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血液型と時代背景にみる嵐とSMAPの国民的アイドル性と乃木坂46 4期生のグループ性


はじめに

乃木坂46 4期生楽曲「I see...」は2020年3月にMVが公開され、カップリング曲にも関わらず瞬く間に再生回数がシングルA面(表題曲)を上回り、現在(2023年12月2日時点)では乃木坂46公式YouTubeチャンネルの中でもレコード大賞受賞曲などのグループ代表曲と並び人気順の上から6番目に位置している。
楽曲、MVの良さが再生回数に繋がっているのは勿論だが、この楽曲を聴いたファンが、ポップな曲調やリズミカルなベースライン、ディスコ風のコーラス、そしてシックなムードのあるサックスソロなどの音楽的要素から"SMAP感"を感じ、MV公開当初から"SMAP感"というワードがTwitter(現X)でトレンド入りし話題になった。こうして乃木坂のファンにとどまらず、かつてない広がり方でこの楽曲が多くの人に認知されることになったのだ。
しかし、"SMAP感"の水面下には更なるサプライズがあった。年内(2020年)をもって活動休止が発表されていたもう一組の国民的アイドルグループ"嵐"の楽曲制作における中心人物が「I see...」の制作に携わっていたことだ。作曲のyouth caseは嵐の代表作でもある「Love so sweet」や、グループの結成10周年記念曲「5×10」など、嵐がスターダムを駆けるに至ったマスターピースとも言える人物であり、編曲の佐々木博史も「Monster」や「君のうた」などをはじめ、中期以降の嵐の作品の大半に参加し、嵐楽曲の"らしさ"を築いた人物だ。その2人によるコライト楽曲が制作されたのも、その楽曲が女性アイドルに提供されたことも初めてであり、これにより"嵐っぽさ"という要素も含むに至ったのだ(ちなみに「Out of the blue」では作曲youth case、編曲石塚知生という布陣になり、石塚知生も嵐楽曲に初期から参加する名アレンジャーである)。
そうして『SMAP』と『嵐』という"国民的アイドルの覇気"を纏った「I see...」という楽曲は必然的にヒットしたのだった。
ではなぜ4期生の期別楽曲でこのような奇跡が起きたのか。その理由を探るべく様々な要因を検証していこうと思う。


1.検証方法 〜グループを血液型性格分類と時代背景からみる〜

本稿では私たちアイドルヲタクの"癖"要素(?)である血液型分類を軸に、「I see…」という楽曲に内包された『SMAP』と『嵐』、そして『乃木坂46 4期生』のグループ性を比較し、それぞれが時代のアイドルとして台頭するに至った背景を捉え、「I see...」が乃木坂46 4期生に授けられた必然性を検証していく。また、本稿では血液型性格分類による科学的根拠の有無は排他し一種のロマン的に進めていくが、悪しからず。

血液型性格分類

まずは血液型人間学を広めたとされる能見正比古による血液型性格分類の一部を概観する。

【A型】
●周囲に細かく気を使い、相手や周囲との間に波風が立つのを嫌う。
●感情や欲求を抑制する。思いやりや察し合いを大切にする。
●ルール、慣習、秩序を重視。極端さを避け、羽目を外さぬ。反面、やや型にはまる。
●スジを通し、ものごとのケジメ、白黒をはっきり付ける。頑固で短気。
●完全主義。未来へは悲観主義。苦労性。

【B型】
●マイペース。縛られ、抑制される事をいやがる。
●考え方が柔軟。新しい事や、自分と違った相手への理解力に富む。創造的。
●周囲の影響を受けない、気にしない。
●無愛想だが、すぐ心を開く。開放的。差別なく親しむが不用心。
●仲間外れを気にする。疎外感が強い。

【O型】
●考え方はストレート。少々単純でもある。
●仲間には愛情深い。家族思い。親友には開放的で、親分ハダでもある。
●人間関係を大事にする。特に信頼性を重視。
●感情は、サッパリしていて、あとに尾を引かない。
●勝ち気。ただし、負けると知るとあきらめが早い。

【AB型】
●ドライ。考え方が合理的。
●空想的、非日常的、メルヘンチック。
●情緒の安定した面と、不安定な面と、二面性を持つ。
●社会参加に熱心。奉仕の精神に富む。
●多角経営型。趣味を活かした仕事を望む。

【引用】血液型人間学 あの人の心の秘密がわかる!能見正比古(著)


