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社員のモチベーションを消さないで

この間、久しぶりに会った友人と近況について話していたら、社内異動でとても「忙しい部署に入って朝から終電まで働き詰ですごくストレスが溜まってしまい、家族にもついつい言いすぎてしまうようになった」という話を聞いた。

その話を聞いていたら前職の会社の会長がよく話していた話を思い出した。
それが「コップと泥水」の話。

僕が大嫌いだった話だ。朝礼などで聞くたびうんざりしていたのを思い出す。

「社員をコップに例えると、入社の時は透き通った綺麗な水でも放っておくと泥が溜まり次第に泥水になっていく。しかし、話を聞いてあげることで泥は落ちつき、水はまた澄んでいく。」


「部下の不満を聞く姿勢を持つことが大切だ」という例え話だが、会社から離職者が出るたびにいつもドヤ顔で聞かせれていた。

僕がこの話が嫌いな理由はうわべだけでなんの解決にもなっていない話だからだ。「だってそれじゃ泥は溜まりっ放しじゃん」。

・コップ=社員
・綺麗な水=仕事へのやる気・モチベーション
・泥=ストレス・不満

と置き換える。

そう、この手の問題は「泥=ストレスを取らなきゃ意味がない」のだ。
一時的に、濁りはとれたとしても泥は確実に溜まっていき、次第に綺麗な水の入るスペースさえも奪っていく。そして会社は泥の溜まったコップを取り換える。


解決方法はシンプルに3通りあると思う。

【1】溜まった泥を定期的にすくい取る。
出世、報酬の見返り、労いなどの嬉しい要因で、ストレスを打ち消す。
※しかし対処療法なので消えることはないし、すぐまた溜まる。。

【2】コップに流す水に含まれる泥を減らす。
→フィルターを通して泥をろ過。(上司がフィルターとなり泥から守る。)
※ただし、上司に泥が移動するので注意

→そもそも水に泥が入らないようにする。(ストレス源の根本解決に取り組む)

【3】コップの中身を全部捨て、綺麗な水の出ている蛇口に移動する。
きっぱり良い条件を探し転職。



ちなみに自分は【1】の姿勢の会社が気に食わなくて、【2】に取り組んで、泥が溜まった挙句、【3】になり転職という流れでした。
書いていてなんだかスキマスイッチの全力少年の歌詞を思い出した。

それでは今日はこの辺で。


デザイナー(グラフィックがメイン)。埼玉の自宅にて在宅ワーク中。釣りとスケートが好き。 デザインのことや、自分が大切にしたいことなどをまとめてます。 子供が出来てから、日々の時間の使い方や働きかたを日々模索中。