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本日のJAVA日誌

日付:2024年2月6日 天気:晴れ 気温:5℃

 火曜日の仕事終わりに満を持してのログイン。1月は来れなかった。扉を開けると3組仲間がいる。一番好きな席は空いていたので座らせてもらう。プリンセットがあるのを確認しておばあちゃんにプリンセットと珈琲を注文する。
「すみませんね、時間がかかりますよ、15分くらい、すみませんね」
 毎回申し訳なるくらい謝りながら時間がかかることを伝えてくれる。大丈夫です、ありがとうございます、と返して待ち時間を楽しむ。
 最近のお供は「寺山修司」現代短歌に比べてやや敷居が高く感じる前衛短歌。笠間文庫のコレクション日本歌人選は、代表歌とその現代語訳(正直蛇足)と解説が載っている。時代背景や寺山修司という人、彼を囲む人々の話も含めながら論を展開してくれていて、齧りたてには助かる。

 と見せかけてどうしても聞こえてくる会話が気になってしまう。喫茶店にいる女子大生ってなんでこんなに面白い話をするんだろう。Twitter上に住み続ける「マクドのギャル」よりも圧倒的に面白くて、含蓄のある話をする。わたしにはもう過ぎ去った時間だけど、彼女らが一番真理に近しい存在なのでは、と何度も思った。

「でも、この時代っていつかむごい時代って呼ばれる日が来ると思う」
「だってこんなにもイケメンとブサイクの格差があったの!?って言われると思う。うちらの時代のずっと後に」
「たしかに。美の基準は変わると思う」

 可愛い、綺麗、かっこいい、容姿に対する評価に一番敏感で繊細ででも一番馬鹿らしい、解放されたいと思っているのはたぶんこの世代なのだろう。

 おそらく幼馴染と思しき二人組で、関西にいるとなかなか馴染みのない標準語で軽やかに二人は話す。新幹線に乗って帰ると言う1人と、まだ帰らないでと言う1人。距離が離れても離れなかった彼女らの仲が続くといいなと思う。

 と思っているうちにプリンセットが到着する。本日の果物たちは苺(あまおう)、りんご(いつだってうさぎの皮を付けてくれる)&りんごのコンポート、デコポン、半分のみかんだ。今日はフルーツの森に隠されずプリンが顔を出している。さぁ、いただきます。

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