見出し画像

Identity

最近、自分が世間一般から見て馬鹿であることに気づいた。

決定的に気付かされる要因があったわけではないが
少しずつ、視界の端にあったものがどんどん無視できなくなってしまって
認めざるを得ない、いや、認めて早く楽になりたいと思った。

例えば私はサークルの関係でラテアートの練習をしているのだが
これが一向に上達しない。

自前のラテマシーンを購入して集中的に練習し、やっと最低限のレベルまでは到達したのだが少し時間を空けると直ぐに元通り。できない。

先日、学祭がありコロナだからと飲食の提供は不可だったのだがパフォーマンスとしてラテアートを披露しなければならなかった。

その時ちょうど6年生の(薬学部)先輩が差し入れを渡しに来て、その先輩はラテアートが達者な方だったので急遽、してもらうことになった。

先輩曰く、卒研や就活が忙しくラテアートは半年ぶりだそう。

それでもおそらく初めて使うであろうラテマシーンで、圧倒的なアートを作った。

それどころか初めてラテアートをする1年生やラテアート体験に来てくれたお客さんに丁寧に指導までしてくださった。



頭のいい人は、
最小限の失敗から多くのことを学び、直ぐにコツを掴んで、その結果なんでも卒なくこなす。

子供の頃、初めて手にしたゲームをチュートリアルなんてすっ飛ばして進められていたように、無意識にルールをつかむ。

 

困難に遭ってもこれまでの経験や知識を駆使して、解法を見つけ柔軟に対応する。




私がここまで来れたのは圧倒的に真面目な性格、これに尽きる。

頭のいい人が要領よくこなしてしまうことを、何倍もの時間を費やして乗り越えてきた。

そんな私に勉強以外のことをしている余裕なんて(バイト以外で)殆どなく、それゆえ私から勉強をとったら何も残らない。

それが怖くてずっと認められずにいた。



正直、まだ完全に認められたわけではないのだけれど、こうして言語化できたことは大きな一歩だと思う。



どうにか、ありのままの、何も取り柄のない馬鹿な自分を早く認めたい。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?