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📕村上春樹、河合隼雄に会いに行く(🖋河合隼雄/村上春樹)を読んで〜読書感想〜

最近の読書関連で再読したくなった。

意識のもっと奥(井戸掘り)について常に考えている二人の対談は、
とにかくinteresting‼︎

今回面白かったのは…

結婚観。
〈愛し合っているふたりが結婚したら幸福になるという、そんなばかな話はない。そんなことを思って結婚するから憂うつになるんですね。なんのために結婚して夫婦になるのかと言ったら、苦しむために、「井戸掘り」をするためなんだ、というのがぼくの結論なのです。〉
〈(結婚は)むしろお互いの欠落を暴きたてるー声高か無言かの違いはあるにせよー過程の連続に過ぎなかったのではないかと。〉
〈自分の欠落を埋めることができるのは自分自身でしかないわけです。〉
うーむ、なるほど。

超自然性。
「源氏物語」の中にある怨霊とかの超自然性というのは現実としてあった、という河合先生。
〈日本の物語はまさしく「もの」について語っている。あるいは「もの」が語っているのだとさえ言える。このときの「もの」は西洋の物質とまったく異なり、事物から人間のたましいまでも含む広範囲にわたる存在である。
それはある意味における「現実」であり、昔の日本人は「現実」をそのまま語るのが物語と思ったかもしれない。〉
そうか、やはり「百年の孤独」の不思議な現象は「現実」なのだとすっきりした。

偶然。
〈ぼくは何をしているかというと、偶然待ちの商売をしているのです。みんな偶然を待つ力がないから、何か必然的な方法で治そうとして、全部失敗するのです。〉
なんと‼︎ここで「偶然」というワードに出くわすとは‼︎
人間というもの、を深く考えている人たちには共通する点があるのだな、
いや、見てないだけで誰もが本当は気づいていることを、
明確に示してくれるのだな。

次回読むときには
どこに引っかかるのか、楽しみ😊


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