自分自身の血液型と照らし合わせてもなんとなく共感できる部分はあったのではないだろうか。

4期生、嵐、SMAPメンバーの血液型分類

続いては、4期生(卒業メンバー含む)、嵐、SMAPメンバーの血液型分類を概観する。

【A型】
[4期生]
賀喜遥香
柴田柚菜
田村真佑
早川聖来
弓木奈於

[嵐]
大野智
櫻井翔
二宮和也
松本潤

[SMAP]
中居正広
香取慎吾
草彅剛

【B型】
掛橋沙耶香
佐藤璃果
矢久保美緒

【O型】
遠藤さくら
金川紗耶
黒見明香
清宮レイ
筒井あやめ
林瑠奈
松尾美佑

[SMAP]
木村拓哉
稲垣吾郎

【AB型】
[嵐]
相葉雅紀

【不明】
北川悠理

こちらもメンバーの血液型と先に概観した血液型性格分類を並べ、その特徴が当てはまるメンバーが多いと感じるのではないだろうか。

それでは、以上の概観した分類を軸に検証を試みていこう。


2.血液型性格分類によるA型の役割とキャプテンシー

それぞれのリーダー性

日本人ではおよそ10人に4人がA型,3人がO型,2人がB型,1人がAB型と言われているが、4期生も概ねその一般的な割合で構成されていることがわかる。
中でも注目すべき点は田村と弓木の最年長コンビと上から2番目3番目と続く早川と賀喜がA型である点だ、その中でも田村真佑は活動初期から周りを牽引する"リーダー"的な役割を担うことが多く、乃木坂46の前キャプテン秋元真夏卒業時の新キャプテン予想で名前をあげるファンも多かった。
グループにおいて多数派(日本で)のA型が最年長という構成は統率力を発揮するのに理想的な構成だと言う。その構成は国民的アイドルと称されたSMAPと嵐も同様で、SMAPの最年長兼リーダーである中居正広も、嵐の最年長兼リーダーである大野智もA型なのだ。ましてやジャニーズ(旧称)グループの中でリーダーという役割がありながら最年長でA型なのはSMAPと嵐のみである(現在メンバーが脱退し構成が変わってしまったが、ポスト嵐と名高かったKing & Princeもこの構成だった)。
そして、A型でありながら最年長でもある田村真佑を含めたこの3人のリーダー性には共通項が存在する。それがサーバントリーダーである。

多くの人々が抱く"リーダーシップ"は、部下に対して指示を出しつつも強い力で引っ張っていくというイメージが一般的であり、これを「支配的リーダー」という。対して職場の同僚や部下に対して後方から支援し、対話を重視するという「サーバントリーダー」が存在する。

【引用】https://business.ntt-east.co.jp/bizdrive/column/dr00002-043.html

SMAP 中居正広の場合

中居正広は最年長としてグループで活動する中で、何かあったときにリーダー的な役割を担っていただけで、『みんなリーダーリーダーって言うけどリーダーになったつもりもないし自分がリーダーだとは思った事ない』と本人もインタビューで答えているように、自らが率先して引っ張っていくタイプのリーダーではないのだ。

嵐 大野智の場合

大野智に関しても、他のメンバー4人が最年長だからという理由で大野智をリーダーに推薦したが、その推薦すら渋り、結局ジャンケンによって無理矢理任じられることになった。故に「リーダーとして何かいいことを言おう」「何かやろう」と肩に力を入れず。逆に力を抜いて、メンバーの言動全てを受け止め、受け入れる方向で接するリーダーになったのだ。

乃木坂46 4期生 田村真佑の場合

おそらく田村真佑もこの2人と似たような境遇で、お見立て会のときから"最年長だから"という理由でリーダー的な役割を担い、その後も4期生での活動が続く中でその役割が続いて行ったのではないだろうか。しかし、その役割を任せられる"安心感"が彼女にあったのも確かで、そんな田村真佑のリーダーとしての素質が垣間見えたインタビューの一部を下記に引用する。

人見知りでしゃべるのが苦手だった田村さんも、今ではそつなくMCをこなし、周囲と気軽に打ち解け合っている印象。加入後に何か変化があったのでしょうか?

