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「自己分析ってなに?」に答えたい。キャリアコンサルタントになった今の自分から、大学生の自分へメッセージ①


前書き ~教授の言葉「とにかく自己分析が大事」~


私が大学生の時、
「とにかく自己分析が大事」
大学の教授がそう言っていたのを強く覚えています。

でも、その時の大学生の自分は
「自己分析ってこんなもんでしょ」
「なんとなくわかっている」
という感じで
「ちゃんとした自己分析」が出来ていませんでした。

「自己分析」という名称も好きではなく、
どちらかと言えば「自己理解」のほうがいいと思います。
「そもそも自己を100%理解するのは無理」だと思うので、
出来る限りの「自己理解」という風に思ってください。

また、自己分析が重要なら
「何で大学でしっかり教えてくれないんだろう」
と思う部分もあります。

今となっては
「ああ、そんな簡単に教えられるものじゃないんだ」
ということが分かっているので、
「自己分析をちゃんとサポートしてくれない」
という状況があったとしても仕方ないのかもしれません。
やってくれる大学もありそうなものですが、
残念ながら私はそういう環境にありませんでした。

今回は「今のわたし」の持つすべてをひねり出し(思い出し)
「自己分析」について解説していきたいと思います。
(なお、解説だなんてカッコよく書いていますが、
正直に言うと自分の中でも整理したいのでツラツラ書いているだけです。
この記事を読んでいるのはある種の変態だと思っています、悪しからず。)

雑文なので読むのが大変かもしれないこと、
それと、プロのキャリアコンサルタントの話ではあっても
「趣味の領域である」ということをご了承ください。
(仕事ならここまでやらずに、もっと簡略にすると思います)


それでは、とりあえず話す前に目次として整理します。
一筋縄ではいかないのと、トンでも長文になると思いますが、
飽きるまで書き続けようと思います。

  • 全体像「過去→現在→未来」と「価値観」と「特性」を知る

  • 自己の価値観がどのように構成されるのか原理を知る

  • 自分の価値観を考えてみる

  • 社会課題・自己課題について、自分の熱を測る

  • 「なりたい自分の姿」「理想の生活」を考える

  • 「やりたいこと」の発現について原理を知る

  • 今の自分が「やりたいこと」を整理する

  • 発揮されている「能力」「得意」「個性」を整理する

  • 学生のうちに身に着ける「スキル」はあるか

  • 「人間」という生物について知る

  • 考え方を改める(いや、考え方は変えるべきなのだろうか?)


これも少し前の自分用メモですが参考までに

全体像「過去→現在→未来」と「価値観」と「特性」を知る

まず「自己分析」という言葉の意味を、
『現時点での出来る限りの「自己理解」』という意味で捉えます。
分析というと、ただ仕分ける感じですが
それだけではなく、内容を把握することをイメージに加えます。
自己理解=自分という「人間」を理解することにおいて、
「100%理解するのは無理」だと思いますので「出来る限りの」と枕詞。
自己は変化していくので「現時点での」という言葉も添えるといいです。

分析
① 分け割くこと。 また、別れること。
②縺れている 事柄や複雑な事柄を、一つ一つの要素や性質に分けること。

理解
① 物事の道理や筋道が正しくわかること。意味・内容をのみこむこと。
②他人の気持ちや立場を察すること。

まあぶっちゃけどっちでもいいんですけどね
使い慣れているのが「自己理解」なので

それでは
「現時点での、出来る限りの自己理解」を進めていきましょう。

自己を理解するには
・「過去」「現在」「未来」の3つの視点で見ていくこと
・そのうえで「自分の価値観」について知ること
・加えて「自分が持つ特性」についても知ることが出来れば、
ある程度は自己について理解できるはずです。
(理想を言えば、自分つまり「人間という生き物」についても
より多く知っていることで、扱い易くなる部分もあると思います。)

これから書く内容でさらに詳細に書いていければと思います。
何事もまずは全体像の把握、これは私の得意なことでもあります。


自己の価値観がどのように構成されるのか原理を知る

まず「価値観」という言葉も、とても扱いが難しい言葉だと思います。
「何に価値があるのか、という個人の考え」という意味合いが大きいですが
そもそも「価値」というのも難しい言葉です。

私は「価値」という言葉を「良しとする」という言葉に言い換えます。
「何が良くて、何が悪いのか」という所
「善悪の基準」にも近い部分かもしれません。
つまるところ、あなたの価値観というのは、
あなたにとって「何が良くて、何が悪いのか」ということです。
なお前提として、
「人それぞれに価値観があり、それは侵害されるべきではない」ので
「ああ、その価値観は良くないね」ということはないと思います。
(これは私の価値観です、これが良くないと思う価値観の人もいるかもね)

