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Amtrak アメリカ鉄道旅 01 アムトラックの旅

広大なアメリカ。アメリカを旅するには飛行機やレンタカーを利用する観光客がほとんどですが、全米を網羅する鉄道・アムトラックでの旅も面白いものです。この記事では20回にわたりアメリカの長距離鉄道アムトラックを利用した旅について連載していきます。さまざまな路線の魅力をお伝えできたら幸いです。


AMTRAKとは?

アムトラックの詳しい歴史や会社の構造などは、専門のサイトにお任せするとして、ここでは、これからアメリカを鉄道で旅をしようと思っている旅行者、初めての鉄道旅をしてみようという人向けにわかりやすく説明をしていこうと思います。

アムトラックは、アメリカ全土の都市を結ぶ鉄道網です。アメリカにはさまざまな鉄道会社がありますが、線路幅などの規格が同じなので、アムトラックは各鉄道会社から路線を借りて列車を運行しています。これにより全米にアクセスできる鉄道網が整備されました。
我々観光客は、アムトラックの駅さえあれば大都市間を移動することができるのです。
そんなアムトラックですが、英語をうまく話せない日本人がアメリカで鉄道旅行するのは大丈夫なのか?自分で本当にいけるのか?などなど不安に思われると思います。
以下、日本人にとっての鉄道旅の良いところ(Pros)と悪いところ(Cons)を挙げておきますのでご参照ください。
Pros
・ゆっくりと大陸横断の旅を満喫できる。
・アメリカ大陸の大きさ、各都市間の長さを実体験できる。
・各都市の町の中心部にある駅で乗降できる。(町から離れた空港に行く必要がない)
・自分で車を運転することなく、移動できる。
・乗務員や乗客とののんびりとしたコミュニケーションが可能。
・個室がある。
Cons
・時間がかかる。
・サービスに日本語対応がない。
・個室の内装がやや古い。(快適ではないと感じる人もいる)
・食事が美味しくないと感じる人もいる。

これらを鑑みても、時間があればアムトラックの旅のメリットがデメリットを上回ると思います。大陸横断を経験すると、アメリカの大きさを感じられ、本当のアメリカのよい部分を知ることができるので、是非トライしてみてください。そこにはネットや雑誌から得ることのできない素晴らしいアメリカがあるのです。

アムトラックの乗り方

長距離鉄道の旅だからといって、不便なことはなく、飛行機に乗るのと同じような感じで乗ることができます。
アメリカの主要都市にはアムトラックの駅があります。駅から列車に乗るだけです。ただ列車の本数が限られているので、時刻表は確認してください。今はネットで簡単に運行状況なども確認できます。
アメリカで大きな荷物を持っての鉄道の移動は、ちょっと面倒だなと思う方もいると思います。この点は、サービスの国アメリカならではのしっかりとしたシステムに支えられていますので心配する必要はありません。飛行機に乗るようにチェックイン・カウンターで荷物を預け、降りる駅でピックアップするだけです。
チケットも現在はネットで購入できるので、大きなストレスはありません。
この辺りは、今後の連載で詳しくご説明します。

アムトラックの魅力

アムトラックでの旅は、一度乗ってみると一生忘れることのできない素晴らしい経験となります。若い人は安いチケットでコーチ席に乗り旅をするのもいいでしょう。快適な旅をしたい場合はベッドルームというシャワーやトイレが完備された個室を予約し、優雅な旅をするのも楽しいです。
アムトラックは移動手段というだけでなく、乗る楽しみがあるります。そして、どの路線に乗るかで楽しみ方は大きく変わります。広大な国アメリカのどの部分を走るかで、景色は変わり、乗客の層も変わります。ある時は大雪の中西部を走ったり、美しい夏のロッキー山脈を超えたり、海に沿って太陽が登ったり沈んだりする風景を眺めたりできます。この景色は言葉では言い表すことのできない素晴らしいものです。
日本語が通じないのも、むしろ楽しいです。海外旅行に来たなという感情、ちょっと寂しい風景と共にいい思い出となります。(実際に言葉が通じずに困ることはほぼありませんのでご安心を)

この記事では、アムトラックの魅力を深掘りし、皆さんが実際にアムトラックで旅をしたいと思っていただけるよう詳細を記していきます。旅で困らないような情報も満載ですのでお楽しみください。

各回テーマ(予定):
01 アムトラックの旅
02 アムトラックの路線
03 アムトラックのチケット購入・座席の種類
04 アムトラックの駅
05 エンパイア・ビルダー号
06 カリフォルニア・ゼファー号
07 サウスウエスト・チーフ号
08 コースト・スターライト号
09 アセラ・エクスプレス号
10 エンパイア・サービス号


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