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大学卒業式 「目に見えるものが全てではない」に気づいたお話し


<卒業式当日>

大学の卒業式が行われた。当日は、晴天。ポカポカして暖かく少し暑いくらいだった。先週までは天気が崩れていたからなんだか嬉しい。本当によく晴れた日だ。卒業式の立て看板に長い列ができている。私の家族は体調を崩していたので欠席。
まだ集合時間ではないが、あまりにも人が多いので心配になり駆け足になった。大学では、卒業記念品を申し込んでいたので事前にお金を払い当日受け取りに該当箇所まで行った。

<学科ごとに集合して>


学科ごとの教室が決められていたので、そこに集合。15分前には到着した。今から1時間後に全員で卒業式の会場へ行くことが分かり、「駆け足した分を返して欲しい…」と思いつつ、ことの本題は「学科内に友達がいないので、1時間をどのように過ごすのか」だった。同じ学科の先輩と少し話をして、他学科の子と写真を撮り少し話をして学科の教室に戻った。
教室内では後ろの方で話し声や、写真撮影などが行われている。教室の座席は指定されていたので、真ん中の指定席へ1人座った。
話しをする友人もいなかったので、イヤホンで英単語を聞いて時間を過ごした。

<式典会場へ移動>


卒業式の会場へ向かうために「2列で並んでください」と案内があった。私は、初めは前の方で1人で列に並んでいた。しかし、私の隣を空けて後ろから友達同士の2組ペアを作り列に並ばれたので、私は何度か並び直し「ここら辺かな?」を繰り返していたら一番後ろになっていた笑。
式典会場に入ると座席は一番端になった。一列前には、同じ学科の子が中良さげに待っているのが目に入っていた。ここで、「ああ、1人だな」と強く感じた。今までここまで強く1人を感じることがなかったので、悲しいような寂しいような感覚になった。と、同時に私の大学生活を表しているな〜とも思った。私は大学生活を「何もかも友達を一緒、周囲と浮かないように揃える」ということに重点をおかず、「大学生活を自分が納得できるように過ごす」ことに重点をおいていたからだ。 どちらが良い、悪いではなくいろいろな形があるなかで自分が選択してきたものが今の形になったにすぎないと思う。

<式典から学科ごとの教室に戻って>


学位を教授から授与され、同じ学科の先輩と一緒に写真を撮ってもらったあとそそくさと荷物を全てまとめて教室を1人後にした。

<心のダメージ>

この学科で集合したときに、悲しくて自分が思っているよりも心にダメージがあった出来事がある。
私には同じ学科で、プライベートでカフェへ行く時間を作って会うAちゃんがいた。部活動、ボランティア、課外活動、インターンなどの活動に時間を充てている私にとって、プライベートで誰かと会う時間を作ることはイベントなのである。だから私はAちゃんを友達で大切にしていたけれど、卒業式当日はAちゃんから一言も話しかけられなかったのだ。モヤモヤとして、なんだかすぐに気持ちを整理できなかった。

<顧問とBちゃんとの時間>

このモヤモヤした気持ちをすっきりと軽くしてくれたのがお世話になった顧問と、委員会の友人Bちゃんだった。
写真を顧問と撮影するために顧問を誘い、外へいく途中にBちゃんに会った。このBちゃんと待ち合わせをしているわけではなかったので偶然の出会いだった。3人で写真を場所を変えながら撮影し、最後にはBちゃんのご両親が駆けつけて写真を撮影してくれた。
その後、部屋にもどりお菓子を食べながらいろいろな話をした。そして私は卒業式のときに感じたことを話してみた。

「自分のやりたいことを選択してきた大学生活を送った。全て経験してきて良かったと思える。今みたいに、Bちゃんとも時間を過ごせて有難いと感じている。その一方で、今日卒業式のときに同じ学科の子達は仲良さそうにしていて、私は無性に1人だと感じた。その時ふと、これで良いのかなと揺らいでいる自分がいた。」

その話を聞いて顧問がBちゃんに話をふり、次に顧問が話した。Bちゃんの話で印象に残ったことは、「これからに眼を向ける」という言葉、顧問の話で印象に残ったことは「神様が導いてくださった」という言葉だった。

二人の話を聞き、私は「目に見えるものが全てではない」と結論を出すに至った。

卒業式のときに、ただ周囲から浮かないように他の人は頑張って一緒にいただけかもしれない。その子達の間に私が思うような信頼関係はないかもしれない____。

卒業式のときに学科で集まって、学科の範囲の人間関係にフォーカスしていたから、私自身が揺らいだのだなと思う。まだまだ未熟だな〜。

お話しをしていたらすっかり日が暮れて真っ暗になっていた。

<卒業式で得たこと>


卒業式のときに得た学びは「目に見えるものが全てではない」ということ。

「目に見えることが全てではない」を、自分の私生活に落とし込み結びつけることができた日だった____。


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