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実写版ゴールデンカムイについてちょっと言わせて欲しい〜その①良かった所編〜※ネタバレあり


はじめに

・この記事を書いている人は根っからのゴールデンカムイファンです。
・漫画は全巻持っていて全て読んでいます。
・アニメ作品はどうしても肌に合わず未視聴です
(正確には第1期の月島軍曹が出た辺りで見るのを辞めました)
・上記の件からも思われそうですが、根っからの原作ファンでなかなかメディアミックスについていけなかった人間です。
・せめてもの言い訳(?)ですがコラボ企画や展覧会などは現地に行って楽しんでグッズも購入しております。

最初に言っておく事

さて下手な言い訳はこの辺にして
まずは映画の良かった所をまとめていきます。
私はまずこの映画は全て悪いと言いたい訳ではありません。
むしろ良くできた映像作品だと思っております。
しかし好きだからこそ、小さな事が気になってそれが尾を引いて映画の終わりまで引きずってしまっている。そんな面倒くさい感情があるのです。
そう私は面倒臭いオタクであり口煩い人間です

映画の良かったところ

アクションについて

圧巻のスケールで描かれる戦闘シーンは見応えがあり、まずそこでスクリーンに目が行きます。
一気に物語に引き込もうとする迫真の演技と、この戦場の過酷さを窺わせる場面は、これから始まる物語の中に観客を引き込ませるのに相応しい、素晴らしい映像ばかりでした。
物語の冒頭、203高地で現れていたように、今回の映画はとにかくアクション描写がとても良かったです。正直言ってずっと見ていられます。
役者さんが体当たりで演技しているも十分に伝わって、この場にキャラクターたちが居て、動いて、骨肉の争いをしている。そう思わせるにはとても十分な場面が多々見られたと思います。
雪山を歩いたり、極寒中の川に落ちたり、狩の罠を仕掛けたり、第七師団兵がスキーで杉元たちを追いかけたり、北海道がメインの舞台だからこそ成立した、壮大な自然スケールを、画面いっぱいに観客へ見せてくれます。
それはこれから始まる物語の広大さをも表現していて、どんどん気持ちが引き込まれてゆきます。
この感覚というのは、実写ならではという感じですね。


衣装について

アイヌ衣装に関してですが、事前情報でアイヌ民芸作家さんが一つ一つ丁寧にハンドメイドで作成したとあった様に、博物館に所蔵されてもおかしく無い素晴らしい衣装でした。衣装でもあり芸術作品でもあったと思います。
個人的にこういった映像化の際は、アイヌ芸術作家の皆さんにとっても良きものであって欲しいと感じていたので、漫画やアニメの二次的表現の中だけで終わるのでは無く、映像という三次元コンテンツの中で改めて作成し、実際に使用するといった、「物」としての本来のありかたとして、今回の映像化に際し、使用されたというのは良かったと思いました。
私は物とは使われることに意味があると考えているので、実際に使用している感覚を見て取れるという点において、成功したと感じております。

公開以前、衣装が綺麗とか、汚れていないとか、そう言った発言がSNSで話題にあがりましたが、杉元たち兵の衣装や小物はどうにか汚せても、ここまで作り込んだアイヌ衣装を汚すとか小物を壊すのは、とてもじゃないけど無理だと思います。
私だったら心が痛みます。
アシリパのアイヌ衣装が何着あるのか?そもそも何着も作れるのか?疑問はありますが、そんなに何着も衣装は作ってないと思います。下手したらあれ1着しかない可能性もあります。
そして何よりあんな一生懸命さが伝わる衣装を、そう易々どうこうはできないだろうなと思いました。そこは勘弁してあげてください。
衣装を汚すという行為は杉元たち他アイヌ以外のキャラクターたちがやりますんで…

キャラクターの再現度について

再現度は良くも悪くも、よくできていたと思います。
ゴールデンカムイのキャラがスクリーンでそのまんま居た!という。
パンフレットを読むに、色々と試行錯誤をしていたのが見て取れます。
ファンに対して真摯に対応したいという思いでしょうか。
何か大きく改変される訳でも無く、原作そのままの再現でした。
(この辺りは後ほどまた書きます)

役者さんについて

私が国内の役者さんに全然詳しくないというのもありますが…
(なぜかわかりませんが、山﨑賢人さんを旧ジャニーズのアイドルか役者部門の人かな?って思っていたくらいの人間です)
普段邦画や国内作品を見ていないので、この人がいいという希望は以前から特に無く、誰がやるんだろ〜とふんわり考えて、キャストが発表されても殆ど誰が誰か良く分からない。
といった事情からか、この役者さんが合ってる。合ってないといった感情はありませんでした。
ただいい演技をして欲しい!それだけです。
もう一つ言えるのが、ビジュアルを漫画に寄せたテイストにするのであれば、どのみち特殊なメイクや髪型(ウィッグ)になるだろうと思っていましたので、そうなると大事なのは役者さんの演技力と、肉体改造かなと思っていました。
その辺りは役者さん本人次第です…本当に。

その①まとめ

思いの外長くなったのでその②に続きます。
続きは中々厳しい意見を言わせてもらいますが、そこはこんな意見もあるよという事で読んでいただきたいです。

いいところはいい!気になることは気になる!
ファンだからこそ言わせてほしい。現在はそんな気持ちです。
その②もよろしければ読んでいただけたら幸いです。

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