お題

#眠れない夜に

夢のような話、目を閉じるのが怖くなる怖い話……。夜に読んでほしい物語を投稿ください!

急上昇の記事一覧

【創作】最後のライブのあとで【スナップショット】

お疲れ様 ありがとう、来てくれて とてもいいライブだったよ 歌も踊りも素晴らしかった 観客の人たちも とても盛り上がっていたし 私の曲に興味がないんじゃなかったの? そんなことはないよ 僕の趣味ではないけど 今まで君のライブに行かなかったのは 君に迷惑がかかるのが嫌だったから そうだよね 本当にありがとう もう週刊誌を怖がる日々もなくなるし マスクをしなくても町を歩ける いつでも自分自身でいられるはずなのに 多分最初は自分が自分でなくなったように 感じるん

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【SF連載小説】 GHOST DANCE 20章

        20 希望  それから数日が過ぎた。その間、稲垣博士も涼一郎も顔を見せない。見知らぬ看護師が無愛想に餌を運ぶのみの、息詰まる家畜生活である。美也子のみならず、刑天のことが冬吉には気懸かりであった。判ったつもりの、何がチェリオだ。テロリストと自称するからには、いのちを賭した自爆に違いない。来世を夢と開き直っての無責任か。友よと信頼され、あたかもヒロイックのひとつまみを共有したごとく感じたはなんたる愚かさだろう。しかし、俺に何ができる。友よ。その響きが罪の烙印

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【詩】坂の向こう

並ぶビルに囲まれた 小さな通りの下り坂 見慣れた景色を見なくなって 見慣れた自分を見なくなって 過ぎる時間を過ごさずに 見ていたのは明日ばかり 坂の向こうの小さな空は 今日の終わりの見事さを 映して沈む夕陽色 毎日続く今日の日を 重ねることが生きること あかね色に 染まる心に沁みてくる

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【小説】死ンダ君モ愛オシイ 第26話

Prev……前回のお話  それは間違いなく、金魚だった。  ある日、金欠の男は、トレカを売るために女とカードショップに出向いた。「高額買取」で検索して見つけた店で、そのために電車賃410円もかかったのに、カードは大した額にならなかった。クソが。まあ、それはいい。駅までの帰り道、歩道橋の階段を上り切った瞬間、男は激写を狙っているカメラに気づいた。おいおい、プライベートなんだけど? 彼女は写さないでやってくれ、と女を背に隠したが、そのカメラは自分を狙っていたのではなく、夕日を撮

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「ごちゃまぜ語学β」を読みに来てくださってる方にご連絡です。昨日は突然休んですみません。GW中の週末(4/27,28と5/4,5)は記事をお休みさせていただきます。うぐの記事の中で唯一まともな記事なので💦楽しみにしてくださってる方もいらっしゃるようですから一応ご連絡でした。

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優しさは拡がる

お昼休み、横断歩道で信号待ちをしていると、前にいた女性が左右を確認し始めた。赤信号だったから、お急ぎなのだろうな、とそんなことを考えていたら、小さな缶を拾って小走りでこちらに戻ってきた。 そして、同じく信号待ちをしていた自転車の女性に小さな缶を手渡した。自転車の女性は頬を赤く染めながら、とっても感謝していた。何度もありがとうございますとお伝えしていた。 とってもとっても温かい、言葉にできないほど優しい空気がその場に漂っていた。 きっと段差か何かに登ってしまい、その拍子で

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ジャックスカードの昔のCMの話(600文字)

松田龍平さんと、田畑智子さんのCM覚えていますか? 自分の夢にウソはつけない 今年も司法試験に落ち、元気を出すために食事に行く女性。 支払の際、財布を忘れて出て来た事が分かりアセっていると。 『いっしょでいいです』 後ろからジャックスカードが差し出されます。 『あの、ちょっと・・・!』 そのまま何も言わず立ち去る男性を追いかけて店を出た所で。 あせって、店の出口で転んでしまう女性。 激しく転んだ女性に思わず手を差し伸べる男性。 試験には落ちるし、見知らぬ人

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最近、昼があたたかく、夜が冷えるので、夕方から夜にかけて具合が悪い。 4時過ぎにうとうとして、それでも8時前には起きるけど。 そのかわり、14時頃から16時頃までうとうとしてしまう。 その間に、最低限の家事や読書、書くこと、日記など詰め込むけど、集中できないな。

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詩 : キャラクター

「キャラクター」 僕が僕であることの証明は 与えて貰った環境なんだろうか 時として 離れて自分を見た時 嫌な思いになる 時として 何気に交わした会話と表現が 人を和ませる でも 悩んでしまう どう活かしたらいいんだろうとか ここでは場違いで 封印したいなぁ なんて 僕に合うことや出来る事の 旅探しは まずは これからの 一歩を踏み出すことなんだと 言い聞かせ 心地よい居場所を歩きながら旅が続く #no+e創作大賞2024 #エッセイ部門 #キャラクター #自分探し #

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何を書くかよりも何を書かないか

世の中には、人に教えたいものと教えたくないものが存在する。SNSの発達によって、評判になった店はすぐさま人気が出るようになった。その一過性のムーブをいかにして、持続させられるかが長続きののための鍵となるのだが、それは1消費者が考えることではない。 確かにこの世に自分しか知らない情報は存在する。特に現地の情報はそこに行った人しか手に入れられないものが多い。インターネットの波をどれだけ掻き分けようとも、現地の一次情報には勝てないのがオチだ。情報を書いたり、誰かに話したりして、周