田村:同期では最年長だったのが、大きいです。人前でのトークに慣れたのはそれが理由で、最年長としてMCを任せていただく機会が増えてからは、苦手意識がなくなりました。人見知りでなくなったのも理由は同じ。加入当時から髪の毛を染めていたし、年齢もみんなより上だったので、ほかの子からすれば最初は怖かったと思うんです。本当はずっとヘラヘラしているから、しゃべれば怖くないと分かってもらえるはずなんですけど、無言でスンッとしていたら怖いだろうから「自分から話しかけなきゃダメだ」と意識を変えて。

同期の子に話しかけるうちにメンバーとのコミュニケーションに慣れてきて、そこから先輩にも話しかけるようになったから「コミュ力が高い」と言われるようになったんだと思います。

【引用】https://m.crank-in.net/interview/124031/2

このインタビューからも彼女自身が"最年長"を自覚し、4期生という集団の中でリーダーを担当する意識を潜在的に感じながらも、無理して自分を作り『強い力で引っ張っていく』のではなく、自分を知ってもらうために『話しかける』という如何にも「サーバントリーダー」的な方法で打ち解けて行ったのだ。

せっかくなので、そんな彼女のキャプテンシーがよくわかる円陣の様子も添付しておく。


共通するキャプテンシー

 これらのエピソードにより、3人が「支配的リーダー」の性質ではなく、「サーバントリーダー」の性質を持っていると考えられる。

土俵も違い、少し飛躍した例えになってしまうが、堀江貴文、ZOZOの前澤友作、キングコングの西野亮廣などは、強いビジョンやオピニオンを提示し続け、今を動かすリーダーであり、ファンも多いが、こうした「支配的リーダー」はその反面、アンチの数も少なくない。
そうしたメンバーを指揮するリーダーになっている人は失敗を恐れず、難関を乗り越えることを楽しむ、開拓者的な思考を持っている人であるが、世間の8割以上を占める「普通の人」は、この開拓者と同じ資質を持ち合わせておらず、つまり、開拓者のほうが例外的な存在と言える。
そうしたことからも、多様な価値観が存在する現代においては、「支配型リーダー」ではなく、職場の同僚や部下に対して後方から支援し、対話を重視するという「サーバントリーダー」が相手からの信頼を得やすい状況になっているのだ。
中居正広、大野智、田村真佑の3人が"A型"という日本人の多数派であり、最年長としてグループの統率に長けた人材でありながらも、「サーバントリーダー」として「普通の人」に信頼や安心感を抱かせる性質を持ち合わせていることは、私たちファンをはじめ、受け手の大多数である「普通の人」に対して、そのグループのまとまりや雰囲気の良さからなる"好感度"を提示し、グループとしての評価を得ることなっていると言える。
そして、『SMAP』『嵐』という国民的アイドルとして世間が認めた成功例が存在することも、この2組と同様の性質(リーダー性)を持った4期生という集団に対して、国民的アイドル性を感じることができるのではないだろうか。


3.血液型性格分類がもたらすグループ性

 前項では、"A型"と"最年長"と"リーダー"という視点からグループ性を見てきたが、ここからは3グループのリーダー以外のメンバーの血液型性格分類も見ながらグループ構成の特徴を捉えていく。

嵐の協調性

 まず特筆すべきは嵐のA型純度である、5人中4人がA型であり相葉雅紀に関しても半分はA型のニュアンスを持つAB型なのだ。日本にはA型生まれが多いとされるが、それでも全体の40%を超えることはなく、嵐のA型純度90%は異常といえる。先述した血液型性格分類を見ても、「周囲に細かく気を使い、相手や周囲との間に波風が立つのを嫌う」など、A型は周りとの関係を良好に保つための思いやりや察し合いを大切にする特徴があり、嵐のA型純度はファンや世間からイメージされる"メンバー同士の仲の良さ"や"チームワーク"に繋がっていると言える。

SMAPの多様性

 続いてSMAPの場合、最年長兼リーダーの中居正広を含むA型が3人でO型が2人というグループ構成だ。ここで注目すべきは嵐にはなかったO型の存在だ。一般にO型は吸引力を持つことで知られ、グループの中心人物になることが多いという。
如何にも、O型の木村拓哉という存在はグループの中心人物であり、ドラマやCMというグループ外のところで"キムタク"ブームを巻き起こし、グループの知名度を上げるに至った。
SMAPのグループ性を問われたとき、嵐のように"仲良し"や"チームワーク"という印象よりも、各自が独自の路線で活躍する"多様性"が挙げられるのもO型の存在故なのではないだろうか。
まさに『NO.1にならなくてもいい もともと特別なOnly one』(「世界一つだけの花」)と歌ったSMAPの最大のヒット曲こそが"多様性"の象徴でもある。そうした多様性の中でも、最年長を含めO型以外はA型(多数派)であるという統率力の高い構成によってバランスがとれていると考えられる。

