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焦燥感と安心感


焦り

ユベントスがserieA9連覇を達成し、10の大台とCL制覇に向けて改革を進めながら戦っている中、欧州5大リーグの一角で、一年遅れながら連覇を続けているチームがある。
1900年に創設された強豪チーム、Bayern Münchenだ。

Bayern München

GKのノイアーを筆頭にボアテング、ダビド・アラバ、リュカ・エルナンデス、ヨシュア・キミッヒ等、抜群の硬さを持った守備力を備え、キングスレイ・コマンや ドウグラス・コスタ⚡といった元ユーヴェ選手を含め、 セルジュ・ニャブリ、アルフォンソ・デイヴィスやシティから加入したレロイ・サネといった、いわゆる爆速な方々を多く取り揃え、
なんと言っても大エース【 ロベルト・レヴァンドフスキ】は、圧倒的な得点力で相手を叩き潰す強さの核となる選手だ。
現在(3月4日)、ドイツ・ブンデスリーガ23節終了時点で、2位のライプツィヒとの勝ち点差は2と、僅差ながら首位に立っている。
しかしながらブンデスリーガに限って言えば、23節終了時点で67得点という意味わからない得点数で、欧州5大リーグの中でもダントツのスタッツを残している。
1試合あたり約2.9点とっている計算になる。(ユーヴェは2.0点、serieA1位のインテルでも2.5点)
レヴァンドフスキに至っては一人で28得点。66分に1点と、個人でも引くほどのスタッツだ。

史上初の全勝優勝と6冠と

さて、本題です。
ユベントスが監督交代や改革を進めている中、同じく【一強】というレッテルを貼られたブンデスリーガのチャンピオン、バイエルンは19-20S、史上初の全勝優勝と、09-10Sのバルセロナ以来史上2チーム目の、年間6冠を成し遂げた。
ユベントスが9連覇をしている間に、バイエルンは2回もCLを制覇している。
チャプテンのフィリップ・ラームや、【ロベリー】と呼ばれた翼を失っても、6年の時を経てヨーロッパの王者に返り咲いたのだ。
この結果を見て焦らずに居られるだろうか。
否。

ユベントスが最後にヨーロッパを制してから、今シーズンで25年目になる。イタリア王者は最多準優勝などという、凄いっちゃ凄いんだけど不名誉な功績を残し、あと一歩王座に届かず涙をのんでいる。
他国のリーグと、また、他国のチームとは一概に比較することは難しいが、CLというタイトルを狙っているのは同じだ。
バイエルン、バルセロナ、レアルマドリード、リヴァプールといった他国の強豪だけでなく、国内のライバルでもある、インテルやミランまでもがヨーロッパの王者になっている。

我々ユヴェンティーノはあいみょんよりも待ち焦がれている

いったいこのままいつまで
一人ひとりでいるつもりだろう
だんだん自分じぶんを憎にくんだり
誰だれかを羨うらやんだり
いつかいつかと
言いい聞きかせながら
今日きょうまで沢山たくさん愛あいしてきた
そして今いまも
                         
あいみょん/裸の心

あいみょんはユヴェンティーナなのかもしれない。そんな期待も持ちつつ(あいみょんファンクラブ会員)
待っているのだ。栄光の日を。

さっきも書いた通り、国やリーグは違えどバイエルンが完璧な優勝をしたことに、焦っている。
焦ったからと言ってどうにかなる訳では無いのに、焦っている。
同じ1強のレッテル
レヴァンドフスキとロナウドという最強の鉾
国内リーグの連覇
どこか彼らに親近感を覚えてしまう。
だからこそ、ロナウドに頼りすぎている今のユーヴェを見て、焦っている。

安心感

何故か感じる安心感。それはきっと監督が、他ならぬ【アンドレア・ピルロ】だからだろう。
昨シーズンのマウリツィオ・サッリの就任と退任。どこか、ユベントスの上層部からも焦りが感じられた。
ロナウドを最大限活かせる間に、なんとしてもCLを制覇しよう。
ユベントスのフロント陣には、そんな気持ちがあったのかもしれない。
とはいえ、いくら現役時代に輝かしい成績を残したクラブのレジェンドだとしても、監督としてはただの新米と呼べるピルロに、なんの策略も無くトップチームを任せるような、大博打を打つフロントではないだろう。
ピルロに任せた理由、目的は、CL制覇とはまた違う所のにあるのではなかろうか。
もし仮にCL制覇を目標として、または、serieA10連覇に向けて動いていくなら、ピルロは最適解とはいえない。
ピルロという答えが最適解になるための式、それは
【ユーヴェにFino alla Fineのメンタリティを復活させる為の人選】
だとも考えられる。

彼の面影を探して

今はセリエAの首位をキープしてる宿敵インテルの監督として、ユベンティーノに憎まれる存在にもなったアントニオ・コンテだが、彼がユベントスで残した功績は色褪せることはない。
CL制覇やキャプテンを務めるなど、現役時代はもちろんのこと、現在まで続く連覇のスタートとなった、無敗優勝、そこからの三連覇やセリエ史上初となる勝ち点100点超え、通算勝ち点102を達成、1シーズンでの欧州主要リーグ最多勝ち点記録も更新するなど、監督としてもユベントスを再びイタリア王者の座へ引き戻した。
シエナ時代の八百長問題や「100ユーロのレストラン」発言など、後味の悪い引き際になったこともまた事実だが、ユベントスというクラブをまたイタリアのトップまで押し上げたのは、間違いなくアントニオ・コンテだろう。
現在もイタリアのトップの座を守り続けているユベントスだが、それ以上の地位を築くために必要なのは、コンテのようになりうる存在だと僕は思う。
ピルロは監督としての能力は未知数だがその存在になれる可能性を秘めている。
そして、アニェッリ会長をはじめとした首脳陣は、ピルロには時間が必要だということもわかっているはずだ。

ロナウドの有効期限が迫っていても、監督としての能力が未知数でも、バイエルンが完璧な優勝をしても、時間がかかってもいいと思える。なぜなら、アンドレア・ピルロだからだ。
何がどう大丈夫なのか、まったくもって根拠などないが、アニェッリ会長、ネドヴェド副会長が居て、監督がピルロで、そして何よりユベントスがユベントスであり、そのメンタリティが復活を遂げるなら、近い将来、かならず我々ユベンティーノが心待ちにしているその瞬間は訪れるだろう。


文章の締め方が分からなくなりました。そんなこんなでセリエA26節ラツィオ戦を前に書いています。勝てるといいね。ForzaJuve🦓


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