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今日で1年✌️

2023/11/9
去年の11月9日の朝まで、私の右胸は存在した。昼頃には無くなっていた。

2022年8月下旬の経過観察で、マンモ上は問題なかったが、エコーで右C領域(上外側)に腫瘍が見つかり針生検したところ、浸潤性小葉癌との診断だった。

2cm以下だったため、部分切除を大学病院の主治医に勧められたが、
・腫瘍の位置から変形著しいと思われる
・右乳房の乳腺を残すことでの再発の不安感を除きたい
・子ども達が大学と高校の受験を控え、早く日常生活に戻りたい
ということで、全摘を希望した。

術後2週間での診察時には、病理結果がまだと言われ、女性ホルモン感受性が高いので、オンコタイプDX(化学療法の上乗せ効果がどのくらいかを調べる検査)も追加して、さらに3週間後に結果を聞きに行った。

すると、6.5cmの非浸潤性小葉癌の中に1.7cmの浸潤性小葉癌があったことがわかった。目玉焼きのようなイメージと言われた。全摘しておいて良かった。

また、化学療法の上乗せ効果も低く、所属リンパ節への転移もなかったので、ルミナルAでタモキシフェン(女性ホルモンを下げる薬)のみの治療となった。

大学病院に行ったことで、いろんな検査(骨シンチや遺伝子検査など)も1カ所で済んだと思う。だが、主治医があまりにそっけない。

タモキシフェン服用後は最初は1ヶ月、その後は3ヶ月ごとに採血してからの処方になった。

他の乳がん体験者の方々の話には、先生が親身になって話を聞いてくださるとか、保湿剤も処方してもらうとか、毎回傷のチェックをするとか、超音波検査をするとか…、を見たり聞いたりするのだが、私の主治医に関しては全くない。

前々回保湿剤のことを尋ねると、
「売っているものどれでも良いですから、使ってください」
だった。処方してもらえないのか。自分で買ったヘパリン類似物質を朝晩塗り、1年も経てばそれなりに傷は落ち着いてきた。

超音波検査についても、
「エビデンスがないのでしません。今後は1年ごとにマンモとCTでフォローします」
だそう。

乳がん検診はマンモグラフィとなっているが、エコーもして欲しいんだけどなぁ。

仕方ないので、左乳房を触っておかしいと思った時には、まず雇い主の乳腺外科医に相談しよう。


今年の5月下旬に受けた健康診断で、左甲状腺にしこりを指摘され、7月下旬に手術をした。甲状腺乳頭癌で、左葉切除した。

乳房の全摘をする時は、乳頭を含めた紡錘形に皮膚を切開し、乳腺と腋窩リンパ節を取り出した。なので縫う時には、かなり寄せてある。また腕を横に上げた状態での手術なので、傷痕もその時が1番綺麗に見える。

それに比べ、甲状腺の手術は鎖骨の上を直線でスーッと切って、甲状腺を取り出してまた縫い合わせてある。つまり元の鞘におさまった感じ。胸よりも綺麗な傷痕。見えるところだからね。抜糸後からアトファインテープを使ったのも良かったのだろう。

ハイネックのシャツを着ると傷は隠れるのだが、素材によって痒くなるので、タートルネックのセーターは今シーズン着られないかも。



ヘッダーの写真は、ヘルプマークのキーホルダー。

周知されている赤じゃないし、気づかれないかもしれない。

こういう状態になったらこんな対処をしてほしい、といった決まった事はないが、甲状腺の手術後特に疲れやすくなった。そもそもの体力がないのだろうが。

今でも階段を上る時には手すりがある方が安心だし、重い荷物は持てない。電車やバスで座りたいことが多い(特に帰り)。

個人情報をどこまで書くか、というのも迷ったところ。

なのでCreemaの作家さんに頼んで、両面にヘルプマークの刻印をしてもらった。それをパスケースにつけて、携行している。

使うか使わないかはわからないが、お守りとして持っておきたいので。


もう1年経ったと言うべきか、まだ1年と思うのかわからないが、今日は第2の誕生日なので(私には第3まであるが)、ささやかに祝いたいと思う。家族は覚えているのだろうか。

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