日本画の南画『大阪の日本画』大阪中之島美術館⑥

日本画のことがさっぱりわからないまま、ポスターの美しさと「大阪の」と題されていたことに興味を持って行った大阪中之島美術館『大阪の日本画』展。展覧会を見ながら忘れてしまうのが勿体無くて、メモした内容から書いています。今回は、構成・第3章の矢野《橋村|きょうそん》から。

そもそもなんがとはなんぞや?から始まった南画の章でした。南画とは中国の南宗画に由来し、江戸時代に日本で生まれたものだそうで、美人画のように人物を大きく描いたものではなく、景色を描いた山水画ということだそう。

中でも、矢野橋村のキャプションに書かれていたのは、伝統的な南画よりも前後を近づけた、と説明されていました。遠くのものは薄く描く山水画。矢野橋村の絵では確かにその奥の風景も手前の墨の色と近いもので表現されています。なんだか迫ってくるものがあるようで、作者の勢いを感じる作品だなぁと思いました。

よろしければサポートお願いします!いただいたサポートはより楽しい記事執筆のための温かい飲み物費や本の購入、交通費等大切に使わせていただきます!