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応援メッセージが届きました。③

「シネ・ヌーヴォFROM NOW ONプロジェクト2023」に、
戸田ひかるさんより応援メッセージをいただきました。
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 シネ・ヌーヴォさんには、監督作を上映していただいたり、トークゲストで呼んで頂いたり、その度に刺激的な出会いや発見に感性を研ぎ澄まされてきました。(ミニシアターを窮地に追いやっている一因である動画配信サービスの代名詞である)Netflix企画の監督作品『マイ・ラブ:6つの愛の物語:日本編』をも「教育用上映」として出演者の方をゲストに呼び上映会を企画して頂き、シネ・ヌーヴォの懐の深さに感激しました。

同時に映画との向き合い方が変動しつつある時代に伴い、新しい発想で映画を届けるべき人たちに届けようとする努力や工夫を惜しまない姿勢にも感動しました。顔が見える距離での観客の人たちとのつながりは作り手としても、映画に出ていただいた出演者の方にとってもとてもかけがえのない経験でした。

独自の番組編成で選ばれた映画たち。ここでしか出会いえない世界があります。暗闇の中で浮かび上がる遠い違う時代の知らない人物に自分自身を重ね合わせたり、他者が置かれる状況に動かされ、共に悲しみ、笑い、泣いたり、怒ったり。言葉を交わすでもなく、同じ方向を向きそれぞれの世界に浸りながら共存できる場所。息苦しさを感じる時代にこそ必要な空間です。 日本各地でミニシアーターが閉館に追いやられている今、「集いの場」としての映画館の大切さを改めて感じています。集いの場であるミニシアターは、芸術・文化・エンターテイメントのみならず学びの場でもある特殊な空間であり、公共の支援で守られるべきだと思います。しかし、インディペンデント映画制作にも上映する場にも支援が行き届いていないのが現状です。

今回このような支援者を募る方向に舵をとられたのは、とても勇気と覚悟のいる決断だったと思います。映画に拠り所を求めている一人一人が可能な範囲で「投資」する、ある種「パブリック」な映画館としてシネ・ヌーヴォさんがこれからも地域に根差して映画を届けられるように、応援ぜひどうぞよろしくお願いします!

戸田ひかる(映画監督)

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