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発達障害はモラハラの原因なのか?(アンケートまとめ)

Twitterでモラハラ関係の垢をフォローしてツイートを見させて頂いてると、特定の発達障害を名指ししてモラハラの原因の様にツイートしてらっしゃる方を多く見かけます。

僕も当時、絶賛モラハラ被害者中だった時に自分がモラハラの被害者なんだと知り、そしてその原因を調べました。

僕も例に漏れずその途中で、確かに「発達障害」というワードに辿り着き、それも疑いましたが、調べれば調べるほど「発達障害」の人と元妻の状態はかけ離れており、僕の中で元妻は「発達障害では無い」という結論に至りました。

確かに個人のブログや明らかに専門家では無い方が書かれているネットニュース、及びTwitter等では「モラハラの原因=発達障害」と言う情報も見かけるには見かけるのですが、オフィシャルな情報を調べて行くと医療関係や心理学関係の情報に辿り付き、そこには「発達障害」とは一言も書いてなかったりするんですよね。

そもそも、モラルハラスメントの提唱者であるマリー=フランス・イルゴイエンヌさんによるとモラルハラスメントの加害者は「自己愛的な変質者」と指摘していて、

「自己愛的な変質者」は、誰かから奪うことを欲している、内心の葛藤を自身で引き受けることが出来ず外部に向ける、自身を守るために他人を破壊する必要を持つという「変質性」を持つ。子供の頃に受けた何かのトラウマによってなる性格だと考えられるが、普通の人なら罪悪感を持ってしまうような言動を平気で出来る、そのような特徴から「症状のない精神病者」と理解される。加害者の攻撃性はナルシシズムが病的に拡大されたものである。

と言う事で、この中でも「発達障害」と言うワードは一言も出てきません。

ただ、僕は「モラハラの原因は発達障害では無い」と言いたい訳では無く、そう思い込んでしまい他の可能性には目を向けない方々に少しでも違う可能性を考えてみて貰えたならと思い少し前にTwitterでアンケートをさせて貰いました。

アンケートの趣旨

最初はシンプルな疑問で、僕にモラハラ行為を長年していた加害者には、一見物凄い拘りがあるようで実は全く拘りなんてありませんでした。

過去の投稿ですがこれが分かり易いケースです。

でも逆に、例えばASDとかの人はそのこだわりの強さが理解されなくてコミュニケーションが上手く取れないという話を良く聞いたりするので、実際どうなんだろうと思い、自分は発達障害だと言われる方々に協力して頂き、こんなアンケートをさせて頂きました。

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例え何があっても「黒は黒」っていう一貫性のある考え方は、もしかすると定型の僕らよりも強いのかも知れません。僕なら場合によっては「白」って言ってしまう事もあるのかも知れないと思いました。

逆に社会で生きて行く為には場合によっては「白」と言ってしまった方が生きて行き易い事も多々あるのだと思います。

そんな時でも「黒」としか言えない不器用さが発達障害の方々にはあるのかも知れませんし、それに対しての理解が定型の人達には出来ない人が多いのでそう言う人達を生き辛くさせているのかもしれません。

で、このアンケートとは別に「モラハラ被害者」の方々に多少文言は変えていますが、被害者サイドからの視点と言う事でアンケートに協力して頂きました。

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かなり先程のアンケートとはほぼ“真逆”の結果が出たのですが、ここで不思議な事に気が付きませんか?

モラハラ加害者が「発達障害」だとしたら、モラハラ被害者へのアンケートの結果は逆で無いとおかしいのです。なのに何故か結果は逆になっています。

基本的に「黒い」ものを「黒」と言うのは当たり前の事で、そこには“理不尽”は存在しません。

逆に、事実を捻じ曲げたり自分の都合で「黒い」ものを違う色にしてしまうと言う行為は“理不尽”としか言いようがありませんし、その“理不尽”さこそがモラハラの加害者の真髄だと思うのですが…。

では、何故「理不尽では無い」思考の発達障害の人が「理不尽まみれ」のモラハラの加害者と言われてしまうのでしょうか?

スケープゴート?

メディア等では核心的な事は全くと言ってよいほどに触れられて無く、情報も整理されて無いモラハラについて、ほとんどの被害者は恐怖を感じでいます。その被害者が感じる恐怖の根源は「加害者の目的が全く理解出来ない」と言うところなんだと思います。

どう考えてもメリットが無いところでキレまくり、意味のわからない事でキレまくり、以前は喜んでたはずの事でもキレまくり、あきらかなこちらからの善意でもキレまくり、で普通に考えていたら被害者は頭がおかしくなりそうに感じる事と思われます。

この「意味のわからない」「目的も分からない」「行動原理さえも意味不明」な目の前にいる存在は、実は数年前までは確かに愛し合い、時には尊敬すらしていたかも知れないはずの存在です。

それは何かをキッカケに突然“本性”を表しました。

ここで疑問です。「発達障害」の人は“本性”を巧みに隠しつつ、相手に「理想の異性」だと思わせる事が出来る様な器用な人間なのでしょうか?

ちなみに僕もそうですが「発達障害」についてはそんなに深くは知りません。ただ僕は自分が良く知らない事に対して否定する事が出来ない人間なので「発達障害」の人に対して否定的な考えをどうしても持ち難いんですよね。

でも同じ様に「発達障害」を深くは知らない人は多いのだと思います。その「よく分からない発達障害」とモラハラ加害者の「よく分からない実態」が被害者にとって都合良く噛み合ってしまいスケープゴートの様になってしまっているのでは?

