凡者の合奏
ロッキン初参戦!
今年の夏、初めてロッキンに行った。
ロッキンとは「ROCK IN JAPAN」のことで、日本最大級の"野外ロックフェスティバル"のことである。
フェスとは無縁だったぼくだが、今年は縁もあり参加することができた。
いやー最高だった。(薄い)
各アーティストのステージを見ることはもちろん、野外で"フェス飯"を食べるのもすごく新鮮で楽しかった。(薄いpart2)
正直、参加されるアーティスト方の曲は2,3割くらいしか知らなかったが、そんなことを考える暇もなく、ただ音楽を楽しんでいた。
知っていないとか関係ないからただ楽しめと。
「これがロックですな」と都合の良い解釈をした。
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衝撃のsumika
ぼくたちが見たアーティストは、imase、SHISHAMO、Da-iCE、平井大、sumika、Vaundy、YOASOBI。(敬称略で失礼します)
imase、Vaundy、YOASOBIの曲は大体知っていたが、
SHISHAMO、Da-iCE、平井大、sumikaの曲は、あまり知らなかった。
ただロッキンを振り返った時、一番印象的だったのは"sumika"のステージだった。
ぼくがsumikaと言われて頭に浮かぶのは「Lovers」と「フィクション」という楽曲。
姉の結婚式に参列した際、どちらの曲も使われていて、漠然と良い曲だな〜と思い、シャッフルで流れてきた時に聞くくらいだった。
そのくらいの知識しかないぼくが、sumikaのステージを楽しめるか不安だったけど、それは杞憂に終わる。
知っている曲は全力で一緒に歌う。
知らない曲は全力で身体を揺らす。
きっとこれがフェスの楽しみ方で、音楽の楽しみ方でもあるのかなと感じた。
中でも印象に残った楽曲は「Shake & Shake」という曲。
サビのところで「シェケラララ〜×2」とお客さんの歌うパートがあるのだが、ぼくをここに連れてきてくれた彼女がキレイな声で歌っていたからだ。
「これがロックですな」と今でも頭の中でリピートされるくらい素敵な光景だった。
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凡者の合奏
ロッキンが終わってからというものの、日を追うごとにsumikaの虜になっていった。
色んな楽曲をダウンロードして聞くようになったり、YouTubeやTikTokで過去のLIVE映像を見たりするようになった。
個人的に何回も見返すのは、sumikaが10周年を記念して行なったLIVE "Ten to Ten to 10"の「Shake & Shake」。(再登場)
あいにくの天気だったにも関わらず、"横浜スタジアム"で歌って、演奏している姿はカッコよかったし、ポップなのにどこか"儚さ"を感じるこの楽曲が一番好きだ。
そんなsumikaのボーカルとギターを務めている片岡健太さんが本を出していたことを知った。
まだ"毛が生えた程度"しかsumikaのことは知らないけど、ロッキン熱そのままに購入してみた。
タイトルは「凡者の合奏」。
実際読んでみて、片岡さんの音楽に対しての情熱、人とのつながりを"すごく"大切にしている優しい心が、今のsumika、片岡健太さんを作っていると感じた。
「何をやるかではなく、誰とやるかが大事」
「無駄だと思っていることも、結局は無駄にならない」
本当に恐縮ではあるが、共感できる箇所がたくさんあり、ちょっと嬉しくもあった。
本当の本当に恐縮である。(念押し)
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Loversに込められた想い
本書の中で印象的だったところは、ぼくがsumikaで初めて聞いた楽曲「Lovers」の誕生秘話が書かれているところだ。
「Lovers」の印象的な歌詞として
「ねぇ浮気して。ねぇ余所見して。ずっとずっと離れぬように。」
というところ。
これをぼくなりに解釈すると、彼氏彼女がいる状態で、他の人と遊んでみたけど、最終的に"やっぱりあなたの方がいい"ってなれば"本当の幸せ"だよね、というもの。
ただ片岡さんとしては、"恋愛ソング"を作ろうとしたわけではなく、
身体的ストレスから声を出せなくなり、"活動が止まってしまった時に感じたこと"を歌にしようとしていた。
休止期間中、片岡さん自身は音楽を続けることができないかもと思い、色々な仕事を探してみたが、"やっぱり音楽が好きだ"という結論になり、声が出るようになると音楽に戻ってきた。
ファンの方もsumikaが休止している間、他のアーティストの音楽を見たり聞いたりしてみたが、"やっぱりsumikaが好きだ"という結論になり、sumikaのファンに戻ってきた。
色んな景色を見たうえで戻ってきた方が、より"好きの"信頼が高いし、以前よりも好きが増しているよね!というのを表現したかったと本書に綴られていた。
つまり歌詞上では"恋愛ソング"となっているが、ぼくとしては、片岡さん自身やメンバー、スタッフ、友達、家族、ファンなどに向けた"メッセージソング"のようなものだと受け取った。
色んな意味を込めての「Lovers」。
ふむ、おしゃれですな〜。
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