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好きな百合(?)作品を挙げる

こんにちは。めんどくさい百合オタです。
あまりにめんどくさいので、どう考えても公式が百合とは思っていないであろう作品にも、勝手に百合を見出しています

本日は、そんな私の性癖に刺さった百合(?)を挙げていきます。
私と同じ幻覚を見ている人だけ、最後まで付き合ってくれよな!!

・私の考える百合の定義は「女性同士の、尊さとしんどみに溢れた関係性」です。「これ百合(=女性同士の恋愛)じゃないだろ」と思っても堪忍して!!

・中には、公式が百合と明言していない作品も含まれます。百合豚の妄想が無理な人はブラウザバックしてください。

・個人で制作されている作品、楽曲などを含みます。何か問題がありましたら、コメントでお教えください

ここで紹介した作品への誹謗中傷などはおやめください。

 ⚠️注意⚠️

じみ子ちゃんと千絵美ちゃん

pixivにアップされている「おやすみたかし」氏の作品。バッチリ百合です。
めっちゃ伸びてるので、知っている人も多いのではないかと思う。

この作品の何が魅力的なのかというと、

  • ユーモアと切なさがミックスされた雰囲気

  • 設定的にはどうあがいてもバッドエンドにしかならなそうなのに、千絵美ちゃんの頭の弱さや「とりあえずおっぱいを押し付ける」という行動のせいか、暗くなりすぎないところ

    • かと思えば突然、生前の千絵美ちゃんが取り巻かれていた地獄のような環境が開示されたりもして、オタクは爆発四散する

  • 「自己犠牲的なまでに優しくて、性的にも魅力的で、そして自分に向けられた悪意や欲望を上手くかわせないくらいには頭が弱い」という千絵美ちゃんのキャラ付けがあまりに絶妙

    • そこから繰り出される「きれいな子 よごしたくないなあ」の威力は絶大。愛じゃん……つらぁ

  • じみ子ちゃんが一貫して千絵美ちゃん大好きなのが良い。尊いしんどい

  • 基本的に「千絵美ちゃんの魅力」を描くことに力が入っている作品だと思うのだが、告白シーンのじみ子ちゃんとか、先に挙げた「きれいな子」のシーンのじみ子ちゃんがマジで綺麗なので必見

……だと思う。

熱くなりすぎたが、ぜひ読んでみてほしい。

泣くなアンナ

pixivにアップされている「ジョハン」氏の作品。これも百合です。

「天才演出家のトラウマとエゴとアガペー」というジョハン氏のキャプションに全てが表現されていて、オタクは首がもげるほどうなずいた。

「舞台の下で『他者の要望に応える義務を果たせ』と理不尽に抑圧される」トラウマを
「私のしたことで他人がどうなろうが、知ったことではない」というエゴで乗り越え、
同じトラウマに苦しむ才能ある若者に対して、復讐のために何をしようが「よくやったね」と受け入れるようなアガペーを見せた……ということなのだろうか。

あとは、

  • 「『絞首台の落とし戸が開く音』がした日には、誰にも邪魔されず集中して仕事ができる」

    • 「私は(舞台上のものを含めて)他人の生殺与奪を握ることができる」と改めて自覚した日ということだろうか?

  • 「絞首台のボタンを押したのが誰だったか誰も知らない」

  • 「ボタンを押すとき執行人はどこまでも自分勝手でいられる」

↑こうした描写に、高みから下々の者を見下ろし、「誰にも知られず絞首台のボタンを押せる」ような見えざる手をもって好き勝手に振る舞う、神がかったエゴイズムがにじみ出ていると感じた。かっこいいなぁ。

でもそこに至るまでに「トラウマ」を経験しているし、やがては後進に「アガペー」を注ぐ存在になっていくんだよね……深いなぁ(バカ浅感想)

概してシスターフッド的な雰囲気を強く感じる百合作品。
っていうか、「泣くな 復讐しろ」って台詞良すぎんか??

ジョハン氏の作品はこれに限らずかっこいいので、百合オタ諸氏は見てくれ。

ドラマ「アンナチュラル」第2話

はい。どう考えても公式は百合と思っていないシリーズ第一弾。

「ユキオトコノイ タスケテ花」から「ユキオトコノイエ タスケテ花イル」に至る流れが最高。

  • やべぇネカマに監禁されて、一つの結束バンドで互いに手首を縛られた二人・ミケと花

  • 一つのおにぎりやサンドイッチを二人で分け合っていた

  • 「ここから出られたら(二人で)白夜を見に行こう」と約束していた

    • ↑このシーン、結束バンドで縛られた手で指切りするの良すぎないか??

↑この情景だけでもしんどい百合として120億点なのだが、

  • 片方(ミケ)は死んで、片方(花)は助かる

    • 花が助けられたときの「ミケちゃん……」という台詞よ……

  • ミケは結局身元不明のままで、荼毘に付されるときもミコトと六郎を除いて、彼女のダイイングメッセージのおかげで助け出された花しか立ち会わない

    • 主題歌の"Lemon"の「苦いレモンの匂い」という歌詞に合わせて、映像に「身元不明者」の文字が出てくるのいいな……「結局ミケは帰るべき家も分からないまま、身元不明者として処理される」というほろ苦さと「事件は解決し、ミケが最期に助けようとした花も助かる」という爽やかで美しい結末とがまさにこの歌詞とマッチしているんですよ(ここまで一息)

  • 花は先の「白夜を見に行く」という約束を果たすことを誓う

    • 「白夜を見に行く」と言っていた当のミケの遺体は、儚くも火葬炉の中に消えていってしまうという映像がいい……

…という苦い余韻の残る結末もつらくて良いのである。さっきから「いい」しか言ってねぇな。ボキャ貧か??

