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1日目。モバイルSuicaのなかった時代を空想する

便利なものに囲まれて生活していると、ついそれがなかった時代のことを忘れてしまう。

私自身、最新の機器や道具を使い倒すのが仕事でも趣味でもあるので、未来の方向に意識が向かいがちだが、今日の出来事を振り返りつつ、そのモノがなかった時代を空想しよう。

100日続けてみようと思います。

今は、モバイルSuicaだけで日本中、出張している。なくてはならない便利アイテムだが、さて、なかったときはどうしてたんだっけ?

自宅から最寄りのJRの駅まで歩く。改札の前にある券売機で行き先掲示板を眺めて、須磨行きの切符を買う。220円。
この空想時点で初めて220円という料金を意識する。実際には券売機にも行き先掲示板も目にしていない。
昔は、行き先掲示板で一生懸命切符の値段を確認したんだよねぇ。

切符を改札機に入れようとすると切符の入る改札が少ない。20%くらいのイメージだろうか。ほとんどが切符の入らない改札だ。

ホームの時刻表で列車の時刻を見る。実際にはスマホの検索アプリの画面で見ている。いまもホームに列車の時刻表ってあったんだろうか。本数の多い神戸の駅にも。こんど、調べてみなければ。

須磨駅に到着し、切符を改札に入れて、駅を出る。子供の頃、よく小さい切符をなくしたことを思い出す。そのころのトラウマか、切符を持って移動するときは今だにドキドキする。スマホのモバイルSuicaになって、その心配は消えたことを思い出す。

須磨での用事を済ませて、帰路に着く。また、切符を買い、自宅近くのJRの駅まで行く。駅を降りて、郵便ポストに立ち寄り、封書をいくつか郵送する。帰りは徒歩ではなく、バスに乗る。神戸市バスは210円。降りるときに支払う。お釣りが出ないので、210円をちょうど用意していけなければならない。とってもめんどくさい。100円を10円に両替して支払う。
90円は戻ってきてしまう。小銭で財布が重い。

実際には、小銭は1円も財布に入っていない。そもそも財布すら、今は持っていない。スマホのモバイルSuicaだけでことが足りている。
なかった時代を想像すると、とっても面倒だったんだなと思う。

モバイルSuicaによってなくなったものを想像すると、行き先掲示板、切符、切符を入れる改札、付随して時刻表の看板、お釣り、両替機があるんだな。


ビジネス書作家 美崎栄一郎
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