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大学時代のアルバイトの思い出②:ホスト?の家に行く

はじめに

4月上旬に大学生時代のアルバイトについて書きました。アルバイトといってもコンビニというごく普通のものですので、基本的にはトラブルなど無いのですが(頻繁にあってたまるか)3年勤務すると色々ありました。

色々と思い出したので記憶に残っているエピソードの中でも、特に印象強いエピソードを自身の棚卸も兼ねて書きました。時系列はぐっちゃぐちゃですし、8年ほど前の話なので記憶違いもあると思いますがご容赦ください。

「まえがき」は前座です。

前回記事

※3100文字くらい

本編

まえがき

前回記事でオーナーが「暇な店舗」と「忙しい店舗」の二店舗を経営していると書いた。しかし「暇な店舗」は近隣にコンビニやスーパーがタコほど進出し競合まみれになり、採算が合わなくなり閉店となった。

これにあたってアルバイトは「忙しい店舗」への異動?をオーナーより通知されたのだが、大半は辞めてしまった。両店舗の距離がまあまあ離れているのもあるが、両店舗の雰囲気が違いすぎるのも原因だった。

違いがよくわからんと思うので例を出せば「暇な店舗」はレジが二台で「忙しい店舗」は四台で倍違う。朝勤・昼勤・夕勤もシフトは3~4人体制。

またアルバイトの雰囲気も違っていた。上手く言えないが「暇な店舗」はふわふわな雰囲気で失敗にも寛容だが「忙しい店舗」はキビキビと動くことが求められた。こんなの合わないよ。

おれも辞めようと思ったがオーナーから「夜勤続けてくれるなら時給アップするよ」と提案され続けることにした。通勤時間とか考えれば明らかにマイナスなのだが、ちょろいのでOKした。

夜勤を採用しても速攻で辞めるので人手不足という理由もある。いま思えばアルバイトとが人員がどうとか気にする必要はないのだが。

閑話休題。その理由は「忙しい店舗」に初出勤して理解した。単純に業務量が「暇な店舗」の5倍ほどある。客足も22時を過ぎても全く途絶えない。むしろ「死ぬほど残業しました~」とゾンビみたいな顔したサラリーマンが大量に来店してピークの時間帯だった。

その癖に夜勤だけは二人体制である。回んねーよ。事実、片方は洗い物をしながらレジでもう片方はドリンクなどの補充をする(こっちが格段に楽なので社員がやる)のだが、客足が途絶えないので洗い物が一向に進まなかった。

また、客足が途絶えたと思って洗い物に取り掛かっても「お前わざとだろ?」と言わずにいられないタイミングでレジに客が来る。そうなると、一度手を止めて、手を洗いペーパータオルで手の水滴をふき取りレジに戻る必要がある。

「効率が悪すぎるから終電までシフトに入る”準夜勤”を入れてくれ」と店長に進言したが聞き入れられなかった。なぜなら社員同士で夜勤に入ったら回っていたので。それバイトに求めんなよ。

深夜に納品される量も半端なく、具体的にいえば飲料の段ボール80箱くらいに加えて日用品や雑貨などの小物がタコほどあった。コンビニって耳かきからヘアピンまでなんでもあるじゃないですか。あれ全部が毎日納品されてくるとご想像頂ければと思います。

これら全てを専用の機械でバーコードを読み取って注文数と納品数が合っているかを検品しなければいけなかった。いちいち確認している暇はないので「全部ヨシ!」でおれは通した。

加えて冬になれば肉まん・おでん関係の業務が増えたり、途中からコーヒーメーカーの清掃とか、とにかく業務量が減ることは一切なかったのだが割愛する。慣れたら全部対応できたので業務について特段語ることはないです。

以下、記憶に残っているエピソードを記載します。

ホスト?のN君の家に行く

「暇な店舗」の朝勤は大学生か主婦だったが「忙しい店舗」は謎のフリーターやホスト?など様々な人種がいた。その中でも後輩でホスト?かつ大学生のN君は接客がずば抜けて上手く─まあそもそも顔が良いのでなにしても「おぉ…」となるのだが─とにかくすごかった(小並感)。