この記事を書くにあたり、改めて第2話を見返したのだが、記憶の3000倍くらいエモくてびっくりした。
レビューの文面も三点リーダーだらけになってしまうわけだ。

百合オタ諸氏は、いや、百合オタでなくとも一度見てみてほしい。面白いから!

魔法少女まどか☆マギカ

あまりに有名すぎてあげるべきか悩んだけど、結局あげちゃう。
言わずと知れた百合オタにとっての金字塔(?)

※なお、百合かどうかには賛否ある模様

ほむらちゃんの抱いている「愛」は、「友愛」とか「恋愛」とかの言葉で定義できる域を超えた激重感情だと思っている。

でもさ、退院したてで自分に自信がなくて、挙げ句魔女結界に取り込まれて殺されそうになっていたときに、日々命がけで戦う魔法少女が「クラスのみんなには内緒だよっ☆」みたいな悲壮感のなさで助けてくれたら尊敬するし、好きになっちゃうよね。

あと、

「貴方と友達になれて嬉しかった。貴方が魔女に襲われたときに間に合って、今でもそれが自慢なの」
「だから、魔法少女になって本当に良かったって、そう思うんだ」

からの

「さよなら、ほむらちゃん。元気でね」

とか言われたら、残された側はそりゃあ、激重感情抱いちゃうじゃないですか!!
(↑の台詞はうろ覚えです、間違ってたらごめん)

「私は守ってもらうばかりで、大好きな鹿目さんが死地に向かおうとしているときさえ、何もできないのか」
「ワルプルギスの夜が何とかなったとして、私はこれからもダメな人間のままなのか、誰かに守ってもらうばかりなのか」
「なんで私じゃなくて、鹿目さんみたいな人が死ななくちゃいけないんだろう」

みたいなさ……(クソデカため息)

ほむらちゃんの「鹿目さんとの出会いをやり直したい。彼女に守られる私じゃなくて、彼女を守る私になりたい」っていう願いも、そういう激重感情の帰結と考えるとしっくりくる。

「鹿目さんを生き返らせたい」だと、生き返らせてもらった負い目を感じるであろう鹿目さんにまた守ってもらう、みたいなことになりかねないしね。

あとしんどいのは、ほむらのまどかへの愛情はループの度に募っていくけれど、まどかからほむらへの愛情はループの度にリセットされちゃうところだよね……

そもそもまどか自身、

  • 「人々を救うこと」自体が自分の取り柄になっているところ

  • 魔女化したときに救済の魔女になるところ(その性質は「慈悲」)

  • アルティメットまどかになるところ

辺りに見られるように、結構「善性のサイコパス」っぽいところがあるような気がする。良くも悪くも命を依怙贔屓しなさそうというか。
一周目のときも、「たかが」と言ってはなんだけど、猫の命を助けるために魔法少女になっていたりするし……自分の命と他者の命、人間の命と動物の命ですら、あまり差をつけて扱っていないんだよね……

まどかのこうした性質を鑑みると、ほむらからまどかへのクッソ重い愛情は、ループをしようがしまいが空回る運命にあったのかもしれないと思う。

それにしても全てを超越した末の「愛よ」は圧巻の一言である。
これからどうなっていくのかなぁ。〈ワルプルギスの廻天〉楽しみですね。

杏子とさやかについても書くつもりだったけど、話がとんでもなく長くなりそうなので、またいつか書くことにします。

「まどマギ」、聞いたことはあるけど見たことはないって人がいたら、ぜひ見てください。言うまでもなく面白いよ!!

クーネル・エンゲイザー/暮しガスメータ

琴乃葉姉妹の関係性がしんどいだけで、もはや百合ではない気がする。
まあいっか。

どちらも「電ǂ鯨」氏の楽曲です。
百合豚の幻覚を抜きにしても良いので聴いてくれ。

強いて言うなら『クーネル・エンゲイザー』の

「外を見ながら、やっぱり世界が眠らなかったら、すきって言ってあげてもいいよ」

「絶対的な 生物学的な終わりを前に かたくなに手を繋ぐ クーネル・エンゲイザー」

辺りの歌詞に、しんどい姉妹百合の片鱗が表れているといえるかもしれない(幻覚)

それと、葵ちゃんだけ「右の手と肺と心が凍ってしまった」後のサビの、姉妹でちょっとすれ違っている感がまたしんどいんだなー、こりゃ。はぁぁ……

『暮しガスメータ』に関しては、百合百合しい歌詞はないんだけど、空気感がとても良い。

漠然とした不安に追われ、いつ「滑る」とも分からない暮らしを続けながら、郵便局で公共料金を払ったり、コンビニで何かを買ったりするごとに、束の間の安心感を覚える……

しかしそんな二人の暮らしは、「君」がまるで微睡むようにして事切れてしまったことで、唐突に終わりを迎えたのだった。
現実なのか幻想なのか分からないような、ふわふわとした虚無感を残したまま……

不穏な生活感と現実感に彩られた、二人の孤独の描写がとてつもなく上手い。
温度とか質感とかがエグい。

「遠足前の夜中」の浮足立った感じとか、我々にも分かりそうなのに、なお肝心なところが掴みきれない世界観も最高なのでみんな聴いてくれ。

夏休みが終わる前の数日とかに聴いてみな、飛ぶぞ(エモさで)。

まとめ

人が死ぬやつばっかじゃねーか!!

あと書いていて気づいたんだけど、百合は世界観なのかもしれない。
二人の背後にある世界が残酷で美しいと、二人の関係性も一層輝く……気がする。

個人的には、みきとPの『少女レイ』みたいなシュワッと爽やかでドロっと重い空気感の百合とか、『ENDER LILIES』みたいな美しくて退廃的な雰囲気の百合とかも見てみたい。

誰か作って(他力本願)

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