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インターフェースとしての音声~「アクセシビリティの祭典」所感_その1

2018年5月17日に神戸で開催された「アクセシビリティの祭典」に参加した感想を自分なりにまとめようと思ったが、セッション内容一覧でもご覧頂ける通り、幅広く、内容も濃く、どこから手を付けたらよいのか正直見当がつかない。
noteも当面、その話が続きそうな気がする。終わったと思ったら反芻してまた書きそうだ。興味のない方ごめんなさい。

当日の模様は協賛企業でもあるサイバーエージェントさんの動画サービス"FLESH!"で見られる。

FLESH!に関してはセッション内のトークバトル 60分一本勝負「禁断の対決!サイバーエージェント vs サイボウズ」

「2018年9月までに適合レベルAに準拠する」宣言

が飛び出したので期待して見守りたいと思う。(←というプレッシャーw)

また、木達さんがご自身のblog覚え書きの中でまとめを作ってくださったので、そちらをご案内したい。

インターフェースの変化

ここ最近特に感じていたのだが、自分の中でインターフェースは音声に変わっていきつつある。

「マンマシンインターフェース(MMI)」「ユーザインターフェース(UI)」「ヒューマンインターフェース(HI)」‥いろいろなところでインターフェースという言葉が出てくるので、何かの折に聞いたことがあるかも知れないが、最初に言葉の定義づけをしたい。

インターフェースとは

インターフェース(interface)のことを黒須正明放送大学名誉教授は「コンピュータと人間の接点」で

異質なものが接している場のことである。

と記している。(P.10)
また認知科学者の佐伯 胖(ゆたか)は「接面」という言い方をしている。

自分が今回のnoteのタイトルで「インターフェースとしての音声」としたのは、

音声が人と機械の橋渡しとなる

という意味で使っている。

余談だが、自分はインターフェースと統一しようとしてよくインターフェイスと入力してしまう。タイポがあったらご容赦のほど。

視覚障害者のIT活用

今回「視覚障害を持つ方の最新事情」(注:セッションタイトルそのまま引用)を拝聴していたところ、スピーカーの園氏の言葉を聞いて深く頷いた。

(案の定、タイポしてインターフェースになってなかった‥)

園氏は中途視覚障害者。お話を伺うと実にITを文字通り活用されている。iPhoneに音声読み上げ機能のVoiceOverが入る前から使われていたそうだ。

スマートスピーカーも生活に取り入れられていて、なんと園氏のご自宅にはあちこちにスマートスピーカーがあり、全部で9台あるとか。

・時間の確認
・天気
・音楽
・アラーム
・スマートスピーカーとちょっとしたお喋り

などでよく使われるそうだ。

後ほど他のかたが「天気に関して言うと、近所の天気は判るけど地方出張などでパッキングの手を止めたくない時がある」と仰っていた。確かに。

なおこの日に際し、園氏はアレクサとグーグル両方で目覚ましかけたそうである。冗長性、素晴らしい。

これ以外にも、このセッションは非常に共感する言葉が多く、どこを取り上げようかと悩んだのだが、こんな話も出た。

そうなんです。
自分も組織内で説明したら怪訝な顔をされた事が多々ある。
IT企業やWeb制作会社ではなく、それ以外の企業や官公庁の組織内でWebに関わっている人って「普通の人」だから。
文字が画像の上に載せてある状態を「これ(機械では)読み取れません」といっても、何のこと?と思うのは当然の反応なので。

なお代替テキストに関して理解度を高めるにはちょっとしたヒント(と言っても、ツイート済だが)があるので、また別の機会に。

話を伺っていると、その通りだと思った。うーん、好奇心は何にも勝る。
まずはAmazonさんのキャンペーンを狙ってAmazon Echoを買ってみようかなぁ‥。自分の家は狭いので1個あれば十分な気もするけど。

なお蛇足だけど、noteにこんな記事がありました。

なんと!うむむ‥技術的問題とは別にユーザマインドに問題発生だろうか?
購入した暁には気を付けよう‥。

(了)

次も「アクセシビリティの祭典」ネタです。たぶん。

ヘッダー写真 撮影地 ニュージーランド クイーンズタウン ©moya

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