こみや

気が向いたら書きます。

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最近の記事

「昭和天皇の「御聖断」考 日米安保改定をめぐって」

 3年ぶりに『Voice』に寄稿しました。  小宮京「昭和天皇の「御聖断」考 日米安保改定をめぐって」『Voice』2024年2月号(1月6日発売)  御進講の後に、昭和天皇が送付した質問(御下問)から、岸信介内閣の日米安保改定に関する認識を読み解いてみました。これまで使われたことがない新資料を用いています。ご笑覧頂ければ幸いです。  この論考は、昨年発表した、小宮京「新資料発見! 1960年、憲法学者・佐藤功への御下問の記録 昭和天皇が憂慮した皇室の未来」『中央公論』20

    • 「昭和天皇が憂慮した皇室の未来」

       10年ぶりに『中央公論』に寄稿しました。  小宮京「新資料発見! 1960年、憲法学者・佐藤功への御下問の記録 昭和天皇が憂慮した皇室の未来」『中央公論』2024年1月号(12月8日発売)  新資料を用いて、御進講時における昭和天皇の質問(御下問)から、その認識を探ってみました。ご笑覧頂ければ幸いです。  拙稿冒頭でも触れましたが、過去に、旧皇族が皇籍復帰について前向きな発言をした、伏見博明著、古川江里子・小宮京編『旧皇族の宗家・伏見宮家に生まれて 伏見博明オーラルヒスト

      • 日本のフリーメイソンのこと知ってますか?④

        日本のフリーメイソンに関して、取材を受けました。 8/23(水)19時からフジテレビ系「世界の何だコレ!?ミステリーSP」で放映されます。ご関心のおありの方は、ぜひご視聴ください。 小宮京のフリーメイソン研究は『語られざる占領下日本』(NHKブックス、2022年)第三章をご覧下さい。 メディアの意外な反響に驚いています。

        • 小宮京・伏見岳人・五百旗頭薫編『自民党政権の内政と外交 五五年体制論を越えて』(ミネルヴァ書房、2023年3月)

          2023年3月に、小宮京・伏見岳人・五百旗頭薫編『自民党政権の内政と外交 五五年体制論を越えて』(ミネルヴァ書房、2023年3月)が刊行されました。 目次は以下の通りです。  第Ⅰ部 戦後体制の確立 第1章 初代総裁・鳩山一郎の政治指導――日ソ交渉を事例として( 小宮 京) 第2章 外資導入による地方開発構想(伏見岳人) 第3章 五五年体制成立期の教科書問題――『うれうべき教科書の問題』と「共通の広場」 (佐藤健太郎) 第4章 池田勇人内閣期の政治と暴力――政治的暴力行為

        「昭和天皇の「御聖断」考 日米安保改定をめぐって」

        • 「昭和天皇が憂慮した皇室の未来」

        • 日本のフリーメイソンのこと知ってますか?④

        • 小宮京・伏見岳人・五百旗頭薫編『自民党政権の内政と外交 五五年体制論を越えて』(ミネルヴァ書房、2023年3月)

          小宮京『語られざる占領下日本 公職追放から「保守本流」へ』(NHK出版、2022年10月) 発売後の反響

          2022年10月25日に、小宮京『語られざる占領下日本 公職追放から「保守本流」へ』(NHK出版、2022年10月)を刊行しました。 発売後の反響を、時系列でまとめておきます。 記事 井上亮「昭和天皇とフリーメーソン 「陰謀論」から「歴史」へ」『日本経済新聞電子版』2022年11月23日。  言及あり。小宮のコメントあり。 書評 『AERA』2022年11月28日号「苅部直の読まずにはいられない」(11月21日発売)。 『図書新聞』3569号、2022年12月3日(

          小宮京『語られざる占領下日本 公職追放から「保守本流」へ』(NHK出版、2022年10月) 発売後の反響

          日本のフリーメイソンのこと知ってますか?③

          「第五弾はあるのか。」と書いてから、10か月、第五弾が出ました。 「語られざるフリーメイソンと戦後日本~実を結ばなかった旧皇族へのアプローチ旧皇族・伏見博明氏の証言と『昭和天皇拝謁記』から語られざる歴史を紐解く」 『論座』2022年10月28日掲載 第四弾、昭和天皇編から、皇室ネタです。 『昭和天皇拝謁記 第1巻』と、伏見博明著、古川江里子・小宮京編『旧皇族の宗家・伏見宮家に生まれて 伏見博明オーラルヒストリー』(中央公論新社、2022年)とを踏まえて、書いてみました。

          日本のフリーメイソンのこと知ってますか?③

          小宮京『語られざる占領下日本 公職追放から「保守本流」へ』(NHK出版、2022年10月25日発売予定)

          2022年10月25日に、小宮京『語られざる占領下日本 公職追放から「保守本流」へ』(NHK出版、2022年10月)が刊行される予定です。 仮目次が出ました。 (仮) 序 「あのお話はなかったことにして下さい」 第一章 広島カープの「生みの親」谷川昇の軌跡 第二章 「バルカン政治家」三木武夫の誕生 第三章 「秘密結社」フリーメイソンと日本の有力者たち 第四章 「田中角栄伝説」と戸川猪佐武『小説吉田学校』 結 「道義のない民主々義はありません」 是非、お手に取って頂ければ

