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SEKAI NO OWARIの『最高到達点』について-ポジティブとネガティブは表裏一体

こんばんは🌱
今回はSEKAI NO OWARIの「最高到達点」の歌詞を読んでいきます。こちら、アニメ「ONE PIECE」の主題歌です。日本が世界に誇るアニメの主題歌を手掛けるなんて、、感無量です。


1番A・Bメロ

つい先日「日曜日の初耳学」でセカオワ回が放送されました。その中で「弱さ」という一見ネガティブなものがポジティブなものとし歌われている、と林先生が解説されていて、うおおおさすが現代文講師だーと思いました。インタビュー内でも語られていたのですが、セカオワの曲ではちょいちょい見られます。世間では悪とされているものって、本当に自分たちにとっても悪なんだろうか。そこを突き詰めて見えてきた本質が歌詞になっていることが多いのです。
「強さ」ではなく「弱さ」を味方につけたから僕は高く飛べる。過去に失ったものに意味を持たせるためにはもっともっと上へ行かなければならない。弱さを知っているからこそ、相手の優しさも強さも感じ取れるのです。

1番サビ

最高到達点までの道のりで傷ついたことすら忘れてしまうほど、過去に感じた痛みを痛みと思わないほど、必死に走ってきたようです。目指す場所に辿り着くには、あんなの傷と呼ばねーよと笑っているのでしょうか。今こそ目醒めるときだ、ここで復活しないでいつするんだよ(今でしょ)という僕の覚悟の強さが表れています。すみません林先生は関係ありません。

2番

味方のはず「だったのに」ということは、味方だと思っていたのに裏切られたということでしょう。ということは、僕にとって「涙」も「弱さ」と同様に味方だということですね。ここでも1番と同じようにネガティブなイメージのあるものを取り上げています。目の前で泣いている人がいたら心配になりますよね。僕にとって味方である涙を流すことすら辛いほど、挫折を味わっているということでしょうか。
余談ですが個人的には、わたしも涙を流すことはいいことだと思っています。辛いとき悲しいときは我慢せずに思い切り泣いてしまったほうがより早くすっきりするからです。涙が出ると交感神経(興奮状態・ストレスのかかった状態で優位になる)が副交感神経(リラックスした状態で優位になる)に切り替わるらしいんです。だから、涙が出るのはストレスを和らげるために体が正常に働いている証なので、良いことなんですよね。涙すら出ない状態のほうが危険なので。

Cメロ

自分を敵に回すとは、自分に打ち勝ちたいということかもしれません。一番の敵は自分、という言葉もありますね。でも最も長い時間自分の側にいるのは紛れもなく自分であるので、自分を敵に回すということは四六時中戦いが続いているような状態ではないでしょうか。それってしんどくないですか?自分に勝てるのは確かに強いけど、その分自分がボロボロになるリスクも高いと思うのです。でも、もし自分が自分の味方になれたら。たとえ四面楚歌の状態でも、自分には常に自分という味方が側にいる。絶対に裏切ることのない、自分という存在がある。それって最強だと思いませんか?

ラストサビ

自分を味方にした僕は、あの時の痛みはもう過ぎたことだと笑っています。世界中が敵で溢れていても崩れそうな足で、しかし確実に踏み止まっています。踏み止まっているだけでは最高到達点に辿り着けない。今この瞬間こそ復活し、前へ進もうという気概が伝わってきました。

まとめ

弱さを自覚すると強くなれることが歌われていましたね。ポジティブなことは誰でも簡単に受け入れられます。ネガティブなことを受け入れられる覚悟と器の広さがある人こそ、本物の強さを兼ね備えているのでしょう。少し論点がズレますが、最近流行りのMBTI診断で自分の性格タイプを知り、その特徴や長所・短所を知ったことで以前より気持ちが軽くなりました。特に短所を客観的に把握できたことは大きかったです。自分が今まで「なんで周りの人は簡単にできるのに、わたしにはできないんだろう」と思っていたことが、実は短所ではなくてそういう性質なのだと分かったときは肩の荷が下りる感覚がありました。弱さを知ることで強くなれると実感したことはあまり無いですが、苦手を知ることで気持ちが楽になり、自分に優しくできるようになったことは、その感覚と近いものがあるのかなと思いました。一生共にいる自分を否定するよりかは、肯定して生きていたいですよね。わたしは自分のことを過小評価してひとりで勝手にしんどくなることがよくあるので、もっと自分を信じて、自分の味方でいられるようになりたいなーということは以前からよく考えていましたが、この曲を聴いてますますその思いが強くなりました。自分が「悪い」「改善したい」と思っていることも、よーく考えてみたら実は悪くないのかもしれない、実は強みや個性になるかもしれない。そんなセカオワ的視点を忘れずにいたいな。

最後まで読んでくださってありがとうございました。明日もいい日になりますように🌛