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2日しか裁判傍聴してないけど気づいたことを書きます

はじめに

※私は頭パッパラパー大学あそ文学部卒ですので、法律用語などは参考程度でお願い致します。

※大阪地裁の体験談ですので、他の裁判所では違う可能性があります。

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2日で計6件しか裁判を傍聴していませんが、それでもなんとなく感じたこと・分かったことがあるのでメモも兼ねて記載します。

また本記事での「裁判」とはすべて刑事事件を指します。

※2400文字くらい

本編

裁判傍聴が初めてなら素直に受付へ

初めて裁判所に訪れる場合、手荷物検査(空港でやる保安検査みたいなやつ)を終えたら素直に受付に行って「裁判を傍聴したいんですが初めてなんですけど、どこで今日やる裁判が張り出されてますか?」と聞きましょう。

ついでに「何分前に入ればいいですか?」とか「注意するべきことはありますか?」なども質問したほうがいいかもしれません。

受付に座っている職員は暇そう、と言えば語弊がありますが特にやることなく(あるんでしょうけど)座っているので丁寧に教えてくれると思います。暇なときに受けた問い合わせにめっちゃ丁寧に対応するみたいな感じです。

「私はなにも分かりません!色々教えてください!」という素直で謙虚な気持ちは大事です。

なお、僕は普通に逆張りしてなにも分からないまま裁判所をオロオロする不審者となっていました。

裁判の予定表(開廷表)を確認する

各法廷ごとに「○時○分~×時×分に◇◇の裁判をします」と書かれた表があります。また罪名も書かれています。窃盗、暴行、etc…。個人的に違法薬物の裁判の多さにビビりました。あと外国人の犯罪もまあまあ多いです。

裁判にも種類があります。初公判となる「新件」や事件の詳細を確認する「審理」、そして事件の有罪無罪・有罪なら罪の重さを宣告する「判決」です。他にもあるかもしれません。

お勧めは「新件」です。これは被告人の経歴から事件の概要や証拠の紹介、証人喚問、弁護士と検察官と裁判官による被告人への質問が行われ、最後に次にやる裁判の日時を確定させます。

いきなり「審理」から入ると事件によっては訳分らんとなります。

だいたい10分前に行けば開いてる

法廷はだいたい10分前に開いています。ちなみにですが開錠後に「それでは入場を受け付けます~」みたいなアナウンスはありません。「ガチャッ」と鍵が開いた音が合図です。

ただ前の裁判が終わるのが遅くなったとかの場合は鍵が開きっぱなしです。その時は扉についている小窓を覗いて中を確認しましょう。

なお、個人的には10分前くらいに座っておくのをお勧めします。裁判によるのですが、2分ほど前に入った裁判は傍聴席に被告人の親族しかおらず、弁護士・検察官・被告人・被告人親族の全員から「コイツ誰?」な視線を向けられました。

暗黙のルール?

  1. 傍聴席の最前列・弁護人側の席は証人喚問で証言する人が座る

  2. 帽子は脱ぐ(注意されている人がいた)

  3. 裁判官が入場したら起立をして一礼する

被告人が保釈されている場合もある

皆さんの被告人のイメージはなんでしょうか?僕の場合は両脇に刑務官がおり、手錠を掛けているイメージです。実際のところ、そうでした。

しかしこれと違うパターンがあります。それは被告人が保釈(簡単に言うと拘置所から釈放されること)されている場合です。これに関して僕が驚いた内容を書きます。

一つは裁判が始まる前、弁護人の前にスーツを着ていた中年男性を見た時です。「弁護人の助っ人かなんか?」と思っていたのですが、後ほど被告人であると知り驚きました。当時は被告人のイメージが先に書いたものしか持っていなかったからです。

もう一つは開廷待ちで隣の椅子に座っていた人が、開廷後に被告人席へ向かい普通に座ったのを見た時です。椅子に向かう際に遠目でちらりと複数人?で会話をしており「執行猶予は~」とか聞こえていましたし、なんかすげえ思いつめた様子だったので被告人の親族とばかり思っていました。

被告人席に座ったときは「いや本人(被告人)なんかーい」と声が出そうになりました。

隣に座っていたのが検察官だったこともありました。色々と距離が近くて驚きます。

初犯で罪状も執行猶予が望める案件だと検察の追及も緩い?

これは完全な僕の印象なのですが、裁判の際の検察官から被告人への質問がだいぶ緩い?優しい?と感じました。

上手く説明できませんが「これ明らかにさっきの答えと矛盾してるだろ」とか「これもっと追及できただろ」というような回答も「そうですか。わかりました」で終えていました。

例えば暴行事件の例。弁護士から所持金について聞かれ「現在の所持金は20万円です」と回答し、その後反省を示す態度を表すのは?に対して「反省を深めるために保釈請求をせずに拘置所で過ごしています」と答えた被告人がいました。

「保釈金が無いだけじゃね?」と僕は思ったのですが検察官はこれには特に突っ込まず、むしろ「あなたは暴力で問題が解決するとは思っていなかったんですよね?」と被告人の立場が有利になるような問いかけをしています。

もう過去の判例でだいたいの量刑も決まっているし、起訴内容をすべて認めているからさっさと終わらせるか~みたいな感じなのでしょうか?詳しい人いたら教えてください。

おわりに

以上、簡単ではありますが裁判を傍聴して気づいた点を僕なりに記載しました。

裁判の印象ですが初犯の被告人は「やっちまた…」感が目に見えてわかる様子で、質問の回答中に涙を流す被告人もいました。

また裁判所は「無銭で雨風が凌げてなんか催し物を見れる場所」みたいなノリで浮浪者みたいなのいるんかな?と思いましたが、特にそういうのは見ませんでした。変なヤツはたまに目にしましたが…。

裁判は平日しかやっていませんので、無職、フリーター、学生の方はぜひ一度、裁判を傍聴されてみてはいかがでしょうか。

いつか被告人なってみた編を書くことがあればこれもnoteで書きます。

最後まで読んで頂いてありがとうございました。

以上

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