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目標を達成する「未来の記憶」の育て方

認知科学では、過去の記憶を「回想記憶」、未来の記憶を「未来記憶」として、記憶を分類しています。この未来記憶を変えること、新たに創造することによって、自分を変えることができます。

脳は想像したことと、現実の記憶の区別がつかないといわれています。例えば、梅干しを口いっぱいに入れる状況を想像すると、思わず唾液が出てきます。これは、脳が想像を現実として受け止めているからです。

スポーツの世界では、アスリートがこの原理をイメージトレーニングに応用しています。実際にトレーニングしなくても、イメージトレーニングによって同意の効果が得られることがわかっています。

ですので、あなたが目標を達成しているイメージ、司法試験に合格しているイメージ、弁護士、裁判官として仕事をしているイメージを持てば、脳はそれを現在体験しているように記憶しています。イメージを繰り返すうちに、脳内が目標を達成したあなたの姿を強く記憶するようになり、それが未来記憶となるのです。そこで定期的に、未来をイメージする機会をつくってみましょう。

未来記憶を強化するために必要なのは五感です。五感を活用して、思い描く未来の臨場感を高めるのです。例えば、弁護士になって、クライアントの相談に乗っている様子をイメージしてみます。

まずは視覚です。あなたが未来で目にしている光景を明確にします。事務所でクライアントの相談にのっているあなたは、どんな服装をして、どんな表情をしているでしょうか。相手はどのような人でしょうか。その部屋には、どんな物が置いてあるでしょうか。できるだけ具体的に描きましょう。静止画で見えている人は、動画としてイメージしていきましょう。

次に聴覚です。あなたの耳に届く音や声を聞いていきましょう。相手が話している声の質感や高さ、大きさ、抑揚などにも注意して想像します。相手の声、遠くから聞こえてくる音に耳を傾けて、ボリュームを上げてみるのもよいでしょう。

嗅覚、味覚、触覚なども味わっていきましょう。胸がわくわくしている感覚や、部屋の温度や風なども詳細に感じてみます。とにかく身体全体で、目標を達成した自分の臨場感を高めてください。
臨場感のある未来を想像するとき、そこには強い感情が伴います。自分が未来で成功している状況を想像したら、自然とワクワクするでしょう。それが勉強のモチベーションになります。

感情は、想像した出来事を記憶として定着させるために不可欠な要素です。未来記憶を強くする上で、ぜひ、うまく使いたい要素です。感情を動かす上で、大きなポイントとなるのが身体の動きです。感情と体の動きは強く結びついています。感情が高揚しているときは、胸を張ったり拳をにぎったりする一方で、感情が落ち込むと肩を落としたりうつむいたりするのは、その現れです。

感情を動かすにあたっては、身体に働きかけてみましょう。例えば、自分が司法試験に合格した時の未来を想像してガッツポーズをとってみたり、助け合った勉強仲間とハグをしたりする動きをしています。そして、その動作をとった時に湧き上がってくる感情をじっくりと味わいます。こういった取り組みを日常的に繰り返すと、未来記憶は強化されていきます。

メンタルコーチは、あなたの未来記憶を強化するサポートも行います。一度、体験セッションを受けてみませんか?

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