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1月のふりかえり(イベント編)

あっというまに1月が終わる。
10年に一度とかいう寒波が来て、とても寒かった。東京は雪はほとんど降らなかったものの体を芯から冷やす風が吹き、毛糸の帽子を重宝した。

こまめに文章を書くと決めたので、1月を振り返ってみようと思う。


お正月
いつからだろう、正月はなぜか異国料理を作るのが慣例になりつつある。
イスラエルのトマト煮込みと北欧のグラタンを食べた。スパイスをふんだんに入れたトマト煮込みは、元旦の太陽を溶かし込んだみたいに鮮やかな味がする。グラタンもほこほこと体が温まって美味しかった。
何だかんだおせちも気になって、数種類を少量買って食べた。栗きんとんは甘くて特別感もあって美味しい。味がしっかりしているおせちは日本酒に合うことを発見。

数日後、友人のシェアハウスに行ったら住人に届いた豪華なおせちがあって、ありがたく皆でつまんだ。おせちが充実した年初めだった。

食いしん坊なので、食べ物の話になってしまった。
初詣もしたよ。

展示「公園」
谷中で行われる展示を見つけて友人と訪れた。年末年始にひとりぼっちの人たちが居場所にできる「公園」。大晦日から1月4日までの展示だった。

「公園」

会場は古民家で、小さな花が飾られ、あちこちに自作の詩が掛かっていた。座布団に座って本を読んだ。展示主が温かい飲み物を出してくれた。少し寒い屋内をストーブが赤々と染めていた。
私は恵まれていて、年末年始にひとりぼっちではなかったけど、究極的にはたった独りでこの世界に生きる人間であることを思い出しながら、静かで優しい時間を過ごさせてもらった。

祈りのある風景


南伊豆 小旅行

私用があり、伊豆半島の南端にある南伊豆町を訪れた。その道中で熱海に立ち寄り、少し遊んだ。
海が見たかったのだ。よく晴れた日で、冬の海は青々としていて、水平線から上の空より色が濃かった。

心がまっさらになる

熱海では、起雲閣という邸宅を見学した。もともとは別荘として建てられ、「熱海の三大別荘」と呼ばれたのち旅館となり、多くの文豪に愛されたという。
日本や中国、欧州など世界各地の装飾や様式が融合していて驚いた。小さな日本庭園もあり、ぽてぽてとひとり歩いた。

起雲閣
変わった暖炉だ

南伊豆へは、地元の方と一緒に地域で事業創出する仕事を見学に行った。メンバーの方に車で案内してもらい、いろいろと話を聞きながら町を巡った。
崖から海の見える絶景へ連れて行ってもらい、強風によろめきながら地球が丸いことを目の当たりにしたのが印象的だった。

ライブ「叢雲のつるぎ」(ずっと真夜中でいいのに。)
よく聴くアーティストのライブに行った。そもそものきっかけは、1年ほど前に友人がライブのチケットを複数当ててしまい連れて行かれたという受け身なものだったが、いつしか毎回のようにライブ参戦するようになっていた。
音楽に関する語彙が少ないので大したことは言えないが、パワフルで技術の粋を尽くしていて、歌い手も楽しんでいて最高だった。私はうにぐりくんが好きです。

かわいい…

ついでに人生初、ファンクラブにも入ってしまった。たぶんそこまで愛が強いわけじゃないからかなり迷ったけど、年始に立てた目標の「趣味を深める」を思い出して勢いづけた。人生の経験値を上げていく。

写真展「野口里佳 不思議な力」「星野道夫 悠久の時を旅する」
(東京都写真美術館)
良かったと言うひとがいたので、行ってみた。
野口里佳展は、彼女の父が撮った写真を野口さんが現像したと書いてあった気がする。捨象しない個人の視点から切り取った世界の瑞々しさと不思議さがこそばゆかった。

星野道夫展は、日常で触れているささやかな自然とは全く異なる大いなる自然に圧倒された。日々コンクリートジャングルでちまちま生きていると忘れがちだけど、本来地球とはそうであったはずのダイナミックな生き物の世界、神話の世界を忘れちゃいけないと思った。そのうち彼の本も読んでみたい。

かわいい…


草月いけばな展「ENGINE」

習っているいけばなの流派で、若手の作品を展示していたので見に行った。草月は前衛的な流派で個人の表現を重視しており、異質な素材を使ったり塊感のある表現が特徴だ。

迫力がある

私はまだ基本の型を習う初心者なので、作品が直接参考になるという感じではないけど、こんなやり方もありなのか、と興味深かった。
以前あった流派全体の展示で目を引いた作家が今度は庭園っぽい作品を出していて、気に入った。

柳澤星芽さんの作品


生活編へつづく。

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