コードエアー

先日、新規入所者の紹介先の病院に実態調査に行きました。

病院の入り口では手指の消毒をし、モニターによる体温測定と、風邪などの症状や味覚異常。1週間以内に東京へ行ったかどうかなどの口頭質問がありました。

それをクリアした後に入院先の病棟に向かいました。

病棟は扉が閉まっており、カードキーがないと入れないようになっていました。

玄関のように呼び出しのチャイムを鳴らし、調査に来たことを伝えました。

担当者が患者対応中のため、少し待っていてほしいと告げられました。廊下の椅子に座って待っていると、館内放送が流れてきました。

コードエアー。コードエアー。AからC。
コードエアー。コードエアー。AからC。

病院の職員は廊下にいた人達を室内に入れ、扉をし、外に出ないように呼びかけていました。私も椅子から隣の病棟の個室に案内され、部屋から出ないように言われました。

これは何かあったな。緊急事態で人手が欲しいのか?いや、エアーだから空気。空気に関する何かで、部屋に避難させるのは空気感染の何かかなと想像しました。

10分以上個室に隔離。暇だからゲームでもやろうかなと思いスマホを見たら圏外。やることねーな。そう思いながら居眠りでもしようかと思っていたら案内してくれた看護師が戻ってきました。

看護師にエアーって事は空気感染か何かですか?と問うと、調査に伺った病棟には陰圧室(空気が外に漏れない部屋)があるため、空気感染患者を受け入れていると答えてくれました。

なかなかのタイミングで調査に来たなと思いながらも、紹介された患者についての情報をしっかりと聞き、施設で受け入れられるか確認しました。

患者は犬の散歩中に転倒し顔面挫傷。家族は散歩と言い張っているが、実際は徘徊。妻のことは忘れているが、大好きな犬のことだけは覚えているとのこと。

施設で受け入れるにあたり問題なのは徘徊だと伝えました。現在は徘徊する元気はなく常に傾眠傾向。病棟では念のため体幹抑制をしていますが、傾眠傾向のため体動は見られません。ご飯を自分で食べながら寝ているくらいですと言われました。

認知症で環境が変われば状態も変わるかなと思いながらも、傾眠傾向なら大丈夫かなと考えました。

施設に戻り、入所判定会議で調査内容を伝えると入所可の判定になりました。

病棟、家族と相談員が連絡を取り合い、後日入所が決まりました。

次回、犬の散歩大好きじいさん入所してからの様子。期待しないでお待ち下さい。




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