4期生の場合

 続いて4期生を見ていく。年上の4人がA型であることは先述したが、4期生全体ではO型が最も多い割合を占めていることも特徴的だ。
そして、年長組がこぞってA型であることは、リーダー単体がA型である構成よりも、さらに統率力と安定感を持ち、仲間意識の強い嵐のようなチームワークのあるグループでありながらも、グループの中心人物になれるO型が多数存在するというSMAPのような多様性をも持ち合わせている。
また、4期生で初期からセンターポジションを務めることが多かったO型の遠藤さくらは、同じくO型でありSMAPのエースであった木村拓哉のような存在といえよう。こうして4期生は嵐とSMAPのいいとこ取りを果たしているとも考えられる。

ポテンシャルを引き出す相性

 A型と最も相性の良い血液型がO型とされていることからも、グループとしての統率を担いながらも個人としてはやや控えめな性格のA型である年長組のポテンシャルを、4期生という集団において多数派のO型が引き出すという構図になる。
SMAPにおける中居正広(A型)と木村拓哉(O型)のシンメ(コンビ)がファンに好まれグループのマスターピースであったことからも、4期生におけるAO型コンビもグループの重要性を担っていると考えられ、実際に、34thSGの表題曲Wセンターでもある『かきさく』(賀喜と遠藤)や、4期生を鼓舞し引っ張ってきた『せらレイ』(早川清宮)がその代表的な存在だろう。
さらには、B型と最も相性の良い存在もO型とされていて、マイペースで抑制される事をいやがるという一見グループ活動には向いていないような特徴を持つB型にとっても、O型が多数派である4期生という集団においては居心地の良い場所となるのだ。
BO型コンビにはお互い親友と呼び合う『林と矢久保』や、『さやちゃんず』(掛橋金川)、『トゥンカロン』(佐藤松尾)、そしてメディアで取り沙汰されることの多い『遠藤と矢久保』のコンビなどがある。もちろんA型同士の『3色ジェラート』や『かきゆな』、末っ子O型コンビ『あやレイ』など、同血液型コンビも4期生の魅力を語る上ではずせない。
そして北川悠理が(血液型分類から特徴を逆算して)AB型であるならば、それは嵐における相葉雅紀のように半分A型のニュアンスを持ち、グループの結束力に貢献しながらグループのアクセント(刺激)にもなる存在なのだ。
実際、北川悠理の知的好奇心や探究心はまさに刺激的で、"映画を作りたい"という想いは現実となった。

国民的に支持されるグループ性

 以上のことから、乃木坂46 4期生において年長組がA型であるという要素がグループの中で安定した基盤となりながら、4期生内の多数派であるO型の割合よって、相性の良いA型とB型の性質を最大限引き出し、"魅力"のある集団としての絶妙な均衡を形成していると考えられる。
その"魅力"というのが、SMAPや嵐が"国民的グループ"と呼ばれるに至った集団における"協調生"と"多様性"のバランスであり、そうした支持されるグループ性を4期生も含んでいることが血液型分類によるグループ構成の分析によって明らかにできたのではないだろうか。


4.時代背景とA型という名の精神安定剤

時代背景

 音楽シーンにおいて楽曲のヒットやトレンドは時代背景とは切っても切れない関係にある。SMAPは平成の始まりとともにデビューし、バブル崩壊やその後の不況など、不穏さを増す平成の世相に対して団塊ジュニア、ロストジェネレーションと呼ばれる割を食った世代の代表として等身大で向き合い、14枚目のシングル「がんばりましょう」などをはじめとした楽曲を通してエールを送る役割を担うようになった。まさに時代に選ばれたアイドルと言えるだろう。
嵐も同様だ、競争欲や出世欲もなく"みんな仲良く"をモットーに「草食系男子」や「ゆとり世代」などの言葉が流行した時代を写すように彼らの仲の良さや雰囲気の良さが支持され時代を台頭した。
そうして時代は令和になり、まもなくしてコロナ禍という未曾有のパンデミックに陥った。しかし、時代を台頭しエンターテイメントを通して世の中に光を照らし続けた2つのグループはそれぞれ、SMAPは解散し、嵐は活動休止を目前に控えていた。そうした中でコロナ禍を意図せずリリースされた「I see…」という楽曲は、時代に選ばれたかのように私たち、なにより乃木坂46というグループの行く末にも希望の光を灯してくれたのだ。
2011年、日本で大地震が起き、エンタメを制限せざるを得ない状況に陥った。その年の紅白歌合戦(司会は嵐)ではSMAPが大トリを飾り、「オリジナルスマイル」という楽曲を歌い日本中に勇気と元気を届けていた。「オリジナルスマイル」は"笑顔"という言葉が印象的だ。そして「I see…」のセンターを務める賀喜遥香もその"笑顔"がとても魅力的と評されるメンバーである。人が辛いとき、厳しいときに"笑顔"は救いになる。センターが賀喜遥香だという要素も「I see…」が時代に選ばれた要素の一つであることに間違いない。

