うり

20代後半のOL。 思ったこと、残しておきたいこと、ゆるっと書きます。

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最近の記事

30年間犬派の夫婦が猫を飼うようになった話

始まりは、父から送られてきた一枚の写真だった。 段ボールの中に入った子猫が写っている。 子猫はまだかなり小さく、父の掌に乗りそうな大きさに見えた。 どうしたのかと聞くと、母と2人でウォーキング中、とあるアパートの駐輪場の影で一人ぼっちで鳴いていたのを見つけ保護したらしい。 実家で飼うのかと聞くと、動物病院に連れて行き保護してくれる人を探すと言う。 父と母はもともと犬派で、結婚してから約30年、犬は3匹飼ってきたが猫は全く飼ったことがなかったし、犬ですら1番最後に飼って

    • 画面の向こう側

      「かんぱーい!」 グラスとグラスがぶつかる小気味好い音が響く。 5、6人の若い女性がテーブルを囲んでいた。 右手にはビールやカクテルなど思い思いのお酒と、左手にはスマートフォン。 不思議な光景だった。 彼女たちは確かに顔を付き合わているのに、声を揃えて乾杯を交わしているのに、皆スマホの画面を見つめている。 正しくは、"スマホの画面を通して"、その光景を見ているのだった。 動画か何かを撮っているのだろう。恐らく、SNSにアップするための。 確かにその場所に居ながらも、彼女た

      • 石原さとみへの愛を語る

        「石原さとみ、結婚」 朝起きて何気なしにつけたテレビから飛び込んできたこのニュースに、私は「えーっ」と声をあげてしまった。 あ、あ、あの石原さとみ様が結婚。 しかもお相手は会社員の一般男性。 日本中に衝撃が走った。 …もしかしたら「2、30代の会社員男性は特に」かもしれないが。 会社に行くと同僚の26歳男子が「俺にも可能性あったのかなあ…」と呟いていたので(幸せになれよ)と心の中で祈りながら肩を叩いてやった。 彼に可能性があったかどうかは置いておいて、とにもかくにもこのニ

        • おばあちゃん

          おばあさんと、高校生くらいの男の子が並んで歩いている。 日曜の昼下がりの街でのことだ。 おばあちゃんと孫だろうか。 すれ違いざま、何となく目で追ってしまう。 今時っぽい感じの男の子だったけど、おばあちゃんと2人でお出かけ、なんかいいな。おばあちゃんも嬉しいだろうな。 自然と、自分のおばあちゃんに思いを馳せていた。 私の祖父母は4人共もうこの世にいない。 父方の祖父は私が生まれる前に亡くなっていたので、正直写真を見ておじいちゃんだと言われてもあまりピンと来ない。母方の

        30年間犬派の夫婦が猫を飼うようになった話

          今日は愛犬の命日なので

          7年前の今日、私の可愛い可愛い弟が天国へいった。 ミニチュアダックスフントの男の子。 クリーム色のふさふさした毛が可愛かった。 7年前の今日は、悲しくてたまらなくて、心臓がえぐられたみたいに痛くて、壊れた蛇口みたいに涙が出て止まらなかった。また家族の中で私だけ最後の瞬間に立ち会えなかったこともあり、申し訳ないのと悔しいのとでいっぱいだった。 7年経った今はあの子のことを思い出しても、もう痛みを感じることはなく、愛しかった瞬間や楽しい思い出が蘇ってくる。 そう思えるようにな

          今日は愛犬の命日なので