と、言うのが一つ目の僕の考えです。

二次障害

で二つ目の考えが「二次障害」なのですが、この「二次障害」ってご存知ですか?

発達障害そのものの障害特性とは別に、周囲の無理解などから起こる二次的な障害のこと

僕が良くTwitterで投稿している「自己愛性パーソナリティ障害」も、この「二次障害」で発症してしまう事があるらしいのですが、問題は【発達障害そのものの障害特性とは別に】と言うところと【周囲の無理解などから起こる】ところです。

この【周囲】が親だとしたら、発達障害を持つ子供にとってはどれだけ不幸な事なのでしょう。

何度かツイートしていますが、親がNPDの場合にその子供が何らかのパーソナリティ障害になる確率は恐ろしい事に『79%』だそうです。

ちなみにこれも何度かツイートしていますが、以前は専門的な所でお勤めされていてかなり専門的な知識のあるフォロワーさんに教えて頂いたのですが、幼少期にASDと診断されていた人でも育った環境の為に青年期までにNPDになり、そう診断された人はASDでは無くなりNPDになるそうです。

初めてこれを聞いた時には、NPD(自己愛性パーソナリティ障害)の人に育てられ、長年NPDの人とモラハラ結婚生活に耐え続けて来た僕からすると“悪魔の上書き”の様にしか感じ取る事が出来ませんでした。

これらを踏まえると「二次障害」の原因は「発達障害」では無く育った環境に起因するものと考えられます。そしてその環境に起因して発症する様々な「二次障害」の中で「歪んだナルシシズム」を核とする「自己愛性パーソナリティ障害」だとしたらその人間こそが、マリー=フランス・イルゴイエンヌさんの言う『自己愛的な変質者』なのでは無いでしょうか。

結論=「発達障害」はモラハラの原因では無い可能性が高い

これは完璧に個人的な意見ですが、今回の2つのアンケートから考えても「発達障害」はモラハラの原因では無い可能性が高いのだと思います。

もしモラハラ加害者が「発達障害」と診断されていたとしても、実は「二次障害」を抱えていて、パーソナリティ障害の様なものを持っている可能性が高いのだと思います。

それも「発達障害」が原因で「二次障害」になるのでは無く“周囲の無理解”が原因なのです。これでも「発達障害」がモラハラの原因だと言えるのでしょうか?

「モラハラの原因は発達障害だ」と言い切っている人達を否定している訳では有りません。何度も言いますが、ただそれ以外の可能性も考えてみて頂きたいだけです。人それぞれ考え方は様々なので「考えてみたけれどやっぱりモラハラの原因は発達障害だ」と思う方はそれで良いと思います。

基本的にモラルハラスメントの提唱者の言う「自己愛的な変質者」とは「歪んだナルシシズムの人」だと思うので、モラハラ加害者が「何故モラハラをするのか」の根源は“発達障害”や“パーソナリティ障害”以前に【ナルシシズム】だと思います。逆に【ナルシシズム】が当てはまらないモラハラ加害者はモラハラ加害者とは言えないのでは無いかとも思います。

https://note.com/_ego/n/n1a1b4c0e6213  

ちなみにもし、「二次障害」が「自己愛性パーソナリティ障害」だとしたら心療内科等でも診断されない可能性が高い様です。診断にはかなりな専門的知識が必要な事と、診断してハードなクレーマーになられるのを避ける為に気がついても診断しないケースが割とあると聞きます。

これもTwitterで再三お伝えしてますが、「自己愛性パーソナリティ障害」については診断は重要では無いと僕は考えます。診断される事よりも被害者が「自己愛性パーソナリティ障害」を知る事で初めて加害者を「特殊な人間」だと理解出来るはずです。

加害者に対して努力する事も、理解しようとする事も、我慢する事も、憎む事も、恨む事も、責任を取らせようとする事も、その全てが無駄な事だと気付き、それらを諦める事が出来る様になるはずです。

その「諦める」が出来ないと、知らず知らずのうちに“共依存”になり、離れられないのを加害者だけのせいにして毒を吐きまくり、そんな両親の元で心理的なストレスまみれの環境で育ってしまっている我が子の事すら考えられなくなってしまう様な、一歩間違うと加害者に加担して我が子を虐待してしまう様な被害者になってしまうと言う恐ろしい未来が待っているのかも知れません…。

話がちょっと脱線しましたが、元に戻り僕の持論ですが、今回のアンケートの内容も踏まえて考えてみると、モラハラ加害者が元々が発達障害の人だとしても、そのモラハラの原因は外的な要因による“二次障害”であって発達障害では無いと言う事です。

ただ、これはど素人の僕の“持論”であって専門的な方から見ればまた全く違う見解があって当然だと思いますので、これに関してどう考えようとそれぞれの自由だと思います。

ただ、先程もお伝えしていました様に憎しみに囚われてしまい自分の心を無くしてしまわない様にお気をつけ下さい。

最後にアンケートにご協力頂いた皆様、本当にありがとうございました。この結果が誰の目にどう写るのかは分かりませんが、困っていたり悩んでいたりする誰かがポジティブなアクションを起こすキッカケになったとしたら、それはこのアンケートにご協力頂いた皆様のお陰だと思います。また、アンケートのまとめるまでに時間がかかり過ぎてしまった事に対しお詫び申し上げます。

もし、また何かの機会にアンケートをさせて頂く事がありましたら、是非ともこれに懲りずご協力お願いします。

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