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制作について思うこと

あるテーマや被写体に魅了され、生涯をかけてひとつのものを追求し続ける人がいる。たとえば、岡田紅陽(1895〜1972)。

彼は富士山に魅せられ、数多くの富士山を撮影していた。その数、おおよそ40万枚。その作品は切手や旧千円・五千円札紙幣に用いられているほど、富士山作品の先駆者ともいえる人物である。

8月の中頃に次元の作品をと仰せつかってからおおよそ2ヶ月が経過した。とりあえず試作は出来たが、正直面白くない。。そして何より、課題的な制作は写真専門学校以降していないため、自発的に制作しているものとはどうも勝手が異なり、常に1つのものに取り組んでいると、どうも悶々としてくる。(ちなみにこれを書いていたのは、9月下旬頃のこと。)

またとてもではないが、岡田紅陽のように、ひとつのもの(被写体)を制作し続ける気力は持ち合わせていない。一度作ってしまえば、そのシリーズやモチーフはそこで終了。

という訳で、平行してほかの制作にも着手し始めることにした(+し終わったものも含む)。

①写真を撮影する制作
長女が産まれて(3年前)以降、撮影・現像する時間が確保できなくなってしまったため、写真を撮ること自体から遠ざかっていた。その頃から現在の、写真を制作するスタイルへと変わってきた。

が、久しぶりに撮影した作品も作りたいと思うようになり、少しずつ撮り始めている。おそらく、これが一番時間がかかるが、気長にやる予定。

②写真を用いた制作
テーマを提示するにあたり、とある海外のサービスに使用許可交渉を重ねた結果、ようやく許可が得られた。素材は集まった。構成も出来ている。あとは、最終形態として、写真集を制作する。ここで、PODを用いるか、はたまたハンドメイドで製本するか。時間的・金銭的な兼ね合いに応じて模索中。(ここまでが9月下旬)

⇒写真集としての形にはできた&ステートメントもほぼ完成したので、印刷、表紙といったあたりをどうしようか、は報告書を提出後にでも考える予定。

③写真を作り出す制作
これが、次元に関する制作。試作段階では面白くないので、もっと複雑化させ、余剰次元を表現できるよう模索中。タイトル先行で、≪Extra Dimension≫。(9月末時点に記載していたもの。)

⇒その後試行錯誤の結果、「次元」に関する制作もひと段落した。

④写真から写真の制作
つい先日、これ面白くなるのでは?!というアイデアがふとみつかった。いまだかつてない、自身初、まさかのステートメントがすでに完成済で、完全アイデア先行型の制作。

報告書書かないとなー、でも時間かかるのはわかるけど作りたいしなーという葛藤のなか、合間をみつつ制作中。本腰が入るのはやはり来月以降か・・・。

と思っていたのも束の間、考えていた仕組みは一通り完成!やり始めると意外といい感じに出来てきた。報告書、大丈夫か?

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といった具合に、ひとつのテーマや被写体だけに縛られてしまうと続かないし、なにしろ自身が飽きてしまうので、近年稀にみる同時並行で絶賛制作活動中。今後もスクーリング毎に新作、できるだろうか。とりあえず、来月のスクーリング時には、「②写真を用いた制作」(修論に向けてとなれば④も・・・?)を提示予定。

おそらく、ゼミでアートを浴びるようになったことによって、研究だけではなく制作の方にも良い影響が出てきているのだと思う。

自分ならどうするだろう、こうした方が面白くなるんじゃないか。トライ&エラーを繰り返しながら、制作は続けていきたい。

そして、こういった制作の観点から修論へとつながっていければ、といったところが中間報告書の落とし所になるのではないかと思っている。

よろしければサポートお願いします!今後の制作活動費として利用させていただきます。