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損得勘定のない優しい世界〜ゲーム理論から考えてみた

私は毎月、コーチ仲間たちと自主勉強会を重ねています。

みんなが参加してくださるおかげで学びが深まることがありがたくて、毎回、胸がいっぱいになります。

今回はコーチ仲間が教えてくれた、心温まるエピソードをご紹介します。


なぜ貧富の差が生まれるのか?


「お金について学ばなきゃ……とは思うものの、何から始めたらいいのかわからない」
という方にお勧めしたいのが、『父が娘に語る 美しく、深く、壮大で、とんでもなくわかりやすい経済の話。』。

誰もが経済についてしっかりと意見を言えることこそ、いい社会の必須条件であり、真の民主主義の前提条件だ。

父が娘に語る 美しく、深く、壮大で、とんでもなくわかりやすい経済の話。』プロローグ

と考える経済学者ヤニス・バルファキス氏(ギリシャ在住)によって、離れて住む愛娘(オーストラリア在住)に「これまで時間がなくて話せなかったことを娘に話すようなつもりで」書かれた本です。

先日の勉強会は、次の問いをベースに展開しました。

「この世の中には有り余りほどおカネを持った人がいる一方で、何も持たない人がいるのはなぜだろう?」

父が娘に語る 美しく、深く、壮大で、とんでもなくわかりやすい経済の話。』エピローグ

お金や経済の歴史を知った上で、この問いについて考えると、いろんなことが見えてきます。

経済はゼロサムゲーム?


貧富の格差が生まれる理由や解決策について考えた後、私からおまけの質問をしました。

丸いケーキを2人の子どもに切り分けるとしたら?


いくら親が注意深く平等に二等分したつもりでも、子どもたちは自分の貰った方が小さいと騒ぎます。

理性の限界 不可能性・不確定性・不完全性 限界シリーズ』第一章 選択の限界

ここで出てくるのが、ゲーム理論でいうところ「ゼロサムゲーム」。

Step1:1人ケーキを2つに切り分ける 
Step2:もう1人が先に好きなほうを選ぶ

こうすると、最初にケーキを切り分ける子どもは与えられた状況の中で損失を「ミニ(最小)」にする、つまり、相手がどちらを選んでもよいようにする。
これが「ミニマックス戦略」だと言われています。

ここで私が考えたいと思っていたのが、
「本当にゼロサムベースなの?
 できる限り同じ大きさに分けるのが正解なの?」
という点でした。

「損をしたくない!」とシャカリキにならなくていいのでは?と。

そんなとき、コーチ仲間が教えてくれたんです。

ある子どもにケーキの切り分けを頼んだら、1切れだけを小さく切り、最後に残ったその1切れを手にしたことがあったそうです。

不思議に思った彼女が訊いてみると、「自分は少しケーキが食べられたら(それで)よかった」と。

自分はそんなにいらないから、お友達にたくさん切り分けた。
「損失」なんて考えていないんですよね。

「平等=正解ではない」という素敵なエピソードに、心がほわんとなりました。

損得勘定のない優しい世界


私は、こんなイメージ画像を用意していました▼

「目の前にあるものがすべて」とは限らない。

「1人が得た分だけ、もう1人の取り分が減る」という「ゼロサム」を超えた、損得勘定のない優しい世界があると思うんです。

「ケーキをもう1つ一緒につくろう」
「私もケーキをつくってきたよ、一緒に食べよう」
子どもたちの優しい気持ちがあふれる世界をつくっていきたいです。

あなたは、どんな世界のどんな自分でありたいですか?


「私が私である」ことの確信へ導く魔法使い
御影石 千夏

(ご一緒コーチに快諾いただいてのシェアです)

*あとがき*

理性の限界 不可能性・不確定性・不完全性 限界シリーズ』では、「ミニマックス戦略」から次の話が展開します。

・ケーキを先に切る子どもよりも、後で選ぶ子どものほうが有利
・公平を期すためには、どちらがケーキを切るかジャンケンかくじ引きで選ばせる必要がある
 ↓
・どうしてケーキを切るのは女性の役割なの?
・どうして男性は選んで食べるだけでよいいの?

ご興味のある方は手に取られてみてくださいね。



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