          小宮京『語られざる占領下日本 公職追放から「保守本流」へ』(NHK出版、2022年10月25日発売予定)

          2020年春「9月入学」のメモ

          2020年4月、緊急事態宣言が出された。新学期が始まった大学について、様々な議論が巻き起こった。もはや思い出されないが、記録として、当時のメモを残しておく。 9月入学に関してメモ。山川健次郎絡みで調べたことがある。もともと中等教育以上の学校では9月開始が定着していた。お雇い外国人なども関係もあったと推測されている。高等師範学校でそれが崩れたのは、徴兵制との関係。『産経抄』は触れていないが、もう一つ重要な理由は「会計年度と一致させるため」 東京帝国大学の学年歴の変更は、山川

          2020年春「9月入学」のメモ

          「雑誌研究」2022.3 関連

          忘れることが多いため、2022年3月時点での「雑誌研究」関連まとめ。 2019年1月刊行の、小宮京「「読者モデル」の歴史的源流 : 1970年代の女性ファッション誌を中心に」『青山スタンダード論集』14号 2020年3月刊行の、『史友』52号「特集 雑誌研究」 論文 小宮京「「nicola」小史 チャイドルからニコ㋲へ」    佐藤信「世紀末の結婚雑誌 : 『結婚潮流』から『ゼクシィ』まで」 その他、インタビュー、書評など。 関連して、小宮京「「雑誌を用いた日本現代史研

          「雑誌研究」2022.3 関連

          「旧皇族の伏見宮家第24代当主・伏見博明氏が語った類いまれな歴史の証言」

          2022年4月13日に『論座』に寄稿しました。 伏見博明著、古川江里子・小宮京編『旧皇族の宗家・伏見宮家に生まれて 伏見博明オーラルヒストリー』(中央公論新社、2022年)の舞台裏や、個人の「推測」を述べました。数日間は無料で読めます。 「旧皇族の伏見宮家第24代当主・伏見博明氏が語った類いまれな歴史の証言」

          「旧皇族の伏見宮家第24代当主・伏見博明氏が語った類いまれな歴史の証言」

          伏見博明著、古川江里子・小宮京編『旧皇族の宗家・伏見宮家に生まれて 伏見博明オーラルヒストリー』(中央公論新社、2022年)関連

          2022年1月に、伏見博明著、古川江里子・小宮京編『旧皇族の宗家・伏見宮家に生まれて 伏見博明オーラルヒストリー』(中央公論新社、2022年)が刊行されました。  いろんなところで取り上げて頂いたので、まとめのメモ。 『日本経済新聞』2022年1月5日朝刊「「皇室を守る」意識強く 旧皇族筆頭・伏見宮家当主語る」  『読売新聞』2022年3月3日朝刊「旧伏見宮家当主博明氏の証言集 小宮京青山学院大教授らが聞き取り」  書評など。 『産経新聞』2022年2月13日付、工藤美

          伏見博明著、古川江里子・小宮京編『旧皇族の宗家・伏見宮家に生まれて 伏見博明オーラルヒストリー』(中央公論新社、2022年)関連

          日本のフリーメイソンのこと知ってますか?②

           前回、「あるのかどうかは分かりません」と書いてから、3か月、第四弾が出ました。 「フリーメイソンに昭和天皇は本当に興味を抱いたのか? 『昭和天皇拝謁記』を軸に読み解く」『論座』2021年12月12日掲載    第三弾、幕末の坂本龍馬編から、戦後日本に戻ってきました。  12月初頭に刊行された、話題の『昭和天皇拝謁記 第1巻』を用いながら、有名な「昭和天皇・フリーメイソン化計画」について、さらに、旧皇族や旧王族のフリーメイソン入会について、書いてみました。  お陰様で

          日本のフリーメイソンのこと知ってますか?②

          自民党総裁選考 二三位連合は成功するのか?

           自民党総裁選で、第一回投票で河野太郎一位、岸田文雄と高市早苗が後塵を拝することが確定的と報じられている。  俄然注目されているのが、岸田・高市陣営による二三位連合である。  当初、岸田が二位確定的と見られたので成功すると思われたが、高市陣営が予想外に票を伸ばし、高市が二位になった場合も成立するのか、注目を集めている。  1956年の第二回自民党総裁選で、石井光次郎、石橋湛山、岸信介の三候補が争った際には、第一回投票で二位となった石橋と三位となった石井が組み、決選投票で

          自民党総裁選考 二三位連合は成功するのか?

          日本のフリーメイソンのこと知ってますか?①

           とある政治家の日記を読んでいたら、戦後日本のフリーメイソンの歴史が浮かび上がってきました。  日本人がフリーメイソンに入会した経緯を中心に書いたのが(上)、日本グランド・ロッジが出来るまでの混乱を描いたのが(下)になります。 「日本のフリーメイソンのこと知ってますか?(上) 知られざる戦後日本におけるフリーメイソンの歴史 河井弥八の入会から進級まで」『論座』2019年5月7日掲載 「日本のフリーメイソンのこと知ってますか?(下) 知られざる戦後日本のフリーメイソンの歴史

          日本のフリーメイソンのこと知ってますか?①