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待つ価値のある人

今日はいいことがあった。イヤなこともあったが、それは忘・れ・て。 今月初めころに仲たがいしたRちゃんと仲直りができた。 彼女もいろいろ大変だったんだなあということが 話し合いでわかって、納得した上でまた仲良くすることにした。 彼女のフォローを外さないでよかったと思った(*´ω`*) もうだめだなと思ったご縁もあった。 彼女(Hさん)はわたしに表面は普通どおりに接していたけど、半年たってもわたしのフォローを未承認のまま(noteにはないシステムです)で、今日はついにコメン

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【SF連載小説】 GHOST DANCE 19章

         19 たましい  その日の深夜である。カードは再び取り上げられ、むしゃくしゃする冬吉のところに、自由を運ぶ一陣の風のようにささやきが現れて言うことに、 「刑天君が会いたいって……」  冬吉はさっそくささやきをともない、廃墟の地下室に赴いた。  刑天は、もはや生首なんぞいらぬお世話の、正常な姿でベッドに胡坐をかき、たくましい胸をはだけ、口と開いた臍にビールを流し込んでいた。冬吉を認めると、その目を輝かせ、 「よく来てくれた。まあ座って、ビールでもやってく

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マーブル模様の通い路

 週末は大抵、痺れた腕の中にちょこんと収まる君のつむじを愛でて、ペールトーンの浅い眠りを妨げないよう、ふたりにとっては少しばかり窮屈なベッドからなるべく、こっそりゆっくりと抜け出すけれど、またまた失敗、起こしてしまった。 「おはよう。ううん、もうこんにちはの時間だね」 「ん」  挨拶もそこそこに、くるりと背を向け、壁に張り付く(僕の代わりにしないでくれ)。  と、何かがかつん、と音を立てて小指の長さ程度の隙間に落ちる。後であのベッドの下を覗かなくては(少々、面倒なことに

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夢見る

 一昨日の夢の中ではまた一人。昨日の夢の中でも一人。今晩の夢の中ではどうなんだろう?楽しみ。期待。不安。緊張。5秒おきにコロコロ変化する心。心にはもう少し大人しくしてほしい。心には静かにしてほしい。  また一人?それとも誰か出てくるのかな?出てくるのならば家族?親友?初恋の相手?どれも出てくるのは喜ばしい。嬉しい。だけど、出てきてほしくない気分もある。少し複雑な感情。心に引っ掻き傷がまたできるから。忘れたいのに忘れられない一筋の光がない暗闇の歴史が思い出すから。  今日もまた

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自分を信じる。

小学校4年生のとき、 ピアノのコンクールでかなりいいところまで行ったのに、 最後の最後で、 練習会場にいた独特な弾き方をする子に影響されて、 その子がとても魅力的に見えて、 自分の弾き方を忘れてしまった。 そして本番で、 「今までそんな弾き方してなかったじゃん、、、」 と後で先生に言わせてしまうような弾き方をして、落選した。 私のひとつ前の順番だった子も落ちて、とても泣いていた。 私は、 「そりゃそうだよな、、、」 と思って、全然涙が出なかった。 あの子が魅力的に見えた

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リースはこんな感じで

先日薄紫のスターチスでハーフリースを作りました そのスターチスがまだ余っていて 水に生けていたけれどそろそろ茎が傷んできたので 残りのスターチスもリースにしちゃいます 今回もベースはセリアのもの ミニサイズ でもこれだと太過ぎるので、バラします 小さなぴろぴろと出てるものはカットしながら ほぐしていきます 今回は割ときれいに4つに分かれたけど たまにすごくバラバラな時もある 細くなった輪っかを使います 材料は薄紫のスターチスに もっと薄い紫のスターチスを少し買い足

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「消えたいアナタへ」の話

「……生きてるだけで丸儲けって感じじゃろ?」 「ハイ!」 「悩みなんか……ないじゃろ?」 「……ないですね!」 「私なんか……家で愚痴ばっかりよ……」 「……一生懸命頑張ってるから、じゃないですかね」 「ほら、またポジティブな事言ってる」 「あ、確かに……でも、私6年前『この世から消えたい』とか言ってましたよ、そう言えば」 「ホント?」 「ハイ!奇跡のV字回復で……忘れてましたけど」 この世から消えてなくなりたかった。 つい6年前の事だ。 「消えたいんじゃけど」 そう言

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こちらでとりあげていただきました。 https://note.com/sazakitoyomu/m/m5382a3e818f5 「今、このnoterが面白い」選考担当様のマガジンです。 「待つ価値のある人」をとりあげていただきました。 ありがとうございます(*- -)(*_ _)ペコリ

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回廊

視界の隅で贈る 赤い気配に 映した、夏の葉が満ちてゆく ガラスの回廊と蜃気楼、おなじ時を 生きていたことでもあるみたいに 息を潜めて、響かせていた 蜜蜂の 翅音が消えた空、 飛び交う軌道を 走るイバラが悼む造花の棘、 青い鱗粉が光るワンピースを選んで 旅立つ雨の日、バスターミナルを 行き交う人影の中で 愛されるために避けてきた波紋を 壁にもたれて待っていた、燃えて刻まれた 動線の奥、 誰の隣にも座らなかった私を今日、連れて 巡る、窓の向こうからも 降り注ぐ、生きた 雨音に触れ

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託す者    -62-

~ご案内~ あらすじ・相関図・登場人物はコチラ→【総合案内所】【㊗連載小説50話突破】 前話はコチラ→【第61話・紅と瑠璃】 重要参考話→【第51話・学ぶ人】(まいまい島編開幕)       【第59話・このちっぽけな島で】(まいまい島の過去編開幕・公式マガジンに選ばれました!) 物語の始まり→【第1話・スノーボールアース】  ~前回までのあらすじ~ 正義屋養成所襲撃事件からおよそ一年と半年。正義屋養成所の四年生に進級したグティ達は、同じ中央五大国であるまいまい島の首

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