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立体的な服〜ヴィンテージから新しいものまで〜

自分自身のことについて余り書いていませんでした。
私は元々、ファッション留学を夢見て将来はファッションデザイナーになりたいと思っていました。

ファッション留学については、体調の問題が1番のネックとなり、まだ叶っていないですし、これからも、少なくともすぐには無理だろうと思っています。

それから、尊敬するファッションデザイナーの方について注意深く知って行くうち、私は何かのプロダクトを生み出すということよりも、服飾の世界でならばスタイリングのお仕事がしたいと今は思っています。

私がスタイリストのお仕事の奥深さを本当の意味で魅力に感じたのは、Gemma Wardがモデル業に復活したということで購入したSpring/Summer 2015シーズンのイギリスの雑誌Pop Magazineの中の誌面のスタイリングを見て骨の髄まで感激を覚えた時。

それから、山本耀司さんのパリコレのスタイリングについて、ヨウジヤマモトの店頭でお店の方から詳しく伺えたことがきっかけでした。

スタイリストも体力勝負のお仕事でしょうから、今の私には難しい分野ですが、叶うか叶わないかというのは気にせず、「このお仕事について知りたい」と思うのはいつも素敵なことだと感じています。



立体的な服


本題に入ります。

服が好きでも、買うお洋服や集めるお洋服はその時々で変化がありました。
それは好みが変わってしまってこういう服は着なくなった、ということではなく、私の場合は主に購入するお店が変わって行ったことがその変化の要因でした。

私は小学生の時のお洋服もまだ着ているくらい物持ちが良いタイプで、着るお洋服の雰囲気が変わっても、組み合わせて色々な着方をするのが好きな為、お洋服を捨てたり、サイズの問題以外で誰かにあげるということはとても少ないです。

そんな中、最近私のお洋服のコレクションの中で目立って来たのがクローゼットに入れることの出来ない「立体的な服」。
ヴィンテージのものが多いのですが、最近発表されたお洋服も中にはあります。

単にお気に入りの洋服を紹介するよりも、特徴のあるものについて書いてみたいなと思ったので、今回はこういった立体的な服、言い換えると嵩張る服、余り実用性を追求していないお洋服を私のワードローブから勝手に紹介したいと思います。



初めて買った立体的で扱いの難しいヴィンテージのニット


ヴィンテージの80年代のニット。肩にアライグマの尻尾が4本もくっついています。


このヴィンテージのニットは、何年も前に誕生日プレゼントとして買って貰いました。
EVA fashion artという素晴らしいヴィンテージを扱っていらっしゃるお店が代官山にあり、このニットもEVAで出会ったものでした。

両方の肩にアライグマの尻尾だと思われるファーがそれぞれ2本ずつ付いていて、タンスの中でぐちゃっとさせてしまったり、湿気多めの私の部屋のクローゼットにしまうのはなんだか抵抗がありました。


ニットにファーが付いている部分

最初はどうやって保管すれば・・?と思ったのですが、もうこうなったら部屋に飾ってしまうのが1番だ!という気持ちになり、今は部屋の壁に掛けて毎日美術品の様に眺めて過ごしています。

ちなみに、写真だけ見ると可愛い印象のニットですが、着ると肩にかなり立体感が生まれて、80年代らしいかっこいいボリューミーな肩になります。
そこからファーが揺れているって何だか凄いニットだ・・と、今でも特別で稀なお洋服だと感じています。



Sokoがカンヌ映画祭で着用したヴィンテージのスパンコールドレス

フランス出身の歌手Sokoが私物を売っているのをご存知ですか?

DepopというアプリにSokoのオフィシャルアカウントがあり、ミュージックビデオで使った衣装や、プライベートで持っていた服やアクセサリーなど、色々なものが販売されていて、見ているだけでわくわくします。

私はSokoの服や靴がサイズも大体丁度良いので、何度かお買い物していて、その中でもDepopの画面越しに見ていた時から「これはファンとしては手に入れておきたい・・!」と思っていたのが、Sokoが初めてカンヌ映画祭に出席した際に実際に着用した、スパンコールのドレスです。


Sokoがカンヌ映画祭で着用したドレス。ファンにはたまらない品ですが、送料を除くと、ドレス自体は80ドルという謎の安さでSokoのDepopに出品されていました。


これは、チュールの入ったスカート部分が立体的で、スパンコールも他のお洋服とごちゃごちゃさせて何かに引っかかってしまったら嫌なので、やはり部屋の壁に飾っています。


立体的なスカート部分


余り普段使いするタイプのドレスではないですが、Sokoがカンヌで着こなしていた様に、色々なタイプのアイテムを組み合わせると、何通りも表情が出るとても可愛いドレスです。


カンヌ映画祭での様子。真ん中の女の子がSoko。
スパンコールのドレスにスパンコールのジャケットを合わせるのが面白いです。Sokoがこの日に両腕に着けているバングルも、Depopで出品されて、このドレスとは別の時に買わせて貰いました。



Jean Paul Gaultierのヴィンテージのスカート


私が持っている洋服の中で1番立体的なのが、ゴルチエのヴィンテージのスカート。
こちらも代官山のEVAで購入しました!


ゴルチエのヴィンテージのスカート。このデザインのドレスも存在するらしいです。
スカートの裾の刺繍まで美しいです。


このスカートは本当に形が美しくて、もしぎゅうぎゅうのクローゼットの中でぺちゃっとさせてしまったら残念では済まない、、ということで、こちらも部屋に飾っています。

色も柄もどの部分をとっても凝っていて、とても重厚感のあるコーディネートの主役になるスカート。

生地も様々な素材が使われています。

本当に特別な日に、特別な時の為に大切にしたいスカートです。



kitten by kateのスカート、Leo Skirt in Shadow


アメリカ人のモデル、Kate Bowmanがロサンゼルスで立ち上げたブランド、kittenのずっと憧れていたLeo Skirtを先日サンプルセールで購入しました。


The Leo Skirt in Shadow

こちらも立体的なスカート!
生地が柔らかいのである程度クローゼットの中で押されても大丈夫そうですが、このスカートも大切にしたいので部屋で飾っています。

環境に配慮した素材を使っているハンドメイドのブランド’kitten by kate’ですが、こちらのスカートもデッドストックのシルクシフォンから作られたそうです。

たっぷりと生地が使われていて、スカートがとても広がるのが特徴です。


スカートをはくと、裾をかなり上まで持ち上げられるくらい、たっぷりとしたシルクシフォンの生地で作られたスカート。


kitten by kateはまだ日本では取り扱うお店がないはずなので、個人輸入で購入しています。
kittenのウェブサイトではドルではなく円でお買い物が出来るので、お会計の際にドルから円に変換してみたらおいくらになるのだろう、という不安はありません。



終わりに


私のワードローブから、畳んだりクローゼットに掛けたりして保管するのが難しい立体的なお洋服を紹介させて戴きました。

裾がもの凄く長いドレスなど、他にも変わったお洋服を沢山持っているので、またこうして書くことが出来たらなと思っています。

最後まで読んで戴いた方、ありがとうございました!

私のファッションへのわくわくが伝わっていたらとても嬉しいです。



友子


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