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オーレ・トシュテンセン『あるノルウェーの大工の日記』


以下引用

手を動かす仕事よりもアイデアの方が価値が高いことは、抽象的な理論や理屈を重視する社会では当然の結果だろう。現場での作業が埃っぽくて混沌としているいっぽう、アイデアは純粋で汚れのない感じがする。

以前は許されたことが、今の社会では問題視される。合理化は人々の心に不寛容をもたらし、ルールや権力による圧迫を生む。その結果、皆が70%の能力では足りず100%の能力を発揮することを求められ、労働市場から多くの人がこぼれ落ちていく。個人の能力は千差万別なのだが、それがほとんど認められない

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