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「暖かさと寒さが混在する2月の珈琲」

鳥が軽やかに鳴く暖かさが心地よいと思っていたら、風がピリリと頬を刺す寒さに凛とする。

抑揚のある毎日に春がやってくることをじわりじわりと感じる2月。

2月の珈琲は、暖かさと寒さの混在を感じる珈琲となりました。

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2024年2月の珈琲
Brazil 100g / Costa Rica 100g
名前のない珈琲 50g

Brazil:蝋梅ララバイ
甘い香りがひと筋の線を描く
薄曇りの日に咲きはじめたのは
遊歩道に植えられた蝋梅
うすく透ける蝋のような花びらに
誘われたメジロのさえずり
甘く儚き春の夢に船を漕ぐ
甘さに誘われて深みにはまっていく

Costa Rica:ザクザク霜柱
凍えそうなほど寒い夜
闇より黒い土のなか
手を伸ばし足を広げて
地中のすべてを押し上げる
見事に立ちあがりあらわれたのは
キラキラ光るザクザク霜柱
苦みに隠れるすっきりとしたみずみずしさ

名前のない珈琲
この珈琲にはまだ名前がありません
この珈琲を味わい、感じた思いを
形にしてみてください
自由に…
思いのままに…
そして、この珈琲に名づけてあげてください
あなただけの珈琲のできあがりです

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