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現状維持が心地よい私の自分らしさの育て方


目覚ましの音で目覚める。最近は朝日でも起きられるようになった。
朝起きたら私はまず最初に洗濯機をまわす。朝のいちばん陽の当たる時間に洗濯物を干したいから。
そのあとはお湯を沸かしてコーヒーを淹れて、一息ついたら身支度をする。

一日の流れは大体決まっている。
決まっているとやりたいことを取りこぼさなくてよいし、人は一日に判断できる回数が決まっているらしい。夜まで長いのに朝に迷うことがあっては疲れ切ってしまう。MY定番を持っていることというのは、「いつも一緒」の安心感と他の大切なことに注力できるという意味を持っているのだと思う。


私は昔から変化が苦手だ。
だから、学生時代、ちょうどクラス替えや卒業、入学と変化が大きいこの時期は、期待で胸をふくらませているというよりは不安のほうが強く、苦手な季節だった。新しい友人、グループができるかひやひやしたし、ひとりにならないかの心配は恐怖になるほどだった。
けれども、逆にひとつのことは苦なく続けることができて、クラスはいつも一緒の子といて、習い事も小学生~中学生まで続けたものがほとんど。それでいいと思っていた。現状維持が自分のベストだと思っていた。



先日、学生時代から通いつめているヴィンテージのお洋服を扱うお店に行った。かれこれ8年はお付き合いのあるお店なので、私の雰囲気はもちろんのこと客観的に似合うものもご存じで頼りにしている場所だ。
新しい系統に挑戦したい気持ちもあり見繕ってもらったものは、どれも私がコーディネートするならもうちょっとキレイめor可愛らしい・女性らしいものを取り入れたいな~と思うスポーティ―なものだった。
最初は不安に思っていたけども、これが驚くほどしっくりきて、同じようにカジュアルブームを取り入れようとしている女性スタッフさんには「嫉妬するほど似合っている」と言われ、いかに自分のものさしが当てにならないかわかった。

インテリアにしても、少し前までは「モダンなものはちょっとかっこよすぎる…」と日本的な古材が好きだったのに、今では北欧のモダンなプロダクトやアジアンテイストも気になっている。

これらはY2Kや北欧インテリアの流行による気づきもあって、ただただミーハーと捉えられるかもしれない。
けども、こうでもなければ、私みたいな現状維持が心地よいタイプは可能性を広げられないのも事実だ。

年齢を重ねて、世の中にはいろんな考え方に触れると今までの”定番”が現在進行形で覆されている。同時に自分の価値観が形成されていく過程で、信じているものに突き進むことは思考を凝り固まらせてしまうことも気づいた。
「派手な色は似合わない」「かっこいい系は私のイメージと合わない」「〇〇骨格だろうからこのアイテムは似合わない」そうやって自分の可能性に蓋をしていたけども、興味をもたなければ可能性にも気づくことができない。

変化の激しい時代だからこそ、ルーティンや定番をもっていることは”自分らしさ”を持っていると思いがちだ。だけども、気づいたら時代に置いてけぼりになってしまうかもしれない。スマホがあるのにガラケーを使っているのはもったいないし、何より先入観で「いらない」と決めつけるのは柔軟性がどんどん乏しくなっていく。そして、心の余白もなくなってしまうんだろうなと思う。

あれもこれもと移ろいゆくものに流されては、ただただ時代に翻弄されるだけになってしまう。よいなと思ったことは取り入れ、いらないなと思ったものは清く手放し大事にしたいものは残す、そんな過程で”自分らしさ”が磨かれたり、大切にしたい軸がしっかりするのだろうと思う。


自分の知らない世界の扉はいつでも開いている。
そこに飛び込むかは自分次第だ。
私は自分の可能性を広げたいし、いつまでもしなやかであり続けたいから、興味のあるところからでも変化を恐れないで楽しむ人でありたい。

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