ある時、きっかけは忘れたがN君と飲みに行き、自然な流れでN君の家にお邪魔することになった。これもう半分お持ち帰りだろ。

N君に「目を瞑ったまんま入ってくださいね。ぼくが「いいですよ」って言うまで目を開かないでください」と言われ、意味不明だったがサプライズでもあんのかなと思い、素直に従った。手を引かれN君の家の中を進む。

N君「いいですよ」

写真はイメージです

眼前にバーカウンターがあった。え?ぼったくり?最近流行りのマッチングアプリで男をぼったくりバーに連れていくやつの先駆け???と困惑していたが、話を聞くにN君はガチで酒が好きで、好きすぎて下宿先を改造してバーカウンターを作っているとのことだった。

N君「バー某(名前忘れた)へようこそ。なに飲みますか?」
おれ「え…詳しくないんで適当におすすめのやつで」

照明も薄暗い。気づけばオルゴールが流れている。つい20分ほど前は騒々しい居酒屋にいたのに、一気に非日常の空間へぶち込まれた。眼前でイケメンがカクテルを作っている。プライベートの””間合い””だ。ここ本当に大学生の下宿か???

ここで疑問が一つ浮かぶ。「どこで寝てんの?」である。間取りは1DKとのこと。N君に「奥の部屋がぼくのプライベートルームです。見ます?」と提案される。おれの座っている席の後ろに奥へ続く扉があった。

エクセルで作ったうろ覚え間取り図

導線完璧か???

中に入る。4畳くらいだろうか。ダブルベッドとテレビがあった(そのほかは覚えていません)。生活感が一切感じられなくてこえーよ。これほかにもアパート借りていて「拠点」複数使い分けてるタイプだろ。と、振り返っていま思っている。

ダブルベッドの枕元には本とDVDが並んでいた。おれは「なんだろう?想像できないけど法律系のお堅い系かお酒の本か逆に敢えて深夜アニメやその原作の漫画かな?」と考えていた。

N君「ぼく、スタジオジブリが好きなんですよ。寝る前に『となりのトトロ』とか『魔女の宅急便』を観たりしてて~。あと『風の谷のナウシカ』の漫画も読んでます。ジブリ好きな女の子って良い子が多いんですよね」

コイツ怖いわ~~~。

失礼しました。コイツなどと呼んで大変申し訳ございません。深夜にアニメ視聴やエロゲーをしていたおれが敵う要素が一切ございません。"N君"ではなく"Nさん"と呼称を改めさせて頂きます。

その後、男二人でダブルベッドがある空間にいてもアレなのでバーカウンターに戻り、適当に雑談もほどほどに、良い時間になったので「じゃあ帰りますね(”人間力”に圧倒されて敬語になってた)」とNさんに伝えた。

Nさん「児玉さん、もしよければ最後にこのグラスにサイン書いてください」
おれ「え…何故ですか?」
Nさん「児玉さん専用のグラスにします。またここで、僕のお酒を飲んでくださいね」
おれ「ワ!(心が落ちる音)」

この雰囲気でイケメンがグラスに「サイン書いて♪」と言ってくるの反則だろ。今思えばこのマジックは水性マジックだったのか、油性だったのか気になって仕方がない。

おわりに

バイトのエピソードを色々書こうと思ったら、前書きとエピソードを一つ取り上げただけで3100文字近くになりました。冒頭と重複しますが、これ書いていると色々と昔の記憶を思い出して楽しい。本記事は爆速で書き終えています。

Nさんのバーカウンターの写真は保存されているので、おれと遊んだ人は話のネタに「この前noteに書いてたやつさ~」とお声掛けください。僕はチョロいので「note読んだよ〜」と言われたら喜びます。

なお、そのあとは普通に徒歩で家に帰って深夜一人でエロゲーをしていました。

最後まで読んで頂きありがとうございました。

以上


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