A型という名の精神安定剤

 また、不況や天災などに見舞われた厳しい時代背景の中で"SMAP"や"嵐"が国民的アイドルとして台頭した根拠のひとつに、先述したA型の"統率力"や"安定感"が関わっているのではないかと考えてみた。
先述した紅白歌合戦で披露された「オリジナルスマイル」のセンターポジションを務めたのはA型である中居正広であったが、「I see…」のセンターを勤めた賀喜遥香もA型であり、「I see...」のフロントメンバーは2/3がA型なのだ(それまでの4期生楽曲では2/3以上をA型が占めたことはない)。
この楽曲がコロナ過を予期せずリリースされ支持を集めた理由は、もしかしたらここにもあるのかもしれない。
そして、コロナ禍真っ只中でリリースされた「Out of the blue」に至ってはフロント全員がA型という脅威の安定感を持ち合わせている。
徐々にコロナ禍でのエンタメに希望の兆しが見えてきた(有観客ライブなどが可能になってきた)中でリリースされた「猫舌カモミールティー」のフロントA型率は2/3であり、大幅なエンタメ制限の緩和がなされた2022年リリースの「ジャンピングジョーカーフラッシュ」ではついにA型率が0になった。
4期生楽曲における"時代背景"と"A型"の関連性を見ると、A型という存在は社会において精神安定剤的な役割を持っているとも考えられ、その関連性も少しは信ぴょう性が上がるのではないだろうか。
ここでは少し強引な仮説を押し付けてしまったが、時代背景がエンタメと密接に関係しているのは紛れもない事実であり、そうした時代背景とグループの持つ性質と運の巡り合わせが見事に重なり、「I see…」という楽曲のヒットは実現したのだ。


5.4期生が「I see…」を歌う必然性

 本稿の検証では、血液型性格分類と時代背景とエンターテイメントの関わりによって、SMAPと嵐が持っていたグループ性を4期生も持ち合わせていることがわかり、コロナ禍という時代に「I see…」が"SMAP感"や"嵐っぽい"と評価されたことで、"グループ性"と"時代背景"という二つの側面から3グループの共通点である"国民的アイドル性"を捉えることができた。
そして、「I see…」という楽曲を乃木坂46 4期生が歌う『必然性』も証明できたのではないだろうか。
けれども、「I see…」という楽曲が4期生に提供されるに至ったその答えの『真実』は、私たちファンが解読するには最も難題(運営と秋元康しか知り得ない)であった。
しかし、本稿で検証した時代背景をもとに考察すると、それは嵐の活動休止がもっとも大きい理由になっているのではないかと考えられる。活動休止と同時に「I see…」の作編曲者(嵐への提供がほとんどであった)による嵐への楽曲提供が休止され、制作される作品の提供先が乃木坂46に向けられたのではないか、という可能性だ。今現在「I see…」の作編曲コンビは嵐と同じレーベルであるなにわ男子に多く楽曲提供を行なっていることも考えると、上記の考察もあながち間違っていないと思える。

 

最後に

相当な物好きじゃないとここまで辿り着かないとは思っていますが、もしここまで辿り着いてくれた方がいたら一言でも感想をくれると嬉しいです(笑)。
正直、こじつけ要素ありすぎてどこかで矛盾があったり、結論の詰めが甘かったりすると思います。その辺はフィクションだと思って大目に見てください。
本当は血液型性格分類だけじゃなくて、実際に私たちがバラエティやライブ、ブログなどを通して感じる性格や、グループにおける"役割"(歌、ダンス、ラップ、バラエティ、etc.)などの要素も比較検証したかったのですが、流石に大容量すぎたので、またいつかやります。


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