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岡山市は、学校女子トイレに生理用品を常備するのか否か

全国的に、学校の女子トイレに、生理用品を配備しようとする動きが活発です。


そんな中、政令指定都市である「岡山市」でも、令和3年度の岡山市議会に、市民から、「学校女子トイレに生理用品を常備してほしい」と陳情が提出されました。


令和3年12月16日、「子ども・文教委員会」にて審査が行われ、

市としては
 「保健室等で必要な児童生徒に配布している」
 「トイレに常設すると、衛生的な管理に不安」
 「生理の貧困の観点から本当に必要な子どもが使用できるかどうか」(ちょっと意味わかりません)
という理由で、検討しています(常備したくありません)というスタンス

委員からは
反対意見としては
「ほこりをかぶったり水がかかったようなものは使えないみたい」
「補充や点検は誰がするの?」
「保健室で言いにくいのは理解するが、困ったことは困ったと表明する指導をするべき」

賛成意見としては、
「トイレットペーパーと同じで必要不可欠なもの」
「生理用品を特別扱いする必要なし」
「使いやすいところに置くべき」
「標準装備すべき」
「技術的な心配事があるかもしれないが、やっていけば定着する」
「子どもの側に立ったら、やるべきことは決まっている」

などの意見が出た後、委員会では、
委員長除く出席委員7名中 4名の賛成で、陳情は採択するべきとされました。

その後、令和3年12月21日の本会議で「討論」の後、採決が行われました。
討論では、「自由民主党岡山市議団新政会」の議員(男性)が反対の立場で、「日本共産党市議団」の議員(女性)が賛成の立場で、討論を行いました。

反対議員の発言を要約すると、

学校の女子トイレに生理用品を常備することは、すべての児童生徒に対して「岡山市が生理用品を支給すること」になるのでおかしい。

必要性、教育的観点、財政面の議論がしっかりされていないから、賛成できない。

といった意見と、

「私どもは,決して学校女子トイレに生理用品を常備することを否定しているわけではなく,議会としてさらに議論を深め,生理の貧困の問題はもとより,全ての児童・生徒が安心して学校で学べる環境を整えるべきだと考えております。」(言い訳?)という発言。

その後、採決が行われ、
賛成 17
反対 26
(欠席2、議長1)で、不採択となりました。

この陳情に、賛成、反対された議員の一覧を貼り付けておきます↓


令和4年11月議会においても、同様の陳情が提出されているようで、12月13日の委員会では、昨年に引き続き「採択するべき」となったようです。(市議のTwitter書き込みより)

また、12月16日 本会議にて、採決が行われるとのこと。

果たして、岡山市は、学校トイレに生理用品を常備するのか。


反対多数で【不採択】となりました。


2022/12/16 本会議にて、
反対多数で不採択となりました。


詳細は議事録等が公開されたら確認します。

優しくないね、岡山市。

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