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潔い人は美しい。手放すことによって何が見えるのか

研ぎ澄まされた美しさ、というものがある。
中途半端な姿勢では手に入らないものだ。

わたし探求メディア「Molecule(マレキュール)」にて、取材記事を書かせていただいている。

働く子育て世代の生き方・働き方のヒントとなるような、「わたし」主語のワクワクを大切にした記事をお届けするのがコンセプトである。

今回は、株式会社真面目の代表取締役・平川アズサさんにお話をうかがった。

平川さんのお話から私が感じたのは、
「潔い人って、やっぱりかっこいいな」
ということだ。

ワクワクが生む、熱量の高さ

平川さんはとてもかっこいい人だ。

元モデルであり、外見もものすごく素敵だ。
取材はオンラインでさせていただいたが、スタイリッシュな平川さんの魅力は画面ごしにも伝わってきた。

でも、それ以上に私が感じたのは平川さんの内面のかっこよさ。
言い換えれば、「潔さ」である。

平川さんは、芸能界から映像制作の世界に飛び込み、自ら会社を興した。
いわば「撮られる側」から「撮る側」への転換である。
そして順調な経営のかたわら、新しいチャレンジを始めようとしておられる。

平川さんのお話を聞いていると、とにかく熱量が高い。
自分の思いが明確にあり、しかも周りを巻き込む説得力と魅力がある。

それは平川さんご自身が、日々の仕事に心からワクワクしているからだろう。

ワクワクの秘訣を聞いたら、平川さんはこう答えてくださった。
「嫌なことをはっきり自覚し、辞めることです」

正直なところ、この答えは少々意外だった。
ワクワクの源を見つける方法とか、好きなことを仕事にするためには……とか、そんなヒントを内心期待していたのだ。
しかし、むしろワクワクを減らす要素を手放すほうが大事なのだという。

自分にとって不要なものを手放す。
潔さがなければできないことだと私は感じた。

全部抱え込んだ方が、生きやすくないですか?

生きていると、嫌なことってたくさんある。

苦手な家事、気の進まない人付き合い、明らかに範囲外の業務。
しかしそれらを「手放す」のは、簡単なことではない。

思考停止で抱え込んでしまった方が、正直生きやすい。

「この仕事、ぶっちゃけ苦手。でも克服するためにがんばります!」
とか、
「育児と仕事の両立って大変。でも両方やらなきゃいけないから……エナドリ飲んで乗り越えてます」
なーんて言ったほうが、共感・応援してもらえる気がする。

一方平川さんは、苦手なこと、嫌なことからは全力で逃げるとおっしゃった。

また、仕事に集中するために、今は「平日ひとり暮らし」をしておられる。
愛娘と離れて暮らす寂しさは当然あるが、「女性が自分で自分の人生を選ぶのは本当に素敵なこと」という信念をもって選択したことなのだ。

大多数の私たちのように、文句を言いながらもあらゆることを抱え込んで生きるのか。
それとも、平川さんのように、自分のポリシーに合わないことや苦手なことは潔く手放すのか。

後者の方が断然、茨の道だと思う。特に、子どもをもつ女性にとっては。
母は、妻は、自分の思いを犠牲にしてがんばるもの―そんな風潮が、まだまだあるからだ。

手放す勇気を、少しずつ。

私自身も、抱え込みがちな人間である。

しかしこれからは、今の自分に必要ないものは手放す「潔さ」を、少しずつめざしていきたいと思う。
なぜなら、「あれも、これも」では結局のところ、自分にとって最も大事なものは手に入らないと思うからだ。

あなたはどうだろうか。
もちろん選択は個人の自由。
大事なのは、自分なりに考え、納得して選ぶことだと思う。

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