では「何が良くて、何が悪いのか」はどのように決まるのでしょうか。
大きく影響するものとしては、
「親・学校・友人・社会・文化・宗教」などが挙げられると思います。

親や家庭からの影響は莫大で絶大です。
最初の良し悪しは親に言われるものだと思います。
お金の感覚、生活の様式、仕事についての感覚、言葉遣いなど
親の影響は少なからず受けると思います。
(親のいない方は親代わりに影響を受けた人がいると思います)

また、親もその親から影響を受けているので、
脈々と親からの影響を受け続けていきます、良くも悪くもですが。
(加えて、遺伝レベルで影響を受けている部分もあると思います)

学校でも「良し悪し」はたくさん学ぶと思います。
周囲の友人を見て「ああ、それがいいんだね」と学習します。
人間の「周囲に合わせる力」によってどんどん価値観が刷り込まれます。
テレビやYoutubeを見て「ああ、それがいいんだね」と学びます。
社会や文化もそうですね「いただきます」を言わないと気持ち悪い人は
それも刷り込まれたもののの一つです(私も言います)

こうして価値観は「刷り込まれていきます」勝手に入ってくるんです。
自分で選択することはできません、
アメリカに生まれ育った人は、アメリカで生まれ育った価値観になります。

さて、
価値観がどのように生じるかが分かってきたところで、次へ行きましょう。


自分の価値観を考えてみる

「これまでの人生でどのような価値観が刷り込まれたかを振り返る」
というのはとても難しいです。
知らず知らずの間に影響を受けていたり、
「当たり前」と思ってしまうところから抜け出すのは難しいです。

なので、自分に対していくつかの質問をすることで
「自分の価値観」を少しでも多く理解していきましょう。

「価値観」という言葉は難しいので、言い換えましょう。
おススメは「良し悪し」「べき論」「ほうがいい」という言葉です。

「良し悪し」というのは「○○を大事にする」ともいえます
「自由が大事だ」
「チャレンジするのが大事だ」
「自分らしく生きるのが良い」
「笑って生きるのが良い」
これまでの人生の中で色々な価値観を得たあなたは、
きっと色々な良し悪しを判断できるようになっているはずです。

「べき」という言葉にも価値観が多く反映されています。
「列に並ぶべき」
「皆が公平であるべき」
「努力は報われるべき」
「正攻法によって皆が成功する方法があるべき」(コレ私です)

同じように「ほうがいい」というのも便利です。
「男はたくさん稼ぐ方がいい」
「今どきなら最新技術を使える方がいい」
「外国人とも分け隔てなくコミュニケーション出来る方がいい」
「自分の力で人生を進める方がいい」(コレ私です)
「人間の価値は最大限に発揮される方がいい」(コレも私です)

価値観についてはコレを読むといいです。
中にあるワークとして
「尊敬する人」を思い出すワークがありますが、
「尊敬する人の価値観に影響されている自分を知る」ことによって
「自分の価値観を知る」という結果につながると思います。

というかだいたいこれを読むといいです。

同様に
「気に入っているストーリーや作品を思い出す」
「自分が影響を受けた出来事を思い出す」
「自分のポリシーを考える」
などもキャリアコンサルティングの現場で使う価値観を知るワークです。
過去に自分の身に起きたこと、どういう人が周りにいたのか、
どういう言葉を受けて育ったのか、どういう経験をしてきたのか、
これらの「価値観が刷り込まれた瞬間」をとらえることで、
自分の価値観を明確にしようという試みですね。

実際にやってみるといいと思います。
私は「ビースターズ」という漫画が好きです。
色々な種族が、種族にとらわれず、「自分らしく」生きる、
社会に疑いを持ち、「本当の正しさ」を考える、
そのうえで「社会と調和して」「仲良く生きる」ということ、
色々なメッセージのこもった作品で、好きです。
そして「ビースターズが好き」という所から、
カッコ書きしたような価値観が見え隠れするわけですね。
同じように「ぼっち・ざ・ろっく」も好きです。
ぼっちちゃんが「自分らしく」「個性を発揮して」いて
そういう姿が感動を与えてくれたのだと思います。
さて、あなたの好きな漫画は何ですか?
それはどういう所が好きなんですか?
その裏には「あなたの価値観」があるかもしれません。

