エモについてもう一度考えてみた

私は大森靖子の音楽によって魂を救われるタイプの女ではないが、それでも時々彼女の曲を聴きたくなることがあって、その夜もそんな感じだった。「絶対彼女」をイヤホンから垂れ流しながら、だらだらと夜の新宿を歩いた。

縁もゆかりもない、友人も恋人も家族も親戚もいない東京に来て一年以上が経った。驚くべきことに、私はこの夜、新宿という街にエモみを感じてしまった。エモとは、蓄積された日常の記憶だ。なんでもないような五感の積み重ねだ。東京が私にとってエモい街になるかどうかは、これからの私の日常にかかっているのだ。

エモくしてやるぜ。人生。

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