年の初めから能登の地震や羽田空港の事故など、災害に見舞われた方々にお見舞い申し上げます。
今回は、年の初めにあたり、昔から受け継がれる伝統文化。1月の歳時記をまとめてみました。
<1日>
元日
〇行事食:おせち料理
元日は、年初めの日とされています。ちなみに元旦は元日の朝(午前中)とされています。
おせち料理は、季節の変わり目(節)に、豊作を感謝し神様にお供え物をしたのが始まりと云われています。
<2日>
初夢・書初め
<7日>
人日(じんじつ)の節句
〇行事食:七草がゆ
人日の節句とは中国由来の五節句の一つで、七つの野菜を食べて無病息災を願う行事です。俗説として、正月に食べ過ぎた胃を休める為に、粥を食すともされています。
春の七草とは「セリ・ナズナ・ゴギョウ・ハコベラ・ホトケノザ・スズナ・スズシロ」です。七草の種類は時代や地域によって異なるそうです。
◎セリ
鉄分が多く含まれ、増血作用があります。
◎ナズナ
熱を下げ、利尿作用があります。
◎ハコベラ
たんぱく質が比較的多く含まれています。ミネラルなどの栄養が多く含まれる事から民間療法の薬草として利用されてきました。
◎スズナ・スズシロ
ジアスターゼが含まれ、消化を促進する作用があります。
<8日>
成人の日
1999年以前は小正月として1月15日に成人式を行うことが慣例でしたが、2000年以降は1月第2月曜日とされ、連休になるようになりました。
<11日>
鏡開き
〇行事食:おしるこ
正月に年神様や仏様にお供えしていた鏡餅を下げさせて頂き、その鏡餅を割ることを鏡開きといいます。その割った餅をおしるこに入れて食す事で無病息災を願う日本の習慣です。
<15日>
小正月・どんど焼き・三寺まいり
〇行事食:小豆粥
小正月とは、年末の準備から元旦そして松の内と続く正月を締めくくる一連行事とされています。現在ではあまり使われていないようです。
かつて月の満ち欠けを基準に考えられていた時代、1月15日が満月にあたる為、1月15日を正月としていた時期もあったようです。
小正月には、煮た小豆を混ぜて炊いたお粥を食べる風習があります。“小豆のように赤い色の食べ物は邪気を祓う”とされていた、古くからの中国の風習に由来しているそうです。
どんど焼きは、松の内まで飾っていた松飾りやしめ縄、お正月にしたためた書初めなどを燃やし、煙とともに年神様を見送るという意味で行われる火祭りです。
<18日>
冬土用入り・初観音
「土用」とは、季節の節目を表す言葉で、年に4回ある季節の変わり目の立春、立夏、立秋、立冬の前18日間のことを表します。
2024年の土用入りは1月18日。土用明けは2月3日になります。
初観音(はつかんのん)
1年で最初の観音( 観世音菩薩 かんぜおんぼさつ )の縁日。
<20日>
大寒
1月20日(土)癸未きび(みずのとひつじ)
<21日>
初大師(はつだいし)
1年で最初の弘法大師の縁日。だるま市などが開かれます。
<24日>
初地蔵(はつじぞう)
1年で最初の地蔵菩薩の縁日
<25日>
初天神(はつてんじん)
1年で最初の天神(菅原道真)を祀る神社(天満宮・天神社)の縁日。
<27日>
冬土用の間日
<28日>
冬土用の間日(かんじつ)・初不動
<30日>
冬土用の間日(小豆粥)
〇行事食:小豆粥
ここまで読んで頂き有難うございました。
次回も宜しくお願い致します。