレーニングを通し
Warm sunshine of the heart
という
Dharma Name(ダルマ名/法名)をいただきました。

Happiness is Here and Now


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