また、価値観が明確になることで
「社会に対して、何をヨシとするのか」
「そこからくる課題感は何か」
ということが分かるようになるかもしれません。
そして、それらが分かることで
「ここの会社に就職したい」
「こういう仕事に就きたい」
「社会をこんな風に”良く”していきたい」
という風に思えるようになるかもしれません。
実際の会社選択において、
価値観はとても重要です。
自分の価値観を間違えていると「うわあ」となります。

私は「営業が嫌い・苦手」です。
「相手が価値を感じないものでも、価値を感じさせて売り込む」
みたいな感覚があるからです。(良い営業はそうではないんですが。)
商品を100%信頼できていれば、価値を信じられるのですが、
そういう価値のある商品に出会えなかったので、
「商品を売り込む営業」というのは長続きしなかったのかもしれません。

「ほんとうはこれ、良くないんだけどなあ」
「あんまりこのやり方好きじゃないんだけどな」
「これって、正しいことだとは思わないんだよね」
「もっといい方法あるんじゃない?これでいいの?」
こういう気持ちが価値観の相違です。
「ああ、これで正しいんだな」という気持ちが感じられる。
そういう仕事が見つかれば、それは素晴らしいと思いませんか?

私は「成長」が大事と感じていました。今でもそう思います。
大学の頃はバスケットボールのコーチをしていたのですが
「子供たちは正しく成長すべきだ」という価値観があったのだと思います。
今はキャリアコンサルタントです。あんまり変わってないですね。
今でも「成長すべき」「正しい方法が大事」という価値観の下で、
今の仕事が出来ているので、価値観の相違は少ないです。

そして就活中だとしたら、こういう、
社会に対して「○○は××であるべきだ」と思うものを見つけましょう。
それはあなたの行動の原動力「熱」になると思います。
それでは、熱の話です。


社会課題・自己課題について、自分の熱を測る

前の文章でもたくさん話したのですが、
「社会課題」について、どのくらい「熱」が沸くかが
価値観、つまり「良し悪し」の度合いを表す指標になります。

この世の中は「もっと良くできる」ものです。
・iPhoneがない世界
・児童虐待があふれる世界
・電車がない世界
・環境を保全して地球が守られる
・人の死
・重労働
・老人の孤独問題
・会社の不満や収益性を改善する

ちょっと無限にありすぎるのでこのくらいにしますが、
社会の課題、そして、会社の課題はたくさんあります。
そしてそれらが解決されることによって、
「救われる人々」がいるというわけです。

色々なニュースを見たり、
会社の取り組みを見たりしたときに、
「ああ、いいじゃんそれ」と思うことがあると思います。

この「いいじゃんそれ」とか、
その逆にある「それは良くないよね!」という感情、
この熱さが「熱」というわけです。

先ほどの本のワークで「イラっとする瞬間」というワークがあります。
「イラっとする」というのは
「こうあるべきだよね」ということの裏返しです。
私の場合
「えっ、それって効率悪くない?正攻法あるよ?」
「え?もっといい方法があるよね…?」とイラっとします。
ここから
「生きる上での正攻法を知ってもらう」という今の仕事に通じます。

あなたが魔法使いだとして、
1つだけ世界を変えられるとしたら、
何を変えたいでしょうか?
という質問が良くあります。
この質問は、あなたの価値観がどこに重きを置いているのか
見過ごせない問題は何かを提示してくれます。

また、
課題は社会にだけではなく
「自分自身」や「人間」への課題も感じることもあります。

先ほどのイラっとワークで考えると分かりやすいです。
私の場合、
「うわあ、怒鳴ってるよ、それって良くないよね?」とイラっとします。
ココの裏には、
「自分の感情をコントロールすべき」「怒りは稚拙な感情」
「他人を傷つけるべきではない」「正しい伝え方をすべき」
というような私の価値観があります。

「もっと成長したい」
「人に愛されたい」
「目立ちたい」
「お金を稼げる、能力のある自分でありたい」
のように
自分自身についても「こうありたい」「こうあるべき」という
価値観があるかと思います。
これらが整理されることで、
それが実現できそうな仕事や、
今後の人生を創造することが出来ると思います。

「こうなりたい」という気持ちは
とても強いモチベーションになります。

なのでこれらの「こうなりたい」という気持ちが、
「あなたの未来」についての指針の一つになります。

それでは次の項で「なりたい姿」「理想の生活」を考えていきましょう。


「なりたい自分の姿」「理想の生活」を考える

うううう
うう

ノンストップで書いてたらちょっと疲れてきた…(笑)
続きはまた明日ね!

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