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「くたばれ、正論。」が炎上した理由 ~常識の盾に守られた大人たちの言葉は、すぐに見透かされる

令和3年1月11日、成人の日の読売新聞朝刊に載ったある広告が、瞬く間にインターネット界隈をにぎわせることになる。 Red Bull Japan が出したこの広告である。 「くたばれ、正論。」 “この世の行き過ぎた正しさが、君の美しいカドを丸く削ろうとする。正しすぎることからは、何も生まれない。常識を積み重ねても、所詮それは常識以外の何物でもないから。自分の感受性を守れ。自分の衝動を守れ。自分の中のバカを守れ。本能が面白いと感じる方へ動くんだ。まっすぐ、愚直に、大きくいこう。

    • 灰谷健次郎 『砂場の少年』にみる、「よそ者」の原理

       いわゆる「若者・バカ者・よそ者論」が、世に知られるようになって久しい。  2014年頃からの地方創生ブームにのって、地方都市においていくつもの地域活性化事業が行われてきた。  それらの事業の多くは、地方の地域を活性化させるには至らず、日の目を見ることはなかったのだが、いくつかの事業は成功し(何をもって成功と呼ぶかは難しいが)、多くの視察者を受け入れ、研究・考察や、取材記事などで社会に知らされた。  その中でそれらの成功した地域活性化事業のモデルパターンとして、事業のコアとな

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