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加茂克也展"KAMO HEAD"の話

表参道ヒルズで開催中の加茂克也展へ行ってきました。

加茂さん本人が生前に企画、構想していた展覧会らしい。
これが入場無料で見られるとは一体何事か!というぐらい素晴らしい内容だった。

(表参道ヒルズって歩いてるといつのまにか階数が変わってて難しいよね)


加茂さんと言えば!のJUNYAやUNDER COVERのこの辺のコレクション、すごく記憶に残ってる


CHANEL!紙でできたヘッドピース

これはもはや「ヘアデザイナー」という肩書きに疑問を抱いてしまうほど。
でも、ランウェイでの主役はあくまでも「服」。そのブランドの魅力を最大限に引き出すものであり続けていた。これってすごいこと。
きっと多くのメゾンは、加茂さんに依頼する時どんなものが出てくるのかワクワクしていたんだろうな。
本当に、魔法使いみたい。

アンダーカバーのこれ!

コレクションピースだけでなく、プライベートで製作していたという作品もかなりの数展示されていて、少しだけ加茂さんの頭の中を覗けたような気持ち。

シュールレアリズム的な世界観、好き。



クリスタルは一つずつ縫い付けられている…!間近で見ると手仕事の痕跡がよくわかる。


正に私たちがファッションに憧れ、夢を抱いていた時に写真で見ていた作品たちを間近に見られて胸がいっぱい。

どうやって思いつくのか、というところから始まり、どうやって作ってるのか、どうやって着用するのか、どうやって見せるのか。ものづくりの全てがここにあると思った。


実際のアトリエの様子を再現


半透明のボードを重ねて新聞の一部を見せるやり方、いい。

展示の最後に加茂さんのインタビュー映像が流れてて(デザインあ の映像)、それを観ながらなんだか泣きそうになってしまった。
最近仕事がきつくて辛くてもう無理。。ってなってるマインドの最中だったので、、、
(ていうかちょっと泣いた)


・無理のあるデザインは好きじゃない。
 素材を活かしてどうやったら一番美しいか考える。

・「良い」は自分で決めよ。
 普段からものを良くみて、何が面白いと思ったか考えてみよう。

・あなたが作るものの良し悪しは他人が決めるものではありません。あなたが決めることです。自分が納得いくまで工夫してください。

とても良い展示だった。
また前を向いてものを作らなきゃ!と背筋がピンとした。

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