愛されたいと泣く。

「愛されたい」と思うことは悪いことか。

よく分からない。答えが欲しい。自分の中にある感情に気付いたのはいつだったろうか。

「誰かの特別になりたい」「誰かに必要とされたい」「誰かに求められたい」どんな形でもいい。私が望んでいたのは、渇望していたのはそんな形の愛だったんだと思う。

いつからか、自分のいいと思う人と関係を持つようになってしまった。断れなかった。断ったらここで関係が終わると思うから。自分でも馬鹿だと思う。でもどこかで期待している。この人はきっとこれから私を知ってくれる、私に興味を持ってくれる。

そのこれからはいつなのだろう。一生来ないのだろうか。


きっと理解はされないかもしれないけれど、自分の中にはちゃんとルールがある。

自分が付き合いたいと思える人としか出会いたくない。自分が求めてもらいたい人としか会いたくないと。

器用でもないから、何人も同時になんてこともできない。だから何だと言われればそれまでだけれど。

私の中で身体だけの関係も、恋人も大差ない。むしろ差を見つけることの方が難しい。

強いていえば、恋人ならデートしようと言いやすいくらいだろうか。恋人になったとしても相手が忙しいんじゃないかと、考えれば考えるほど言いたいことを言えなくなって、結局言えないまま終わりが来る。

なんて可愛くない女なんだろう。

自立しないと、相手に迷惑かけるからと今まで頑張ってきた。でも最後に相手が選ぶのは、弱くて可愛らしい子だ。私には愛嬌がないんだろうか。

精一杯嬉しかったことは嬉しいと、幸せだと思ったことは幸せだと口にするようにしている。それは異性であれ同性であれ。どこで間違えたんだろう。

私とあの子は何が違うんだろう。

私に足りないものは何か。まだ見つからない。


誰かに愛される自分になるために、まずは自分を愛そうと思う。自分のいい所はどんなところか、辛くなったら考えるようにしている。

後で後悔しないように、お礼や思ったことはすぐに言葉にするようにしている。

一緒にいると気付けないこともたくさんあるから、冷静になったとき思い出したらメモをしよう。

いつかが来るように、まずは自分で自分を大事にして、それ以上に相手のことを思いやりたい。


けど、悲しくなる日だってある。

愛されたいと泣いた。いつか私を愛してくれると信じて。



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