見出し画像

パリさんぽ! #37 〜 写真展・ココで見られた! 土門拳

ここ何年かBIGな展覧会が滞っていたんでしょうかね。
それとも姐さんの日頃の行いが良いことが天に通じたのでしょうか。
アチラにも姐さんとこの娘ちゃんが、写真好きだと通じたのか、
「🐸の子は🐸、心ゆくまで堪能せよ。」
とばかりに次々素晴らしい写真展をやってくれるので、あちこちさんぽに忙しいのです。

本日の写真展は、ほぼ2年前にもぶらぶらご紹介したパリ日本文化会館にて。



〈本日のMAP〉


4月26日〜7月13日まで開催。
最終日に滑り込み!

土門拳は、1909年山形県酒田市生まれ。
第二次世界大戦後の日本を代表する偉大な写真家のひとり。
1950年代から社会派リアリズムの報道写真を撮り始め、「絶対非演出のスナップ」がモットー。

絵画、三味線、文楽、骨董、考古学と趣味は広く、それらを題材にした写真も多い。
題材として、日本の著名人、庶民のポートレート、陶器や仏像なども。

姐さんが文楽や仏像がスキなのも、このヒトの写真による影響が大きいかもしれない。
完全主義者故の全体的にピントの合った、被写界深度の深い写真は、時にシワやシミまでも明らかに写し出し、奥が深いが女優などには嫌われることもあった。毒々しすぎてアラが目立つ。
それを興味深いと取るか否かは、見る方の感性にもよる。



子供達のはっちゃけぶり!
伊豆にて。
右の写真は、歴史の教科書にも出てくるような
ニッポン占領下の有名なスナップ。
後ろは現銀座四丁目交差点の服部時計店。
左は数奇な運命を辿った中国生まれの日本人女優、
李香蘭、山口淑子。
このヒトは土門拳に撮られるべきで運命であった。
この一枚はとても素晴らしい。




こちらも占領下、右)米兵への靴磨き、
左)浅草の賑わい
出ました! 60年代の代表作群、
「筑豊の子どもたち」シリーズ。
何故か五木寛之の『青春の門』とも被ります。
こちらは東京下町『江東の子どもたち』。
今の清澄白河辺りかな。
笑顔がイイね!
ありゃりゃ😆
日本の著名人シリーズ。
左)映画監督小田安二郎と久我美子。
右)姐さんの敬愛する谷崎潤一郎センセイ。
このセンセイもまた文楽好きだったか
土門拳氏と同輩でしたね。
左)三島由紀夫。
右)おフランス人に帰化した画家藤田嗣治。
右)作家 志賀直哉
きゃうん♥
右)元祖イケメン世界のミフネ
左)姐さんが子供の頃、団地の窓から毎日拝んでいた
「太陽の塔」作者、天才岡本太郎。
左)作家 高見順
右の菩薩像、このアップ加減がまるで生きているよう。
他の仏像や、文楽の人形もこの体で
コワイぐらいの迫力。


姐さん所蔵の写真集より。
狂気迫ります。


60年代に開始した『古寺巡礼』シリーズも圧巻。
バックを赤にしてくれてありがとう。
やはり赤はニッポンを象徴するのでしょうか。
写り込み手法が非常に美しい作品。
この格子がめっちゃサレオツだなぁ。
実は姐さんこんな縁側のある和風のお家に
住んでみたいのであった。
「カメラは道具に過ぎず、
撮るのはニンゲン、
そして思想。」
by 土門拳
その目はまた「鬼の眼」とも呼ばれた。
仏像だってこの切り取り方!
めちゃくちゃ学ぶところがある巨匠なんですん。


姐さん所蔵の写真集より。
上の仏像彫刻の技術たるや!


この鳥居の撮り方もね。



写真展でのカタログが売切れだったため、
日本のブックオフで速攻げっちん💪
めちゃよかっ!
あはん♥



マネしなくっちゃ。切り取り方!
寄るのよ、寄るの。
アップで!
何物だかがわからないぐらいに。
そこから本質が見えるのじゃ。
おフランス人のスキそうなモノが!
いやいや、姐さんのスキそうなモノでしょ。
しっかり撮ってるんだから。


で〜ん。
ジュテーム♥6番線。


そしてちなみに、よくわからないのですが、小惑星5187には、彼の名前「Domon」がついているそうなんですよね。


亡くなったのが、1990年9月15日なのでその追悼の意味が込められているのでしょう。


最後に姐さんのイチオシはこちら。



社会派リアリズム😆

きゃうん♥

この記事が参加している募集

休日フォトアルバム

フェス記録

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?