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目標を立てるって苦しいこと? ~「ビジョン型」「価値観型」思考のタイプの違いを知る~

コーチのなおです。
今日は目標設定についてお話しします。

目標を考えるとき、将来的なイメージがどんどん沸き起こる人と、目標なんてそんな先のことはイメージできない。どうしてそんな先のことを考えなくてはならないのか、と苦手意識を持つ人がいます。
そこには、それぞれの「思考のタイプの違い」があるのです。
 
 
コーチングでは相手の目指しているゴール(なりたい姿)目標(やり遂げたい事)について対話を繰り返します。
目指す地点に到達するため、「今どのあたりにいるか?」「エネルギーは足りているか?」「何が見えているか?」「ゴール到達に向けて何か必要なものはあるか?」「そもそもなぜそこを目指すのか?」と、マラソンランナーに伴走するように対話をしていきます。

それにより、相手はゴールに向かって進む方向が明確になり、自身のペース配分ができ、より良い道を選択し、確実に目標に向かうことができるのです。

目指すゴールについて、目標やなりたい姿、やりたい事が明確であれば、1年後どんな状態かをコーチと対話することは、それはもうワクワクするし、最高にモチベーションがあがります。
 
一方で、目標といわれても、やりたいことなんてまだぼんやりしているし、あまり先のことを話すのは好きではない。今を大切にしたい、先のことはどうなるかなんて分からないし、想像もつかないという人もいます。
こういったタイプの人に「1年後、3年後のなりたい姿は?」なんて聞かれても、想像もできないし、将来のことを考えるだけで苦しくなるしつらい、ということもあるのです・・・
将来のことをイメージするのが苦手なのは、思考のタイプが違うこと、人それぞれタイプが違うんだと捉えれば、当然のことなのです。

思考のタイプは、明確な目標がありそこに向かって対話することが大好きな「ビジョン型」と、自分らしさややりがいを重視する「価値観重視型」に分けられます。

「ビジョン型」の特徴

・明確な目標やなりたい姿があって、そこまでどういう道のりでいくのかをイメージしたい
・なるべく早くそこに到達するにはどんな方法がベストか考えたい
・目標に近づくことでモチベーションが上がり、やりがい、達成感を感じる
・ゴールを達成したら、その先には何があるのか?何を目指すのか?常に先のことを考える
・将来的にどうなっていたいか?1年後・5年後の自身の姿をイメージすることが最高にワクワクする
・達成したときの自分をイメージして、そこから見た今の自分を俯瞰できる

「価値観重視型」の特徴

・先のことをイメージするのが苦手。5年後なんてどうなっているかわからない
・今を大切に生きたい。過去の体験から今の感情があるのかもしれない
・今感じていることをしっかり受け止めて、この気持ちを大切にしたい
・目の前のことをきちんと片付けてから前に進みたい
・自分に合う本当のやりがいを見つけたいのでまだ先のことは分からない
・自分の強みを活かして一歩ずつ前にすすみたい


どちらが良い、悪いということではなくて、タイプによって大切にしていること、行動の優先順位が違うのです。

目標設定を登山に例えると


目標設定を登山に例えると(イメージ写真)、山の頂上を目指すのは同じでも、登り方が違うということ。

ビジョン型の人は、「頂上に到達したらどんないいことがあるだろう?」「その時どんな感情が沸き起こっているだろう?」ゴールに達成したイメージ・感情が原動力になっています。

価値観重視型の人は、今いる地点を一歩一歩踏みしめながら登っているのかもしれません。
「今感じていることはどんなこと?」「自身の原動力はどこからきている?」「自身の強みを活かすとしたらどんなことができるだろう?」・・・
今の気持ちや大切にしていることなどを確認し、それが自身にどう影響しているかを確かめながら、着実に前に進んでいるのです。

話していて沸き起こった感情、今まで言葉にしたこともなかった無意識的な感情をアウトプットすることで、自身が本当にやりたかったこと、感じていたことに気づくことがあります。
それが、新しい発見であり、目標になるのかもしれません。
 
あなたは、「ビジョン型」「価値観重視型」どちらのタイプですか?
コーチと対話することで、自身のなりたい姿に一歩近づくかもしれません。


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