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彼女が出来ました!!!*

はじめに

今日、彼女が出来ました!!!わーい!

相手は取引先の事務の女性で年齢は三つ下です。営業で顔を出しているうちに何回か雑談するようになって、それがきっかけで親しくなってプライベートでも遊ぶようになりました。

昨日の夜に彼女の家で遊んだ時に相手から告白されました。彼女が出来たのなんて大学生ぶりです。こんな自分で大丈夫かな?っていう不安もありますが、応援してくれたら嬉しいです!

彼女を絶対に幸せにするぞ!!!

上記の文章を読んだ反応として①好感②嫉妬③不快④不安の四つの選択肢を設けた。回答者の属性としては男女各300名=20~30代で、うち男女の半分は恋人がいない人間を対象とした。

なお、事前に「過去の交際歴」と「現在関係がある異性」についてはヒアリングを行っており、これを特に②③の回答の母相違関係数pとし、統計学的考察としてノンパラメトリック手法のMann–Whitney U testも援用する。


※2700文字くらい

※構成上、今回は目次の位置をずらしています

本編

学術論文と言えばお堅いイメージがあると思います。まあ実際は中らずと雖も遠からずなんですが、以外に恋愛関係の研究もされています。これが結構活発で、2020年台でも多様な研究がされています。

研究方法としてはウルトラざっくりに言うと、特定のテーマに対してアンケートを収集して、それを統計学的になんか色々と分析して…です。「はじめに」の記載のイメージと思っていただければと思います。

前置きが長くなりましたが、本記事は僕自身が調査したこれら「恋愛」に関する論文の紹介です。前半は茶番です。

■高口央「交際時の距離と交際期間によって未練の生じ方に違いはあるか」『流通経済大学社会学部論叢』第33巻第1号、1-10頁、2022年

タイトルのまんま(恋愛関係の論文は大抵そう)です。結論から言えば遠距離交際の場合は別れた直後に未練行動が多いとなっています。これから相手と関係を深めるぞ!と思っていた矢先にフラれたらそうなるな…となる。

近距離恋愛の場合は別れて時間が経過してから未練行動が多いという結果が出ました。本論文では「思い出す」という表現が用いられています。生活圏が被っていると嫌でも「あの人どうしてるのかな」となることか。

本論文に於いての注目点は「未練行動」の言語化にあります。

「楽しい出来事を思い出した」「関係が戻ると思った」「思い出の品を眺めた」「相手の人を思い出した」「連絡を取ろうとした」「相手の人と会おうとした」といった項目で構成された因子を未練因子とした。本稿では,これを参考に,「別れた相手のことを考えてしまう」「別れた相手に連絡を取ってみようと思った」「別れた相手が何をしているか調べてみたことがある」といった行動を測定することで,未練行動の指標とすることとする。

僕は社会人生活で彼女いたことないんでピンとこないんですが、これが未練かぁ~となりました。合ってます?

■越智啓太「恋愛関係における「恋は盲目」バイアス」『法政大学文学部紀要』第84巻、149-156頁、2022年

「恋は盲目」ってよく言いますが、どこまで深く考えたことがありますか?「恋は盲目ってなに?」と聞かれたら、ちゃんと文章で説明できますか?僕はできません。

1)交際相手は,自分よりも外見的な魅力が高いと認知する。2)交際相手の魅力度を第三者の判断よりも高く認知する。3)交際相手以外の人の魅力度を低く見積もり,交際相手以外との人間関係を制限する。4)自分たちカップルは他のカップルよりも幸せであると考える。5)交際手を理想化し,ネガティブな特性を過小評価,あるいは無視し,ポジテブな特性を過大評価する。

未練行動の論文でも思ったのですが、ばっちり言語化されていてビビります。

これを言うと元も子もないんですが、恋愛関係の論文って調査結果が「そりゃそうやろ」となっているのが(現時点の僕の印象では)殆どです。

むしろ各論文の価値は「はじめに」で恋愛関係のトピックが整理整頓されていることにあると僕は考えています。漠然と考えている物事がしっかり記載されているのって感動します。頭にスラーっと入ってきます。

なお、本論文に於いては「恋は盲目」は男性にその例が顕著であると認められています。また交際終了時に相手の魅力度の低下も男性の方がより結果が出ています。つまり付き合っている時は「彼女サイコー!」で別れたら「あの女はクソ」となる、という研究結果です。

やっぱ男ってカスだ。

■方徹「日中の知り合い同士の会話における「恋愛」という話題の導入について」『ことば』第43巻、129-146頁、2022年

会話に於いて恋バナがどのタイミングで挿入されやすいか?というのを日本語と中国語の会話(つまり日本人と中国人の会話)で比較した研究です。こういう多言語にわたる恋愛研究もあるんだなと素直にビビります。

結果として中国語での会話の方が恋愛の話題にストレートに移行します。日本語の場合は「言いたくないならいいけど~」みたいな前置きが挟んでからの恋愛話になっています。国民性?言語構造の違い?かは分かりません。

本論文の筆者は日本人大学生の会話導入の研究にガチなので他にも論文があります。最初は「はぁ…」となっていましたがプライバシーに関する話題の導入が話者の母語や母文化に影響されるのでは?という切り口出そうです。

そんなん考えたことなかったわ。

今回の結論を検証するために今後データを増やす必要がある。また、知り合い同士の会話において「恋愛」以外にも、「家族」「外見」「金銭」といったプライバシーにかかわる話題も取り上げられうる(方2021b)。

恋愛以外にもプライバシーの話題ありますね、忘れてた。個人的にこの研究は興味ありますし、英語とかドイツ語では絶対に先行研究あるよな?と思っています。詳しい方いたら教えてください。

おわりに

メンヘラ研究の際にも記載しましたが、恋愛関係の研究は「性」が切り離せません。それなのにお堅い学術論文の領域でこれらに触れるのは限界があります。なるべくインターネットの場で議論されるべきと思います。

けど次は「男女論」とか「男がさァ!」「女がさァ!」と地獄みたいな展開にもなりかねません。難しいですね。

念のため書きますが彼女いません。匂わせでもないです。繰り返しますが「はじめに」も茶番です。統計学の用語も適当に書いたものです。

仕事では50代のオッサンとしか交流がないのだが…?

はい。今年の夏の自由研究は春の自由研究「告白」から延長で「いきなり告白」でも深堀りしようかなと考えています。

最後まで読んで頂きありがとうございました。

以上

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